原価厨と情報の非対称(1)
おはようございます。
朝のウォーミングアップとして、「原価厨」について真剣にどうでもいい事を書いてみます。
原価厨とは、原価を元に売価が高いなど言う人で、簡単に言うと、「この原価は〇〇%なので、この売価は利益を取りすぎている」などという人の事のことと思います。
これは一部の特殊な人間の話だけでなく、社会全体としての話ではないかと思っている。
その前に…
売り手が利益を獲得するためには、原価計算などの考え方もあるが、情報的には、売り手と買い手との「情報の非対称性」によって利益が付けられるという気がする。
「情報の非対称性」とは…
市場における各取引主体が保有する情報に差があるときの、その不均等な情報構造である。「売り手」と「買い手」の間において、「売り手」のみが専門知識と情報を有し、「買い手」はそれを知らないというように、双方で情報と知識の共有ができていない状態のことを指す。
私の理解では…
売り手が原価を含む情報を多く持っている反面、買い手は情報を持っていないので(情報の非対称)、この情報の格差が利益を生むと考えています。
購入する商品の機能がどの程度のものかは、売り手は分かっているが、買い手は最終的に使用してみなければ分からない…。
つまり、商品の「機能」だけでなく、商品の機能が買い手の欲求を満たすかどうか「分からない」という「情報がない事」が付加されて価値付けされている側面があると思っています。
昔であれば、買い手が、商品の機能が自分自身の欲求を満たすかどうかを知るには、同じ商品を買った知り合いに聞くしかなかったと思います。量販店などは、「売り手」側ですから…。
しかし、情報社会の現在、買い手は、様々な商品情報を得ることが出来るようになったと思います。例えば、Amazonなどの商品レビューなどは、売り手側の情報ではなく、買い手側の情報として、買い手が情報を得ることが出来るようになりました。(サクラレビューは除いて)
また、買い手は、買うための窓口である量販店などの販売店の情報だけでなく、製造に携わる人などから原材料や原価を含む様々な情報を得られるようになりました。
例えば、この服は1万円ですが、この生地のメートル当たりの生地原価は1,000円です…とか…。
また、輸入商品なども輸入商社の独自のノウハウでしか現地の取引価格が分からなかったですが、今ではアリババなどで現地の販売価格が分かるようになってしまいました。
つまり、情報が「非対称」ではなく、「対称」(買い手が商品情報の詳細を知りうる状態)になってきたのではないでしょうか。
すいません。
今日はここまで。続きは後ほど…w