母への手紙の下書き

結婚式をしようと思ったのは、母にわたしの人生において大切な方々に会ってもらいたかったから。

母は何度か
こどもは両親を選んで生まれてくるんだって
と話していた。

その言葉をたまに思い出す。

その度に強く思う。

わたしは父と母のもとに生まれたかった。

だからこんなに素敵な人達と出会えた。


ありがとう。


母は地球上のどんな人より天真爛漫でいつも笑ってた。

太陽より明るくて誰よりも優しかった。

だから泣いたところを見たことがなかった。


ぱぱが癌になって亡くなったときも、一度もわたしの前で涙を見せなかった。

だから、まり先生のことがあった時はじめてわたしの前で泣いた時はやっとこの時が来たと少しホッとした気がする。

ぱぱが結婚式にいたら何て言うだろう。

おっくんと何を話すだろう。

何事も規格外のぱぱだから何を言うか不安すぎるけど、
ひとつ確信してることがある。

洋子ちゃん、ありがとう。

絶対ぱぱはそう言う。

わたしからも本当に今までありがとう。

これからも100歳越えまでよろしくね。
絶対にひとりにしないからね。

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