見出し画像

最後の場所に迎えに行く

これは長らく心の病に罹っていた方のご家族のお話

年単位で心の病を患って入退院を繰り返していたAさん

Aさんが家に帰ってきているときには
できるだけご家族はAさんか目を離さないようにしていました。
昼間でも夜中もです・・・

しかし、ある日のこと
Aさんのご家族は疲労も溜まり
朝方にうとうとしてしまう時間がありました。

そのとき、玄関のドアがパタンと閉まる音がしたのです。
「あ、玄関から出て行ったなぁ・・・追いかけなきゃ・・・」
そんな風に頭でぼんやり考えていたけど疲れのせいか体が動かない

玄関の音がしてから数時間
Aさんが自ら命を絶ったことを知らされたのです。

ご家族は、あの朝に追いかけられなかったことを今でも後悔されていました。

「Aは何を思い自ら命を絶ったのか?」
このような思いを知りたいと霊視鑑定を受けてくださいました。

Aさんが最後に見た景色や思いがすごく伝わっていたので
私自身もこの鑑定をしたのを覚えています。

まず、お伝えしたのはAさんは今も自ら命を絶った場所で
その時を繰り返していること…

長く心の病を患っていたことで、これ以上家族に迷惑をかけられないと思い
隙を見て家を飛び出したこと

このようなことをAさんのご家族にお伝えさせていただきました。

ご家族は思ってもいなかった事実と言葉を聞いて大変驚かれていましたが
Aさんの深い思いをさらにお伝えしお話をさせていただきました。

最後に、辛いかもしれないけど
Aさんが最期を迎えた場所に「一緒に帰ろうか」とお迎えに行ってもうようにお願いしました。

ご家族は後日、Aさんが最期を迎えた場所にお迎えに行ってくれ
「家にAが帰ってきた感じがして、すごく落ち着きました」とメッセージをいただきました。

Aさんのご家族は、Aさんの深い思いを知り
止まっていた時を再び動かすことができたそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?