AR体験に向かない周辺環境の知見
ARシーン体験中に、ARシーン(3Dモデル)がズレることはありませんか?
位置がズレる原因のほとんどが周辺環境に依存します。
本記事はARに向かない周辺環境情報をまとめてあります。
AR/MRコンテンツを制作している方の知見になれば幸いです。
ARがズレる原因は、周辺環境情報に依存する
時間(太陽光、ライティング):昼/夜、晴れ/曇り/雨
室内/外
特徴点なし:単色、繰り返しパターン
反射:ガラス、水
動き:人、車、映像ディスプレイ、イルミネーション
傾き:床
加速:電車、エレベーター、車
夜×野外、夜×ガラス(反射)の組み合わせ
夜の室外は光が少ないため、ARコンテンツがズレる可能性が高いです。
渋谷スクランブル交差点などような明かりが多い場所は特例と言えます。
夜間とガラス(反射)との相性も悪いです。
夜×室外、夜×ガラス(反射)は相性が悪いと覚えておきましょう。
水辺
水辺周辺もARとの相性が悪いです。
川、湖、池、噴水、海周辺でのARはズレが発生する可能性が高いです。
特徴点のない、繰り返しパターンのある床や壁
特徴点のなく、繰り返しパターンである床や壁のある場所は、自己推定が難しく位置ズレが発生しやすいです。
なかなか平面検知しないなどの問題が発生するのも、これが原因です。
解決策としては、床や壁にマーカーとなるポスターやオブジェクトやマーカーを張るなどして、特徴点を検出しやすい環境を作ることが必要です。
人、車の移動する物体、横に動く映像、イルミネーション
人がたくさん多く通る場所や車が走る場所もARとの相性が悪いです。
カメラの前を物体がたくさん横切ると、ブレてしまします。
大型ディスプレイで、モーションが横に動く映像とも同じ原理で相性が悪いく、ブレてしまいます。
動きのあるイルミネーションもブレる原因です。
傾き
ロケーションベース(位置に合わせた)ARを作る場合、床の傾きも相性が悪く、傾きを計算入れてコンテンツを制作しないと、コンテンツがズレてしまいます
電車、エレベーター内
走っている電車内にARコンテンツを出した人ならわかると思いますが、ARコンテンツを出して瞬間、遥かかなたに飛んで行ってしまいます。
エレベーター内でも下に移動している場合、天にARコンテンツが飛んでいっ
てしまいます。
これからは実際に現場を歩き回って検証した結果になります。
スマートフォンはカメラからのインプット情報から自己位置推定(撮影しているカメラの位置がその空間内でどこにいるか把握する)しています。
自己位置推定の仕組みと周辺環境の相性が悪いとズレが発生します。
ロケーションベースのARコンテンツを作る際は、必ずコンテンツを制作する前に現場検証することをおすすめします。
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