Top 3 Most Impressive Events of 2022 ①
〜2022年最も印象深い出来事ベスト3〜
2022年、いよいよ暮れもいいとこ。お疲れ様でした。皆さんいかがお過ごしだったでしょうか。
私はといいますと、慌ただしく、常に予測不可能な日々で、それでいて概ね充実していたと思います。私の虫秘茶の取り組みが初めてメディアに取り上げられたり(当時は虫糞茶として)、博士課程へ進学したり、様々な分野のトッププロスペクト達と出会ったり、特許を申請してみたり、クラファンに挑戦してみたり、、何かこれまでの人生では起こり得なかったレアイベントが山盛りな1年間でした。明確に人生の流れが変わったような、そんな2022年。そんな大事な転換期をじっくりと振り返ってみたいものの、ゼロからヒャクまで書き起こすと本当に大変そうなので、今回は2022年で最も印象に残った出来事ベスト3に絞ってお話しします。何卒。
①国際学会 in マレーシア
今夏8月7日〜13日、International Society of Chemical Ecology 2022に参加すべく、クアラルンプールに行ってきました。要するに国際的な化学生態学会です。世界中から錚々たる学者メンツがやって来るなか、ヒヨヒヨヒヨッ子の私も混じってきました。そんな、クアラルンプールで過ごした約1週間についてのお話。
本学会での発表様式は、口頭発表とポスター発表のふたつがありました。もちろん言語は英語です。諸々の事情が絡み、私はポスター発表でいくことになりました。ポスターを使って、時には身振り手振りで、最悪の場合は翻訳機能も使いながら、雑談のように発表できる“この形式”は、壇上で誰にも何にも助けを求めることができない口頭発表に比べていくらかハードルが低いものでした。とは言え、これまで英語なんて碌に話したことがなく、どうしたものかと思っていたら、渡マレーシア10日ほど前からうちの研究室に留学生が来るというのです。普段の私なら英語の苦手意識から外国人とはあまり話をしなさそうですが、この時は流石に尻に火が付いています。ここぞとばかりに英語で話しかけました。相当滅茶苦茶な英語でしたが、案外伝わるものですね。この10日間で英語が上達したとはあまり思いませんが、割となんとかできるなという感覚は身につきました。いざ渡航。
〜1日目〜
初日は関空を出発して、ホテルに到着するまでがミッションです。クアラルンプール国際空港からバスに乗り、駅でウロウロし、電車に乗り(景色を見て外国だな〜と思いました)、少し歩くと宿が見えてきました。
人生で二度と泊まることがあるかどうかというほどの一流ホテルです。私の持っているなけなしの研究費をはたきました。ありがたいことに個人の出費はありません。国際学会、最高すね。ちなみにこのホテルが学会の会場でもあります。
ホテルに到着後、荷物を置いて夜ごはんへ。下調べによると、マレーシアは屋台飯が安くて美味しいそう。
すごく豪華という訳ではないけど、妙に身体に染み渡ったというか、とにかく美味しかったです。ネタバレですが、2日後くらいにまた来ます。今度は1人で。
〜2日目〜
朝食、超豪華なビュッフェ。様々なデニッシュ、色とりどりのフルーツ、いろんなカレー、品数抜群。ついつい食べ過ぎてしまいます。
本日は夜のウェルカムレセプションまで予定がないので日中は観光します。
めっちゃ歩きました。意外なことに、街中にはあんまり虫がいないんですよね。駆除されてるのでしょうか。
夜はホテルに帰り、ウェルカムレセプション。各国の化学生態学者と晩御飯を囲みながら雑談など。ここで気づいたのですが、英語の雑談がとにかく難しい!気の利いたフレーズはスッと出てきませんし、ワンテンポorツーテンポ遅れてから「こう返せばよかった〜」ということばかり。事務的なやり取りはある程度できるのですが、文章のキャッチボールになるとキツかったです。
〜3日目〜
例によって豪勢な朝食後、オープニングセレモニーや気になる発表を聞いてランチへ。ランチもビュッフェ形式で、他の参加者と雑談しながら食事をします。なかなかにハードルが高いです。ついついアジア人が多そうなテーブルへと足が進んじゃいます。
午後からは学会を抜け、高級ショッピング街へ。明日のポスター発表へ備え、髪を切ります。ある程度信頼できそうな店を見つけ、入店。カットが2000円ほどです。安いですね。席に着くや否や、恰幅の良いお姉さんが歩み寄り、何やら捲し立ててきます。私の主張はカットオンリー。しかし、ダメなようです。やいやいと言い合い、最後には現地語?で怒られ、私は折れました。スカルプケアコースになったようです。私の頭皮をスコープで映し、何やら言っています。正直なんでもいいです。2時間ほどの長コースを終え、10000円を請求されました。更には例のガタイの良い店員の前でGoogleの評価をつけさせられ、星5つを贈呈せざるを得ず。なんともズルい。評価が高かったのはこういうことだったのかと。日本で切ればよかった、、
夜、あの店へ。いつもは先輩と2人でブラつくのですが、本日は夜ご飯のタイミングが合わず別々で。ひとりで外国の夜の街をウロチョロするのは新鮮で楽しかったです。
〜4日目〜
本日はポスター発表です。本渡航の目的です。正直なところ、あまり語る部分がないほどに無難に終わりました。多くの方が見にきてくださり、質問もたくさんくれたので、予定では持ち時間が30分のところ、1時間半ほど発表していました。よかったです。
〜5日目〜
本日はホテルのプールでのんびり。良いホテルです。
〜6日目〜
本日は学会最終日であり、同行していた先輩の発表日です。先輩は口頭発表なのでめちゃくちゃ大変です。なんといっても発表後の質疑応答が最大の関門で、相手のクレバーな質問を聞き取り、理解し、英語で返答する。本当に大変なことだと思います。海外の方は質問の際に、前置きで挨拶や感想を長々と述べます。うっかりすると、この前置きと質問の境目が分からなく、質問部分がうまく理解できなくなっちゃいます。
先輩の発表は、最初は緊張が見えていたものの、中盤以降は難なく進み、質疑応答もなんとかやり切っていました。流石です。さらには口頭発表3位受賞。やはり流石すぎます。
夜はホテル最上階のバーで祝勝会。屋外の席は満席で出られず。
〜7日目〜
あとは日本に帰るだけです。グッバイマレーシア。実り多き1週間でした。
〜総括〜
タフで刺激的で楽しい1週間でした。特に英語に関しては、「意外とやれるな」と「全然ダメだな」をウロウロしていました。海外の若手研究者との交流もでき、互いの研究内容やキャリアプラン、研究室のボスについてなどいろいろな話をしました。何人かは今でもやり取りがあり、海外の友達ってのもできました。研究費から旅費が出たってのも美味い話でした。行ってよかった、クアラルンプール。
また2年後などにでも、違う研究データを持って国際学会行きたいな〜