取材って、面白い!シェアしたい。 「みんなでつくる中国山地」、第2号の取材が進んでいます。

「みんなでつくる中国山地」メンバーの重原です。
年刊誌「みんなでつくる中国山地」、第2号の発刊に向け、中国山地+αのあちこちで、個性豊かな書き手の皆さんによる取材が進んでいます。

今回は、書き手仲間の取材に同行し、3人で島根県津和野町の「糧」を訪れた様子をレポートし、私が感じた書き手の仲間たち=ローカルジャーナリストへの期待をつづります。

「糧」は、津和野町の山あいに佇む歴史ある建物、「医食の学び舎 旧畑迫病院」にあり、カフェでの食事やワークショップを通じて、食や暮らしについて学べる場所。本や調味料の販売スペースも備えています。

取材では、店主の大江さんに、これまでの歩みや転機となった出来事、大切にしていることなどについて、お話を伺いました。
同行したメンバーからも、それぞれの興味関心を生かして質問させていただきました。
大江さんが一つ一つ、丁寧に質問に答えてくださり、3人それぞれに心を動かされた言葉や新たな発見があり、とても充実した時間となりました。

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先月まで地方紙の記者だった私にとって、取材は日常でありルーティン。基本的に、一人で取材し写真を撮り、パソコンに向かうという、孤独な作業を続けてきました。そんな私には、取材に「同行する」という発想がなかったのですが、書き手の皆さんのアイデアで、今回から取材先のご理解を得て、ほかの書き手メンバーが少人数で取材に同行する仕組みができました。

新型コロナウイルスの影響もあり、対面とオンラインを織り交ぜて取材活動を続けていますが、それぞれの地域でキラリと光る活動をしている人たちのお話を直接聞ける「取材」という行為は、貴重な経験なのだと改めて感じているところです。

地元でちょっと気になっているあの人に、そもそも、なぜそんなことしているの?きっかけは何?といった、普段はなかなか聞けない疑問を投げかける機会は、新たな気付きをくれます。これまでとは違った地元の表情も見えてくるのではないでしょうか。

今回参加している書き手の皆さんは、地域おこし協力隊や公務員など、肩書きやも歴もさまざま。それぞれが自分自身の興味・関心、もっと言えば情熱や偏愛(?)に基づいてテーマを選び、取材することで、どこにでもあるような文章ではなく、深みのある記事になると確信しています。さらに、オンラインで書き手同士が執筆の悩みを相談・共有し、ブラッシュアップしています。

取材って面白い。面白いことは独り占めせず、誰かとシェアして、輪を広げたい。
それぞれの地域で、そこに暮らすローカルジャーナリストが取材し、発信することの可能性に、わくわくしています。

地域に愛情を持って温かいまなざしを注ぐローカルジャーナリストがこれから増えていけばいいな、そんな思いを強くした、同行取材でした。

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