タイ音楽アーカイブ - A
Aerolips
Control (2013)
Slow ReverseのプロデューサーであるU-クリストと、イラストレーター兼モデルのジャンジャンの2人組。80年代ニューウェイブを感じさせるシンセポップ。改めて聴くと、曲のほとんどがシンセのみで組み立てられているにも関わらず、ディレイの当て方で曲の質感を変えている。手練れ。メロディも美しく、隠れ名盤だと思う。
aire
aire (2014)
タイ人、日本人混成バンドによるインストバンド。瑞々しいマスロック。ギターの音色のせいか初期イエスのようなプログレを感じさせるところもあるが、Bohemian Voodooのような清潔さと叙情性もある。
Indoor Picnic (2015)
2曲入りの作品。タイトル曲はギターの音がアルバムより硬質になっているせいかシャープさを増している。展開が次々と変わり4分超の長さを感じさせない。
The Album / อยากบอกต้องออกเทป
The Album / อยากบอกต้องออกเทป (2007)
テレビ番組のために役者を集めて制作された企画アルバム。ポー、カラマー、チェリー、チャンプ、ヤード、プレームの6人が2曲ずつを担当。さすがに歌唱力の弱さは否めないが、チェリーの「ความรัก」は朴訥とした歌唱と相まって悪くない。ポー、亡くなってたのね・・・。
Alec Orachi / อเล็ก โอราชิ
Free 2 Go (2022)
ステージ上でのエキセントリックさとドープな音楽性がユニークなアレック・オラチ。ものすごい知略家なのか天然なのかよくわからないが多分後者寄り。とにかく似たアーティストが思いつかない。本人は結構普通の明るい若者でマンUファン。来日時も香川のTシャツでステージに上ってた。
Alice / อลิศ คริสตัน
หุ่นไล่กา (1990)
モデル、俳優として活躍した後ニティタッと歌手契約。本作は2作目。90年代丸出しの楽曲に正直あまり上手くない歌が乗るが、ロック調の曲の方が合っている気がする。
Amp / แอม เสาวลักษณ์ ลีละบุตร
Amp's Tales / เรื่องเล่า..เสาวลักษณ์ (2001)
今でこそ女帝感の強いエームだが、元々はタイ初のガールズグループ、サオ・サオ・サオのメンバー。従って芸歴は長い。とにかく歌唱力が高く、このアルバムでは様々なタイプの曲を歌っているがどれもブレがない。個人的には「เธอไม่ต้องรู้」のようなアコギだけのシンプルな曲の方が良さが出ると思っているが、「รักกันเบาเบา」のようなアップテンポで難しい曲でもさらっと歌っているのがすごい。
Anatomy Rabbit
Holland Lop (2019)
何故か日本ではあまり名前を聞かないアナトミー・ラビットはオークとタッドの2人組。このアルバムではBPM速めで東洋音階を多用した曲が多い。PVもカラフルだしもうちょっと人気が出ても良いのでは?「Udon Town」とかちょっと一風堂の香りがする。
E.P. Album Hootok (2019)
前作「Holland Lop」のフワフワしたところが少しだけタイトになりいいバランス。ちょっとQuicksand Bedあたりに近づいたかもしれない。「Nittayasan」は音の隙間がいい感じに開いて旨味がぐっと増した感じ。
Angkhanang Khunchai / อังคนางค์ คุณไชย
Isan Lam Plearn / อีสานลำเพลิน (1972?)
「อีสานลำเพลิน」この曲がなければ今のモーラムはなかった。初のモーラム・ルークトゥンの誕生である。「モーラム」の指す曲調が変わった今でもモーラムショーの店名に引き継がれている。アンカナーン・クンチャイの巧みなラム(モーラムの歌唱・声調)だけでも気持ち良いが、いきなりロック調のオルガンで始まる「ลำเพลินพัฒนา」に当時の人は度肝を抜かれたと思うと楽しい。
Never Forget Me / แฟนจ๋าอย่าลืม (1978)
前作より楽曲のバラエティが増し、よりダンスミュージックとして実用的になった作品。本作がポコラ本(サイケ系ディスクガイド)に載ってしまったがために、モーラムのレコードが高騰することに。バーンイェン・ラーケンが松田聖子なら、アンカナーン・クンチャイは中森明菜のイメージ(※個人の感想です)。
Aom / อ้อม สุนิสา สุขบุญสังข์
สุนิสา สุขบุญสังข์ (1990)
私にとって初めて触れたタイのポップスがこの人だったかもしれない。ベニヤ板みたいなステージの上で歌う姿をテレビで見た記憶がある。当時は歌が上手いのか下手なのかタイ語の声調もありよくわからなかったが、全力で楽しそうに歌っていたのを覚えている。今ならわかる。上手かあない。
อารมณ์ (1992)
オームの2作目。楽曲はごくわずかだけ洗練されてきたが、本人は相変わらず元気である。この後息の長い芸能生活を送ることになるとは誰が想像しただろう。
AP1WAT / อภิวัฒน์ พงษ์วาท
ThruDaNyte Vol.1 (2018)
ETC.のヴォーカル、ヌンのソロ名義がAP1WAT。ETC.もポップだが、またETC.とは違ったポップさを見せている好作。何というか、フュージョンフュージョンしていないというか、ちょっと久保田利伸っぽいというか。軽快なディスコチューンの「Disco Oh Now」はじめ良曲が並ぶ。
Ashley / แอชลี่ย์
Ablaze (2023)
メタルコア、と言うよりはJ-Rockの影響を強く感じるバンド。2024年時点ではヴォーカルのプイファイ、ギターのバンク、ドラムのケックロムの3人。ベースが居着かないのは曲的に肉体労働が激しいのだろうか。ゴリゴリのトラックにヴォーカルのプイファイのポップス声が乗るところが面白い。
Atom / อะตอม กฤชกนก สวยสด
Look At Me (2010)
6歳から芸能活動を開始、本作の翌年からしばらく芸能界から遠ざかった後、俳優、ミュージシャンとして活動を再開している。楽曲は「こういうのでいいんだよ」感たっぷりのアイドルソング。