【騎手考察】M.デムーロ編

一時期はG1でデムーロさんの名前があったら、何も考えずに買っているだけでプラス収支にしてくれるほどの神騎手だった。

一番覚えているのは、2015年チャンピオンズCのサンビスタだろうか。

12番人気1着!!!!! この頃はデムーロさんとルメールさんを買っているだけでよかった。


が、ここ最近はルメールさんとの間に大きな差がついてしまったように思う。

実際に成績も見てみよう。

画像1

2020年は複勝率が31.4%まで落ちてしまっている。最盛期の55.2%からは20%以上の大暴落である。

2021年(6月20日までのデータ)はある程度盛り返してきている印象はあるものの、2017年、2018年の活躍を知っている身からすると、それでも物足りない。


1番人気に絞ってデータを見てみると、更に悲哀が増す

画像2

複勝率が2020年だけ40%台。2020年がいかに暗黒期であったかがよく分かるだろう。

そして、それ以上に1番人気の騎乗数が、2018年は279回も乗っていたにもかかわらず、2020年はたった75回である。

こんなに凋落することってある?というくらい凋落している。


で、2020年にはもう競馬ファンの中でもデムーロさんは買えない騎手として周知されてしまっていた。そのせいもあって、今は過少に評価されている騎手の一人であり、2021年に限って言えば、単勝の回収率は100%である!

ルメールさんの回収率がだいたい72%~80%あたりを推移することを考えれば、デムーロさんの回収率100%がどれだけ異常な事か分かるだろう。期待値だけでは最も高い騎手の一人である。


というわけで、デムーロさんが今は買える騎手(期待値が高い騎手)であることは分かったわけだが、複勝ドカン党(複勝転がし党)としてはあくまでどの条件だと的中率が高いのか、低いのかを知りたいところ。


わたしのデムーロさんの印象は

【良い所】
 ・馬を動かせる
 ・馬場読みは上手
【悪い所】
 ・とにかく出遅れる
 ・ポジション取りは強引

みたいな感じなので、これらを基に仮説を立てて、検証していきたい。

ここから先は

2,735字 / 14画像

¥ 350

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?