【NBA】ポール・ジョージのPHI移籍を考える
こんにちは、ちゅでるきんです。
今シーズンのファイナルも終了し、各チームがドラフト・トレード・FAに忙しく動いています。
そんな中でも今回は、PHIのポール・ジョージ獲得に関して考えてみます。
2023−24シーズンのPHIは、エースであるエンビードやその他主力選手の怪我、またハーデンのトレードなどの問題を抱えながらシーズンに挑戦。
結果としては1stラウンドでNYKに敗退という結果でシーズンを終えました。
その後、キャップスペースを大きく空けた状態で今オフを迎えたPHIですが、噂で流れていたとおり、ポール・ジョージの獲得に成功しました。
では、ポール・ジョージの獲得は来シーズンのPHIにどのような影響をもたらすのでしょうか?
本記事では、ジョージの特徴やエンビード、マキシーとの相性などを踏まえつつ、PHIのポール・ジョージ獲得について考えます。
では、早速記事本編を見ていきましょう!
1️⃣ジョージの獲得方法について
まずはジョージの獲得方法について簡単に振り返りましょう。
日本時間の7月1日、PHIはFAとなっていたポール・ジョージを獲得しました。
S&Tなどの発生はありませんでした。
LAC視点で考えると、タダで出ていかれた形になります。
簡単に契約内容を紹介します。
エンビードとマキシーのオールスターデュオにジョージを加え、Big3を結成した形となりました。
新CBAの規定が厳しい中、キャップスペースを大きく空けたことにより、ジョージの獲得を手堅いものとしたPHIは流石の動きでした。
2️⃣ジョージがPHIに与える影響
ジョージの契約について簡単に振り返ったところで、ここからは彼がPHIにどのような影響を与えるのかについて考えていきます。
この章では
①ジョージの特徴
②PHIとジョージの融合
上記観点からジョージ獲得について考えます。
①ジョージの特徴
『①ジョージの特徴』では、以下内容について深掘ります。
直近5シーズンをLACでカワイ・レナードと共に過ごしたジョージですが、年齢は来シーズンで35歳となります。
そんな彼の基本スタッツから確認してみましょう。
基本スタッツは上記の通りです。
LACの2nd、カワイが欠場時は1stオプションとして活躍しました。
高い効率で平均22得点を残している点は非常に魅力的ですよね。
さて、そんなジョージの特徴についてもう少し細かく確認していきましょう。
まずは彼のプルアップシュートのスタッツについて見ていきます。
2Pと3Pの両方から、そこそこ効率的にプルアップシュートを沈めることができることがわかりますね。
もう少し期間を広げて、彼のプルアップシュート精度を確認してみます。
まずは2Pエリアの確率から。
2020-21シーズンが例外的な年となっていますが、毎年のように2Pからのプルアップシュート効率が上がっていることがわかります。
プルアップでシュートを効率的に決めることができるということは、ある程度自分でシュート機会を創出し、得点することができるということを示していると考えられます。
そのため、彼の加入はエンビードやマキシーの負担を減らすことにつながるでしょう。
3Pエリアに関しては、直近3シーズンで平均35%の確率でプルアップを決めています。こちらに関してもそこそこの精度と言えるでしょう。
これだけ見ると、かなり優秀な数字に見えますが、個人的な懸念点は『一貫性』です。
例として、今シーズンのプレイオフ1stラウンドのスタッツを確認してみましょう。
このように1stラウンドでのスタッツを確認すると、数字が下がってしまっています。確かに超人的なパフォーマンスをする試合もあるのですが、一方で全く安定しないような試合が何度かあることも事実です。
よって、現在のポール・ジョージは1stオプション向きの選手ではないと個人的には考えています。
少し悲観的な意見を述べてしまいましたが、もちろん多くの強みを持つ選手であることは間違いありません。
例えば、C&Sでの3P確率を見てみましょう。
超一流のC&S成績を残していることがわかります。
しかもこのスタッツ、昨シーズンだけではないのです。
2022-23シーズンが少し例外的となっていますが、基本的に40%を下回ることはありません。このC&Sにおける安定性は、後ほど解説する『PHIとの融合』に活きてきます。
また、今回は軽く触れるだけに留めますが、ジョージはこれまでに計4回のディフェンシブチーム選出があるほどに優秀なディフェンダーです。
確かに年齢的な衰えはあるかもしれませんが、ディフェンス面でも優秀であり、リーグ屈指の2wayプレイヤーであることを忘れてはいけませんね。
②PHIとジョージの融合
『②PHIとジョージの融合』では以下内容について深掘ります。
まず初めにエンビードとの相性を考えてみましょう。
個人的に、エンビードとジョージの相性は結構良いと考えています。
理由としては
①エンビードとのPnR
②エンビードのポストアップから生まれるチャンス
今回はこの2つを解説していきます。
エンビードとのPnRについてですが、言わずもがな、エンビードはリーグ最強クラスのセンターです。
ジョージとエンビードでPnRが起きた場合も、おそらく第一優先で守るべきプレイヤーはエンビードでしょう。
簡単にエンビードのPnRスタッツを確認します。
どのスタッツも1試合平均3回以上PnRを使用するプレイヤーの中で上位の数値となっています。
まずは彼のPnRを止めることが優先事項でしょう。
ここで、ポール・ジョージが活きてきます。
彼のプルアップでの2P精度は、『①ジョージの特徴』でも解説した通り、向上し続けており、昨シーズンは45%を超える結果となりました。
エンビードのロールとジョージのプルアップ2Pを同時に守るのは至難の業でしょう。
次にエンビードのポストアップとジョージの相性を考えてみましょう。
こちらも皆さんがご存知の通り、エンビードはリーグ最高峰のポストアッププレイヤーです。
スタッツを少し見てみましょうか。
FG%を除き、いずれのスタッツも1試合平均3回以上ポストアップを使用する選手の中ではトップ3の数値となっています。
特に平均Poss数に関しては、ニコラ・ヨキッチと共に頭2つ分抜けているような数値となっています。
このように、スタッツを確認してみると改めてエンビードがリーグトップクラスのポストアッププレイヤーであることがわかります。
さて、そんなエンビードのポストアップを止めるために目にする光景は、『ダブルチーム』や『ダブルチームに近いヘルプ』ですね。
上記画像では、エンビードがポストアップを狙っているところにダブルチームが仕掛けられようとしています。
ここで注目したいのが、マキシーです。
ダブルチームによってマークが緩くなっていますよね。
この状況になると、マキシーもC&Sを狙いにいきます。
ちなみに、マキシーは直近3シーズンでC&Sでの3P成功率が45%という超高水準を残しています。
この状況は、ポール・ジョージにも同様に訪れると考えられます。
『①ジョージの特徴』で触れましたが、彼のC&Sでの3P成功率は、マキシーと同じように高水準のものとなっています。
この確率を見てわかる通り、エンビードのポストアップとの相性はかなり良いでしょう。
また、ポール・ジョージの獲得は3人目のクリエイターの獲得と同義のため、PHIのベンチユニットとの融合に期待できます。
昨シーズンは、エンビードとマキシーの両者がベンチに下がってしまうと、かなり厳しい状況でした。
しかし、ジョージを獲得したことにより、彼自身はもちろんそうですが、エンビードやマキシーをベンチユニットと絡めて使う場面も増えてくると予想しています。
このことで、より柔軟性の高いラインナップを来季のPHIは使用してくるでしょう。
さらに、『①ジョージの特徴』でも少し触れましたが、ジョージはDF面における強みも持っています。
サイズや体幹、IQも高いディフェンダーです。スイッチも幅広く対応できます。
ディアンソニー・メルトンを失ったことを考えても、ナイス補強であると言えます。
3️⃣終わりに
本記事では、PHIのポール・ジョージ獲得について考えてみました。
ジョージの獲得も大きな補強となりましたが、それ以外にも今オフのPHIはナイスな補強を続けています。
現状のロスターを見てみると
ケイレブ・マーティン、ウーブレ、ドラモンド、ラウリーなどなど、かなり良いロスターとなっています。
BOSに対抗できる数少ないチームの1つとなっていると考えています。
イースタンカンファレスの2位争いをNYKと繰り広げるのではないかと現時点では予想しています。
エンビード体制になって初のCF進出、さらにはファイナルの舞台に姿を現すことができるのでしょうか?
『プロセス』の行く末が今から楽しみです!
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今シーズンの大物選手の移籍に関して、オフシーズン中に記事を執筆していく予定ですので、ぜひXやnoteアカウントのフォローをお願いします🙇♂️
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すでに『デローザンのSAC移籍を考える』という記事を執筆済みですので、まだ読んでいない方は、こちらも合わせて読んでくださると嬉しいです。
最後まで本記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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