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【絵本レビュー】チクチクさん

絵本のレビューを始めます。第一弾は「チクチクさん」

「チクチクさん」
さく・え すまいるママ
PHPにこにこえほん●4~5歳から
PHP研究所

表紙のカラフルさと、フェルトのアップリケ仕立てというところに惹かれて思わず手に取ってしまいました。
というのも私、手芸が大好き!ぬいぐるみをつくったりパッチワークをしたりするのが大好き!
読む前からワクワク。

まちのちいさなしたてやさん、はりねずみのチクチクさんのお話。
着られなくなったお洋服もチクチクさんの手にかかると・・・
カバンやぼうしなど、いろいろなものに生まれ変わるんです。

私の祖母や母もチクチクさんのように縫い物が大好きで、よくお洋服やカバンを縫ってもらいました。
布やボタンを買いに行くこともありますが、材料は絵本と同じく、祖父母の服をほどいて縫い直したものもありました。

ボタンや糸、布、毛糸が押し入れにいっぱい入っていて、それを広げては「何を作ろうかな?」と祖母や母は楽しそうに相談していました。

読んでいくうちにはりねずみのチクチクさんが祖母と重なり、自分が小さかった頃に縫ってもらったワンピースやカバンのことを思い出しました。

水玉のフレアスカートのワンピースはクルクルまわるとふわーっと広がって楽しかったなあ。
ピアノの発表会の時には花柄でレースふりふりのワンピースだったなあ。
ピアノの楽譜を入れるカバンにはウサギのアップリケがしてあって、うまく弾けなくて先生に怒られてる時にそのウサギを撫でていたなあ。

どれもこれも懐かしく、楽しい思い出です。

チクチクさんに何かを縫ってもらったみんなも本当に嬉しそうな顔をしています。

誰かのことを思って作ったものは、思いが込められている分、喜びが増すんだと思いました。

小さいな頃は何かあるたびに、仮縫いの服を着せられて、あちこちマチバリで止めて縫い直し・・・この時間がちょっとめんどくさくて。
「まだ~?」「もういいでしょ~」なんて言ってたものですが、そんなことも思い出すと愛しい出来事です。

チクチクさんはみんなに喜びをもたらします。

おススメですヨー

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