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ボローニャ展を知っていますか?

イタリア北部の都市ボローニャでは、毎年世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」が開かれています。
このブックフェアでは、絵本原画のコンクールも行われており、世界各地から多くのイラストレーターが作品を応募しています。

発表された作品も未発表の作品も全て、公平に審査され、入選を機に作家としての一歩を踏み出す人も多く、絵本作家の登竜門とされています。

この入選作品が日本で見られる場所。
関東は「板橋区立美術館」
関西では「西宮市大谷記念美術館」なのです。

チャックル店長は高校生の頃から
この「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が大好きで、いま絵本プロデュースを仕事にしているのも、この原画展でたくさんの原画に触れたことがきっかけの一つなんです。

2024 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2024年8月17日(土)〜10月14日(月・祝)

三連休の最終日に行ってきました。

最寄り駅は阪神線 香櫨園(こうろえん)駅
高校生の時は、自転車で通ってましたねえ。地元なんですハイ

駅から美術館までは歩いて10分かからないくらい。

イラスト:トマーシュ・ジーゼック(チェコ)《ピピとキキ》

いろんな技法や表現のイラストにあふれていて、1点1点を食い入るように鑑賞しました。

私が気に入ったのは韓国の作家パク・ミランさんの「みんな音楽」
楽器に見えてくる風景
描かれた鳥の歌声が聞こえてくるような軽やかなタッチ
本当に素敵でした。

絵の下にそのページのあらすじや、セリフがキャプションとして貼っています。5点1組なので、なんとなくの流れしかわからない。
ミュージアムショップでは入選した絵本も購入できるのですが、
海外の絵本は、日本の絵本の2倍~2.5倍くらいの価格でなかなか手がでませんでした。

今年は81カ国・地域から3,520組の応募があり、日本人4人を含む32カ国・地域の78作家が入選を果たしています。
様々な国の作品の中に、日本人の名前があると、なんだか誇らしい。

ただ入選したからと言って、すぐ出版されるわけではなく。
イタリアの「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」に行って、出版社の人にポートフォリオを渡して、自己アピールする必要があります。

それはそれで、ハードルが高いけど
自分の作品だからこそ、自分でプレゼンするのって必要だよなぁって

いま自費出版で絵本の編集をすることを仕事にしているからこそ、実感できます。

高校生の頃とは全く違う視点で見てしまいますが
あの時、憧れだった世界が近づいている気がして

この原画展の時期になるとワクワクしちゃうんです。

きっと来年も行く。


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