わたしが選挙にいかないせい?
大学生の頃の話。わたしは実家を離れ、隣の県で下宿生活を送っていました。授業に部活、課題にバイト…目まぐるしくも充実した日々を過ごしていたところ、ツイッターで先輩のある投稿が目に留まりました。
恥ずかしながら私はもともと、政治の話題には疎く、テレビも滅多につけないため時事ネタにも詳しくありません。実家にいたころは家族のつけたテレビから流れるニュースを見たり、父親が机に置いた新聞の見出しを目にしたりしていましたが…下宿してからはその世情離れがさらに加速していました。
そんな中で目にした先輩のツイート。明るく快活な女の先輩で普段はアニメや映画の投稿しかしないのに…
「もしかして乗っ取り?」と思いつつ、よく見るとすでに何件かいいねがついている。チェックしてみると、同じ部活の先輩・同期・後輩がちらほら…
投稿した先輩のいいね欄をチェック(※ネトストみたいなことをしてしまう癖があります)。近々選挙が行われるという、新聞社が公式に運用しているアカウントのツイートや、今の政党について箇条書きでまとめたわかりやすいツイート、○○党に投票してくださいというツイートにいいねがされていました。
どうやら乗っ取りではないらしいと確信し、先輩の直近の投稿や、いいねされた投稿を辿っていくと、先輩と同じくらい(=わたしとも同じくらい)の年代らしき人のアカウントを発見。
「若い人が選挙に無関心であること」「選挙に行かない若者が多いので、それを利用した政党が未来を見据えた動きをしないこと」「○○党に投票しなければ日本の未来はないこと」…
切実に訴えるツイートを見ていくうちに、
選挙の日程が近そうで焦ったわたしは、さっそく母に電話しました。
ここからの母との会話は母の政治観も絡むので詳しくはお話しできないのですが、聞こえのいい政策や周りの人の言うことを信じる前に、政党ごとの特色を知るためにもっと慎重になった方がよいという話をされました。
たったひとつの先輩のツイート…訴えられることすべてが自分に当てはまるような気がして動揺してしまいましたが、普段からもう少し興味を持っていれば、(悪く言うと)こんな風に惑わされてしまうこともなかっただろうと思います。
何年か経った今でも、うまく参加できている!とは言い切れないのですが…
無関心であることを後ろめたく感じすぎることなく、まずは誤った情報や極端な意見から自分を守れるくらいにはアンテナをはった生活を送りたいと思っています。