ばら撒きで終わらせない!日常で使いたくなる企業ノベルティの話
こんにちは!
STORES.jpデザイナーの、ちゅうかん(@chucaaan)です!
これはSTORES.jp Advent Calendar 2019 - Adventarの17日目の記事です。
2019年はノベルティ制作を担当することが多かったので、STORES.jpがノベルティを作る理由・目的や、制作する際のコツについて書きます。
2019年、STORES.jpがノベルティを配布したイベントはこちら
■ RubyKaigi 2019
・オリジナルステッカー
・STORES.jpショップオーナーさんとのコラボクッキー
・金太郎飴
■ BeautyCon TOKYO
・あぶらとり紙
■Vue Fes Japan 2019 → 残念ながら台風の影響で中止に😢
・歯ブラシ
・ウェットティッシュ
・オリジナルステッカー
■ ROJACK
・プリングルス
※ 他にもブース出展し、ロゴステッカーやチラシを配布したり、オリジナルTシャツを作ったイベントなどもたくさんありますが、今回は“ノベルティ”に絞りますので割愛いたします。
ノベルティを配る理由・目的
ノベルティを配る理由・目的は以下の3つ。
どんなシーンのイベントで配るかによって、それぞれの優先度は変わってきます。
・サービスの認知向上
まだサービスを知らない人にまずは名前だけでも覚えてもらうために、日常的に使えるノベルティを作成することで認知の向上を狙います。
日常的に使うものをノベルティにすれば、自然と企業ロゴが視界に入り、認知度が上がります。
また、SNSに上げたくなるようなノベルティデザインをするのも認知拡大に繋がります。
・ブランディング
ブランドイメージをノベルティへデザインすることで、企業・サービスイメージを伝えることができます。
・集客
ブース立ち寄りや、話題作りのきっかけとして。
集客については、ノベルティデザインだけでなくブースデザインも大きく関わってきます。
失敗しないノベルティ作り
・配布シーンを考える
夏にチョコを配っても溶けやすいし、冬にうちわを配ってもあまり役立ちません。
どんなノベルティだったら使ってもらえるかだけでなく、どうやって渡す?どうやって持ち帰る?どんな時に使ってもらえる?も一緒に考えます。
・ターゲット目線のデザインにする
広告メッセージが強すぎるノベルティは、日常であまり使おうと思っていただけません。
デザインが崩れない、かつ認知度をあげるデザインを心がけることが大切かなと考えています。
実際に、デザインと広告に迷い、社内にヒアリングした時のslackです。
※わたしに代わり人事の近藤(@_mkondo) がヒアリングしてくれています。
お弁当が全員に出るイベントだったので、ノベルティはウェットティッシュ。
デザイナーへの依頼内容は「サービスの認知度をあげたい、サービスの説明をしたい」とのことでした。
サービスの説明を入れると、案1のように広告強めになります。ですが、どうもしっくり来ず、デザインに振り切った案2も作成しました。
ヒアリングした結果、デザイン重視に振り切った2のデザインが人気でした。
2のデザインに振り切ることで、
・何の会社?気になる → ブースに足を運んでくれるきっかけになる → そこでサービスの説明したり、チラシ配布する
・持ち歩いて使いたくなるデザイン
なノベルティにしました。
残念ながらこの時のイベントは台風で中止になってしまったので、実際には配布できなかったのですが…泣。
ノベルティ、どうやって作るの?
STORES.jpでは実際にこのような手順でノベルティ制作しています!
①イベント情報をかき集める
担当チーム(主に人事、スカウトチームから来ることが多い)から、
・イベントの概要、開催日時
・予算
・誰向けにノベルティを配るのか、客層イメージ
などの情報を共有してもらい、ざっくりスケジュールやどんなものを作るのか検討します。
イベントによっては飲食物ノベルティはNGだったり、形状やサイズ制限されている場合もあるので要チェックです。
②作れるノベルティを探しまくる。
予算、納期、イベントの方向性に合うノベルティが作れる業者を探します。ひたすら探します。ここが一番難しいけど楽しい。
イベントの開催日時から納期を逆算し、スケジュールも無理のない、制作可能なものを探します。
また、制作費用がサイトに書いていない業者には電話をしたり、お見積もりを請求します。
他にも細かいことを知りたい場合は電話すると答えてくれる業者さんが多いです。優しい。
このあたりの本もおすすめです。
いつも躓くところは最小ロット数。発注が何個からできるのか、ですね。
基本的にノベルティ作成できる会社は大量注文しか受け付けていないので、100個だけ作成したい!だと受け付けていない場合もあります。
少数ロットで作れる業者もありますが、かなり割高になってしまうことが多いです。ひぇ〜
逆に多すぎても受け付けていない場合もあったりします。
③ターゲットに近い人へヒアリング
担当チームや、社内いるターゲット層に近い人物へヒアリングする。
今年はエンジニアの大きめカンファレンスイベントでのノベルティ制作が多かったので、社内のエンジニアさんに「ノベルティで●●あったら使います?」とアイテムそのものの質問や、「こんな感じでどうです?」など仮に作ってみたデザインについて聞いています。
「●●を作る!」と決めたものでも、ここで「あれ?これって本当に欲しい人いるのかな?」と立ち止まり振り返ることも多いです。
④サンプル作成
試作・サンプル発注ができる業者さんであれば、したほうがいいです!
いきなり大量に作るよりも、色がちゃんと合っているか、ロゴの細かい部分が潰れていないか、個体差が無いか、など確認大切です。
グレーやピンク色、グラデーションなどを使った印刷は結構色味が違って見えたりします。普段印刷しないものに印刷すると全然違って見えます。
⑤業者のテンプレートに沿ってデザインし、いざ、入稿!
お疲れ様でした!
繁忙期や大型連休を挟む場合は、納期がいつになるか改めて確認しておくと安心です。
ノベルティの実物が手元に届く瞬間は、すごくテンションが上がるし「たくさんの人に配りたい!!」気持ちがいっぱいになります!
さいごに
私自身ノベルティを貰うことも作ることも大好きなんですが、最近のノベルティはどこもクオリティが高い!と思うものが多くてとても楽しいです。
集客や販売促進だけが目的の安価なノベルティではなく、企業ブランディングを意識したものがとても多く、ノベルティの役割も変わりつつあるのかなと感じています。
これからも、楽しみながら、良いものをデザインしていきます!なので何かのイベントでSTORES.jpのブースを見かけた際は、ぜひノベルティ受け取ってもらえたら嬉しいです。では!
以上、STORES.jp Advent Calendar 2019 - Adventarから17日目の記事でした。
明日は Takuya Matsumoto(@upinetree)さんです!