馬鹿な私と衆議院選挙2021
10月31日、開票速報を見ながら、「ああまた自民党なんだ」と思った。
若者は選挙に行こう。野党共闘。投票することに意味があるんだ。コロナ対策。投票しても変わらない。台湾有事。
選挙権を得て初めて迎える衆議院選挙だったから、連日新聞を読み、ニュースを漁り、党の主張を調べたりした。
そんな日々の中、とあることに気が付いた。それは、どの党の主張も正しい、ということだ。
例えばコロナウイルス対策。どの党も被害を受けた方々に支援をして、経済が活性化させる、と言っている。
誰も日本を貧乏にしたくないし、日本を危険にさらしたくないし、世界は平和であってほしいと考えている。
私もそうだ。豊かでありたい。隣の国、西側の国、東側の国、裏側の国、全てと仲良くして欲しい。核兵器は無くなって欲しいし、悪いことをした人は罰を受けて欲しい。貧困は無くなって欲しい。みんな平等で、個性を尊重されて、誰でも助け合う世の中であってほしい。
だけど、それは簡単には実現しないらしい。何で実現しないんだろう。それを考えるには、私には知識が少なすぎる。
だから投票した。知識も力もない私が理想とする世界のため、私の代わりに国会で主張してくれる議員に一票を投じた。
「衆院選投票率55.93%、戦後3番目の低水準」
明けて11月1日、朝刊を見てびっくりした。また低かったんだ。でも前回から数パーセント上がっているから良いのだろうか。
日本、という大きな話題を論じる際に、私生活に通ずる部分をほとんど見つけられなかった。自分の無知さにがっかりした。
次の選挙は2022年の参院選だ。
良くなるってどこがどう良くなるの?
悪いところってどこでどうすればいいの?
日本を細分化して、もっと細かくして、自分との境界線に触れるまで小さくして、次の投票先を決められるようにしたい。
そんな風に誰かに話すことはできないけれど、どこでも良いから書いて、言葉にしなければならないような気がした。