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【お金がない】途上国に転落不可避!

元大学教授のKazさんが警鐘を鳴らしています。
お金がなくて、外国文献が買えない、と。このままでは、研究レベルを維持するのが困難である、と。

それは学生や、教員の怠慢が原因ではなく、ただただお金がないからだ、と。その原因は、大学を独立行政法人化し、「ほ〜ら、自分たちで予算を取ってこ〜い」と、したせいだ、と。(いえKaz さんはもっと丁寧に詳しく正確に説明してくださっています。私は短絡的なおバカちゃんなのでこう表現しちゃいます)

正確には、円安だったり、世界的な論文価格の寡占化による高騰だったり、財務省による毎年1%ずつの予算削減(1%シーリングと呼ぶらしい)だったり…。

でも、全体としては、「大学さん、自分たちでなんとかしてくださいよ」という雰囲気が蔓延しているように、見えてしまう。寡占化による論文価格の高騰なんて、国をあげてなんとかする以外に、各大学や個人の研究者レベルでできることってあるんだろうか?

これって、個人の研究の話ではない。日本という共同体として、どう研究体制を維持するか、って話だ。

自己責任論に帰したいグローバリズムが、こんなところにも見え隠れしている。

Kaz さんは
今後も日本からたくさんのノーベル賞が出る様にと願っております
と、論考を締め括っている。

…やっぱり、日本という共同体の話なんだ…。

ほんと、ばかばかしいことで、日本は自分で自分の首を絞めている。

ずっと昔、教えていただいた先生から、こんな話を聞いた。

だから…エピソードとしてはもう何十年も前のことだと思う。

その先生は、昔、とある学会でインドへ行ったインドといえば、現在は人口ボーナス云々、と言われC国の凋落が囁かれ始めている今、飛ぶ鳥を落とそう、という勢いのある国であるG20サミットでも今年2023年立派に議長国を勤めていた

その先生、仮にA先生としよう。A先生は同じ学会のB先生(海外の人)に、「キミ、インドが外貨準備高が減って経済が悪くなったのがいつかわかるかい?」と聞かれたという。
「いや、わからない」とA先生。
「図書館に行きたまえ。○○年からX X年までの本学会の学会誌が欠落している

つまり学会誌(学術論文)が買えない、というのは昔は途上国で起こる話だったのだ。その頃インドはまだ途上国だった。

今や日本は途上国に転落しようとしている…。

昔は学会誌は紙で届いていた。今は電子版ばかり。図書館に行って、パッと見た目で経済状況がわかるわけでは、ないようだ…。

Kaz さんいわく
西暦2000年以来日本人のノーベル賞受賞者が多数出ていますが、それは30年前の学術研究体制がしっかりしていたからであり、今のままでは早晩終息してしまうでしょう。
電子ジャーナルデータベース
国家の盛衰・興廃を決する問題ともなっています。…この問題を、一般の日本国民の皆様や為政者の方々にも、広く知って頂き…日本の学術レベルを昔通り世界に冠たるものにし、今後も日本からたくさんのノーベル賞が出る様にと願っております

私もそう願わずにはいられません。


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