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241103◇『走る道化、浮かぶ日常:九月』を読んだ

◎きっかけ

九月さんを知ったのはバキ童チャンネルで拝見したから。タイトルで衝撃を受けた。こういう人がいるんだという驚きと共に、話し方が綺麗だなと感じた。内容はどうあれ、話筋が丁寧というか、分かりやすいというか。これが相手に伝える力なんだと思う。

◎概要

青森県八戸市出身、京大大学院卒業
事務所無所属、生活密着型のピン芸人・九月
全編書き下ろし!待望の初エッセー、刊行!!!

Twitterの人気質問回答アカウント「九月の『読む』ラジオ」(@kugatsu_readio)の中の人でもあります

どこからでも読めるし、どこで読み終えてもいいし、どこから読み直してもいい。

新時代のエッセー。新たな書き手の誕生を見よ!

◎覚書

・好きを突き詰めたら実用性が出ることがある。私にはまだないな。好きを煮詰めきれてないのかも。でも、そんなにしたら好きじゃなくなりそう。

・にこやかなサブカルカップルなんていないよ

・青森出身者として懐かしいフレーズが多いな。源たれ。青森の冬を舐めるな!

・話し口調で進むから、九月さんとおしゃべりしてる感覚になる。

・青森を出て、いろんな県に住んだけど、私もそうだ。一体どこの誰なんだろう。自分が移動すれば自分らしさも移動する。らしさが固定されたものなんて決められたわけではない。今感じるそのままで自分なんだな。勇気出るね。

・話が綺麗にまとまって、なんだか落語聞いてるみたいな。すっと話が終わる感覚が気持ちいいな。

・肩書きの勝手なイメージで変に期待したり、嫌ったりするの辞めてほしいよな。

・ニーチェとうんちの面白さ勝負は土俵が違すぎないか?

・相手の抱くイメージに乗ってあげたり、あえてスカしたりすることで、だんだんキャラクターらしさから、自分らしさへ認識が浸透してくるんだと思う。

・僕は日高昆布、俺は牛バラ肉。しかしボクはグミ、オレはガム。言葉に感じていたイメージを良い表現にしてくれるな。

・直ペンでパンを等分する友達、最高じゃんね。食べ終わってから気づくミスってなんだったんだろう。

・我々からすると意味ないことだけど、彼からしたらめちゃめちゃ意味あるのかもな。そうじゃなきゃ正社員とマックのバイトは併施出来ないって。

・深いという形容詞は、一言で物事を分かったような気になってしまうな。その言葉を使うことで理解を完了させる力がある気がする。

・頭の中の言葉。字面だけだとパッと見、私は怖くないかも。多分そんなに意味を理解してないから。必死に友人に問うさまが恐ろしいのだと思った。

・太宰治ループ。ループではなく、渦巻きながら地に落ちる感覚だな。

・走って、苦しくなって、自分の生を感じられる気がする。手軽な自傷行為なのかも。

・生きていれば身につく当たり前の習慣って、知らなきゃ知らないままだから、なんかモヤっとする。知らなきゃ知らないでなんとかなるけど、知らないとそれがバレた時にとてもバカにされるんだよな。人生は本当にクソゲーなところがあるね。

・個人店に入るのが苦手なのが、この内輪ネタを遮ってしまうからなんだよな。こちらを気にせず、内輪ネタを続けられぬのもイヤだけど。潔癖だから、お店の人はお店の人然としていてほしい。

・誰からの評価も気にしないパワフルさと共に生きていこう。目指すものになれるように。

・世界の見方を変えたいと思っているけど、なかなかそんなこと出来ないよなとも思っていて。でも万物の揚げ足を取るなら、なんか出来そうな気がしてくる。目的を自分がイメージできるものに落とし込まないと行動は変わらんな。

・私も不快感早押しクイズ苦手だなあ。まあいっかとか、ある程度許容できちゃうなとか、不快感を受け止めてしまいがちだから。

・でも私は水漏れを大家に言える人間だな。

・関わりたくないけど、自分を受け入れてくれる所であろうと判断するのに変なパン屋が必要なんだろうね。今のところ、うちの近所には無いかな。

・ラベリング論
周囲の人がレッテルを貼って、その人が逸脱しているかどうかを決定する。レッテルを貼られた人は、そのレッテルに沿うように行動を形成していく。

・予言の自己成就
根拠のない思い込みや噂であっても、人々がその状況が起こりそうだと考えて行動することで、事実ではなかったはずの状況が本当に実現してしまう現象

・自分が自分を鼓舞できる応援ワードを胸に抱こうよ。それがマルチの勧誘の人からでもいいじゃない。言葉に罪はないから。

・ナンは麺であるの説明がそれっぽいそれで良かったなあ。麺でもいいなって思えたもんな。

・九月さんは過去よりも今やこれからを大切にしたい人なのかな?確かに今ここに至っているということが今を生きる私にとって重要なこと。でも、それを他人に伝えるなら過去を引っ張り出してこないと説明できないんだろう。自分目線では説明なんか無くていいが、他人を会話に巻き込むならこれまでの過去を話すことが必要なんじゃないか?

・等級の高い感情は高尚な感じ?低い感情は殺伐と、荒れ狂った感じ?

・寂しさを感じる時はある。あるけど今のところは何かしらで埋められているから気になってない。推し活とか読書とかゲームとか。寂しさを人に押し付ける行為は等級が低いことだと思うけど、寂しさを感じること自体は当たり前のことだから、等級とかじゃないかも。ニュートラルでそれは存在しているから。

・焼き肉食べたくなったな。文章です飯テロされると思わなかった。どうしてくれるんだ、こんな夜中に!

・地獄に行っても会いたい人がいるのはいいな。そりゃ会いたい人はいるけど、相互関係にあるかは分からないじゃん?一方通行じゃ悲しいじゃないの。

・そんなにナチュラルに芸人にシフトすることがあるかね?やや不思議ちゃんだから?

・ 私は「普通であることが楽だから普通でいたいと思いつつも、どこか世間とズレてるちゃん」だと思う。ちゃんと世間のルールに則って真面目に働いているけど、人と深く関わるのに慎重すぎたり、変なところでプライドが高かったり、こだわりがあったりする。

・こうも自分のしたいことに忠実に生きている人がいるかね!なんなの?したいことがあるということ、それを実際に突き詰めること。私にはどちらも今の所できそうにないかも。

・せめてしたいことを、ちゃんと持ちたい。これが自分だと自分は分かりたい。

・二〇二三年七月 九月 の文字の並びの奇妙さ

・道化
おろか、愚鈍の意味だが,人を笑わせようとするような行為や、常軌を逸した行為などをも指す

・世間から見た時、少し不思議な人。今まで動き続けてきた生き様から、彼の日常を知ることになった本だった。

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