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うちにおばけがいたときの話

こんにちは。23時からやる気が出てくる、なかだいらです。
さっき知人のSNSに「誰もいないのに、ひとの気配がする」と書かれていて、うちにおばけがいたときのことを思い出しました。
そんなに怖い話じゃないので、のんびり読んでいただければ幸いです。

廊下を走る音がする

それはいまから10年以上前の話。
当時、自宅で仕事をしていた私は、まだ小さな長男と次男を寝かしつけたあとも、ウェブ制作の仕事をしていました。
私の仕事部屋は北側にあり、隣は私の母の部屋。子供たちの寝室は長い廊下をはさんで南側にありました。

子供たちの眠りが浅いと、夜でも起きてきてしまいます。
ドタドタドタと廊下を走り、「ママ~」と仕事部屋に来ることもよくありました。

その日の夜も仕事をしていると、廊下を走る音が聞こえてきました。
「あ~、起きて来たな」と思ったのですが、部屋に入ってくる様子がありません。
ドアを開けて廊下を見ても、誰もいない。
そんなことが数日続きました。

母に話をすると「あれ? 私も子供の走る音、聞こえたよ」とのこと。
それほど怖い感じはしないので、家族みんなで「子供の霊でもいるのかな~」と、その時は話していました。

部屋に入って来たのは?

そんなある日、私は夕食後に寝室でウトウトしていました。
子供たちは夫とお風呂に入っており、キャーキャー楽しそうに遊ぶ声が聞こえてきます。
しばらくすると子供たちが寝室に走ってくる足音がして、部屋に入ってくる気配もありました。私はドアに背を向けて寝ていたのですが、ベッドを踏んで近づいてくる感触もありました。
「ちゃんと身体拭いたのかな?」と思って、振り向くと、そこには誰もいませんでした。

なんとなく流れで、お祓いをしてもらう

どうも誰かいるっぽい。たぶん子供だろう。
そんなに悪いものではなさそう。

家族全員、誰も霊が見えないので、なんとなくそんな感じで過ごしていました。

ある日、たまたま除霊ができるひとへの取材の仕事が入り、雑談の中で「そういえば、うち誰かいるみたいなんですよ」と相談すると、「ちょっと見てみましょうか」と快く見ていただけることに。

彼は私の名刺を机の上に置き、両方の手のひらで名刺を包むようにして住所をじっくり見始めました。

しばらくすると「うん、近くに霊道は走っていないから、家に問題はなさそうですよ。誰かが連れて帰ってきちゃったんだね」とのこと。

私が「でもそんなに悪い感じはしないんですよね~」というと「悪い感じはしなくても、"いてもいい霊"っていうのもないので、お祓いしておきますね」と、流れでお祓いしていただくことになりました。
そういわれるとそうよね。"いてもいい霊"ってないかも。

彼は名刺を手のひらで包んだまま何やら念を込めて、最後に手のひらでスーッと名刺をひと撫でし「これでもういなくなったと思いますよ」と、とても簡単にお祓いしてくれました。

その後、子供の足音はしなくなり、何かいる気配もなくなりました。
誰が連れて帰ってきたのか、霊はその後きちんと行くべき場所に行けたのか、いまでも謎のままです。

以上がうちにおばけがいたときの話でした。

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