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【誰でも地方で豊かな暮らしが出来る環境を提供する】~ビジネスモデル考察Vol.51~

■背景
・今までの農業は農家のノウハウに頼ったものがほとんどであった
⇒ノウハウをメソッドに落とし込む事で誰でも同じ品質で農業が出来るのではないか
・ほとんどの農家は収入が不安定であり、あまり良い収入を得られていない
⇒安定した収入が保証されたら農家になる人が増えるのではないか

■ターゲット
新規で農業をする人

■ビジネス詳細
・農業に必要な全てのステップ(農地開拓、資金確保、設備構築、栽培、販売)をパッケージ化し、それを販売
・購入者はマニュアル通りの作業をすることで確実に収益を上げることが可能
⇒万が一自然災害などで収穫が出来なくなったとしても保険が適用され、最低限の収入を確保
⇒マニュアル通りに行っても想定通りの収穫が出来なかった場合は、企業側が不足分を負担

■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・農業でありながら最低限の収入が保証されている
⇒大卒の新人と同じ程度の月額23万円が最低保証
・資金確保まで行ってもらえるため、元手がなくても開始することが出来る
⇒通常農地や資金の確保に時間がかかり、すぐには開始することが出来ないが、当サービスを利用することですぐに開始が可能になる
▷デメリット
・農業をするためのバイトを雇う必要がある
⇒バイトを探す手間がかかる
・対応地域に限りがある
⇒北海道や沖縄などの寒すぎたり暑すぎたりする地域では現時点では対応をしていない

■事業者メリデメ
▷メリット
・パッケージ化する事で手間を減らして安定的な利益を上げる事が出来る
・顧客を増やす事で商品の取扱高が増え、販売先に対する交渉を容易にすることが出来る
▷デメリット
・オランダなどで既に同じような事を大規模で実施している企業が存在する
⇒気候条件などが違うため日本でのサービス展開は難しく、競合にはならない
⇒寧ろ日本はアジアと気候が似ているため、アジア進出においてはこちらの方が優位性がある
・収穫が予定通り出来なかった場合は不足分を負担することになり、リスクがある
⇒逐次センサーにてデータを収集しており、問題が大きくなる前に芽を摘むことが出来る

■今後の展開・課題
・対応地域を増やす
⇒日本だけでなく気候の似ているアジアの地域にも展開していく
・栽培する農作物の種類を増やしていく
・農業の全自動化
⇒現状は自動化するより人の方がコストが少ないため人の手でやっているが技術的には既に出来る

■考察
・最近は都心からの脱却の流れが出来始めており、これからブームになる可能性を秘めている地方移住とマッチしたサービスである
・農業なのに初心者でも始められ、かつ収入も保証されており、農業に興味はあるけどハードルの高さから諦めていた層を取り込むことが出来る
・とても素晴らしいサービスであるが、人手が少ない地方においてバイトの求人に苦労する可能性がある
⇒自動化が進むとより導入が楽になると考えられる

■企業
LEAP(seak株式会社)

▽参照:ビジネス・アクセラレーション・プログラム

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