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ぬいぐるみを支えるための道具

初めての方、はじめまして。わたしを御存じの方、こんにちは。
ぬい撮りAR写真家のCHテイルズです。
最近の写真撮影と活動が変わってきたので、肩書をかえました。とはいえ、中身が変わったわけではないので、今後ともよろしくお願いいたします。

今回の記事の内容

今回は私の写真をご覧になられた方からの質問回答の記事とします。質問は以下の通りです。

  1. ぬい撮り棒とか道具を使うことあるのか?

  2. 自立しにくいぬいぐるみの場合どうやって撮っているか?

これらの質問は、以前にも何人かの方から頂いていました。そこで、他の記事に先行して回答することとしました。

まず、1番目の質問の答えですが、
「ぬい撮り棒(自撮り棒)は使わないが、ぬいぐるみを支える時に道具を使う事はある」
です。
ここで使っている道具は、自立が難しいぬいぐるみの為に使っているもので、置き撮りで使用、手持ち撮りでは使っていません。つまり、2番目の質問に対する回答は、
「自立が難しいぬいぐるみには、道具を使って自立させる場合がある」になります。
ただ、使わなくて済むなら、そちらの方が良いと考えています。道具を使うと、場合によっては道具の部分をレタッチしなければならないからで、面倒な作業はできるだけしたくないというのが本音です。
それぞれの回答に対する理由はこの後に述べます。

わたしはぬい撮り棒を使わない

まず、ぬい撮り棒を使わない理由ですが下の図をご覧ください。

手振れの原因の一つ(てこの原理で棒の先は動きやすい)

多分、この図を見ればすぐにわかると思いますが、要は、てこの原理でぬい撮り棒の先にぬいぐるみを置いて撮影しようとすれば、持ち手の動きが増幅してしまい、撮影対象が手振れを起こしやすくなります。
ちなみにぬいぐるみの重さですが、なさそうで、結構、あるんです。
わたしが撮影に使っているぬいぐるみでは、下の表のようになります。

我がパーティーのぬいぐるみの身長・体重(実測値)

手乗りサイズ、鞄にくっつけるマスコット系のぬいぐるみだと30gくらいですが、普通に販売されている20~30cmくらいのぬいぐるみだと、軽くても70gくらいあります。これを支えるのですから、重ければ重いほど、手が動きやすく、ぬい撮り棒はそれを増幅してしまうのです。早い話、ぬい撮り棒は手持ち撮りよりもブレやすいから使いたくない、というわけです。
ちなみに、わたしが使用しているiphone13miniで140gくらいあるので、まさにスマホを自撮り棒に装着して腕を伸ばし、反対の手でカメラを持って撮影するという事をやっていると思えば良いでしょう。
また、ぬい撮り棒を使う際にしっかりとぬいぐるみを固定できていないと、ぬいぐるみを落下させてしまうことになりかねず、最悪、永遠のお別れを迎えてしまうかもしれません。
これらの理由から、手でぬいぐるみを持って撮影する場合、あくまで手でぬいぐるみを支えて撮影するというスタイルを採用しています。
すると、ぬいぐるみの一部がフレームに入っていない写真を撮るか後でトリミングする、もしくは、手が写り込む事を承知で撮影し後からPhotoshopなどのソフトを使ってレタッチをします。
ぬいぐるみの一部を切り取っても、意外と不自然な写真ではないことが多いですよ。

パラグライダーをやってみたいカイリュー(いや、君は自分で飛べるだろ)

自立しにくいぬいぐるみをどうやって撮るか

そもそも、自立しにくいのは、頭が重い、三点支持するための脚がない等々、理由はいろいろありますが、要するにバランスが悪いために横倒しになるのです。そこで、バランスを整えてさえやれば良いのですが、それだけだと、ぬい撮りで一番出したい表現が弱くなります。そこで、わたしは自立という事にこだわらず、表現したいものを前面に出していくという事を考えて撮影するように心掛けています。道具に頼らなくても、自立もしくは自立に匹敵する写真は撮れるのです。

◆自然に任せる(倒したまま撮影する)

これが一番簡単な解決策です。倒れるなら倒したまま撮っちゃえという方法で、特別、道具も必要ありません。これで大切なのは、撮影対象が何をしているのか、何をしたのか、その結果、その姿勢をしているのだという事を伝えるのが大切です。
こちらは、置き撮りでは寝た姿しか撮れないエモンガですが、敢えて寝かしておき、食事後の皿を横に持ってくることで、食事をしたという姿を撮ってます。しかも腹いっぱい、食べすぎという感じもありますよね。

目を離したすきに食べられた…( இ‸இ )

◆なにがしかの小物(静物)でバランスをとる

こちらもしばしば使う手法で、倒れやすい方向になにがしかの静物をおくことでぬいぐるみを固定します。
籠に入れるとか、倒れる方向に物を置くとかが具体的な方法です。この方法においても、撮影対象の行動こそがぬい撮りで表現したい事になりますのでそれに適した小物を用意すると良いでしょう。

ビールのアロマホップの香りに酔う

上の写真の例では、ハリマロンをグラスで固定しています。ハリマロンは自立できないわけではないのですが、重心が少々前方にあるため、前方に倒れやすいです。そこで、前にグラスを置くことで固定するとともに、同時にグラスの中の飲み物を飲んでいる雰囲気を出してます。

◆マスコットぬいぐるみ等、小さいぬいぐるみを使う

小さいぬいぐるみは、ぬいぐるみの高さに対して相対的に重心が低めになっているため、バランスが取りやすいです。これに該当するぬいぐるみがマスコットぬいぐるみです。通常のぬいぐるみに比べると、圧倒的に倒れにくいです。また小さいが故に、複数体の撮影や、置き場が狭い場合などにも適しているという利点があります。一方で、マスコットぬいぐるみを手持ちすると、支持する手が相対的に大きく、トリミングやレタッチも相対的に大きな範囲となり、ちょっと面倒です。

マスコットぬいぐるみは、狭い食卓でも置きやすく飯テロ写真に最適

◆バランスの良いぬいぐるみの横に置く

複数体で撮影する場合に有効です。ただ、最低でも一体は簡単には倒れないぬいぐるみを使いましょう。下の写真の例では、べランス感覚抜群のイーブイの横にエモンガを配置しています。ただ、エモンガはバランスがとても悪いので、横に置き、大きな耳と手をイーブイの背後に回して固定しています。ちなみに、このイーブイは体内に重しが入っており、抜群の安定性を有しています。(その分、重いですが)

エモンガはイーブイと仲良くカフェラテを飲むの図

上の写真群を見ると…どういうわけか、飯テロ写真ばかりですね( ̄▽ ̄)

まとめ

以上、本日の記事では、わたしが自撮り棒などの道具で手持ち撮りをしない理由と自立が難しいぬいぐるみをどうやって撮っているのかという事について実例を挙げて紹介しました。ここで紹介した方法以外にも、意外なテクニックはあると思いますので、ぜひ、それらを身に付けて、素敵なぬい撮りをしてください。

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