ダブルハーベストを読んで05:1つめのループとは別の構造を裏側で回す手法
ダブルハーベストという本について、CHAPTERごとに少しずつまとめていますが、今回で一旦このシリーズも完結です。ここまでのCHAPTERで前提知識、ハーベストループについてまとめてきました。いよいよ本書のタイトルでもあるダブルハーベストループについてまとめています。
ハーベストループを構築しただけでも強力な競争優位性を持てると思いますが、ダブルハーベストループを回すことでさらに圧勝するということを目指しています。
<CHAPTER4はこちら>
自走するループは、別のループを回す原動力になる
AIは疲れない。
人が止めない限り、データを与え続ける限りずっと学習し続ける。
AIにとってはデータが学習を続けるためのガソリン。
さらに強力な競争優位性をつくるためには、ハーベストループを駆動力にした別のループが必要。これがダブルハーベストループ。
なぜダブルハーベストループが必要?
ハーベストループを1つ回すだけでも十分なのでは?
なぜ、ダブルにする必要がある?
それは、1つのループだけでは競争優位が未来永劫つづく保証がないから。
だから、ハーベストループを何重にも重ねることで、他が真似できない強力なものをつくる。
ダブルハーベストループの具体例
詳細は本書を読んでいただきたいのですが、ここでは具体例を1つだけご紹介。
【モービルアイ】
1. 最終価値(AIを使うメリット)を見極める
事故予測AIを使って、事故リスクを回避する
2. 戦略へのアップグレード
より安心な運転体験をユーザーに提供する
3. ループ構造をつくって競争優位を持続する
自動運転車に搭載した各種センサーから入ってくるリアルタイムデータが事故を予測するときの前提
4. ダブルループ構造をつくって他社を圧倒する
自動運転車のセンサー+位置情報で、詳細な道路状況をマップに落とし込める
時間がかかってしまいましたが、自分への備忘録の意味もこめてダブルハーベストについてまとめてみました。また定期的にアップデートしていきたいと思います。