ダブルハーベストを読んで04:ハーベストループの構築
ダブルハーベストという本について、CHAPTERごとに少しずつまとめています。今回はCHAPTER4として、ハーベストループの構築についてまとめてみます
<CHAPTER3はこちら>
データ・イズ・キングからループ・イズ・キングの時代へ。
=データを狩る時代から育てて収穫する時代へ。
ビッグデータがバズワードになったときは、大量のデータからインサイトをどう得るかが注目されていました。ただ、大量にデータがあっても一時的な競争優位を築くことがせいぜいになってきたのが現在。
理由は、既存データは過去の記録のため、変化の激しい時代にはリアルタイムデータが重要。つまり、リアルタイムデータを取得できる体制=リアルタイムデータが入ってくるループ構造(ハーベストループ)をつくることが重要になる=ループ・イズ・キングの時代。
以下、ハーベストループのつくり方について、ポイントだけまとめてみました。
ループ構造をつくってはじめてAI戦略は機能する
ハーベストループのつくり方
1. 最終価値(AIを使うメリットを見極める)
2. 戦略へのアップグレード
3. ループ構造をつくって競争優位を持続する
Point
・最初からループ構造をつくることを前提にAI戦略を練る
・最初から完璧である必要はない←データを継続的に与える仕組み=ループ構造が前提
どんなデータをためればいい?
ポイントは2つ。
1. 構造化データではなく「非構造化データ」を集める
2. 人に関わることは全てデータになる
・ユーザーとの接点(顧客との対話・表情、チャット、注文履歴など)
・仕事内容(仕事の進め方、議事録、評価ポイント、個人のクセ、属人的なルールなど)
・マーケット動向(売上高、シェア、伸び率、競合に関するニュース、競合サービス内容など)
CHAPTER4の最後に
CHAPTER4から本書のテーマの1つである「ハーベストループ」をつくるというテーマでした。個人的には「非構造化データ」を集めることと、最初から完璧を目指すにループ構造を前提に設計することが新しい視点でした。たしかにUVPを維持するには重要な点だと思います。
次のCHAPTERで、本書のタイトルでもある「ダブルハーベストループ」のことについてまとめています。後半の方がシンプルになっているのですが、AIを使いこなすには思い込みを取り去ることが重要なんだなと整理しながら感じています。