ダブルハーベストを読んで03:戦略デザインとしてのAI活用の深堀り
ダブルハーベストという本について、CHAPTERごとに少しずつまとめています。今回はCHAPTER3として、戦略デザインとしてのAI活用の深堀りについてまとめてみます
<CHAPTER2はこちら>
最終価値だけでは逃げ切れない
このCHAPTERのポイントは、このメッセージにつきます。
AIはすでにコモディティ化しているので、一時的に最終価値を出してもすぐに追いつかれてしまいます。そのため、AIを戦略デザインに組み込んで、継続的に最終価値をアップグレードするような競争優位に変換することがポイント。
このCHAPTERはシンプルでしたが、戦略構築の重要なポイントが簡潔にまとめられていました。
戦略立案の目的は「UVP」をキープすること
自分たちで決めた軸で1位をとる。
つまり、他社にはない唯一無二の価値=UVP(ユニーク・バリュー・プロポジション)を獲得することが第一歩。
勝ち続けるとは、UVPがずっと維持されている状態のこと。
Google検索のように「時間」が経てば経つほどUVPが大きくなるような仕組みを築ければ、ライバルが永遠に追いつけなくなる。それを実現するのが、半永久的に回り続ける「ハーベストループ」。
UVPを1回つくる戦略パターン
ここでは最終価値別に、UVPを1回つくる戦略パターンを紹介。
ただし、UVPを1回つくっただけではライバルの熾烈な競争は終わらない。人が永遠に猛烈に働くことは不可能。これを解決する考え方が「ハーベストループ」。
CHAPTER3の最後に
CHAPTER3から「ハーベストループ」をつくる前に、まずはUVPを構築するというテーマでした。とてもシンプルでしたが、UVPは重要なポイント。
次からは具体的なハーベストループのつくり方について書いていく予定です。