201024_組織における新人育成の関わり方②
前回に続いてこのトピックについて書く。前回は「業務支援」「内省支援」「精神支援」というフレームで、新人育成への関わり方について捉えてみた。今回は「優しさ」と「厳しさ」というフレームで書いてみる。
「最近は叱る人が少なくなった」とこぼす人がいる。この真偽は定かではないが、ハラスメントを気にしてメンバーに指摘しづくなっていたり、プレイング業務が増えてメンバーに割ける時間が少なくなっているという状況を踏まえると、この発言には一理あると思う。
私が所属する部門でも、確かに叱る人は少ないし、ネガティブフィードバックよりもポジティブフィードバックがなされるケースが多い。とはいえ、皆が自律的に仕事をしているし、ネガティブフィードバックをしようと思えばできる心理的安全性が確保されているので、この状況について問題視しているわけではない。
しかし10月から所属した新人に対しては、もう少し「厳しさ」を意識した対応も増やした方が良いと考えている。当然、無理矢理にそうする必要はないが、やや慣れもでてきたのか緊張感に欠けていると感じることがある。
在宅勤務中心で本人に直接接することは週に1~2度のため、日報でのコミュニケーションが中心になっているが、少なくとも日報については作業的にこなしているように感じる。誰かに読んでもらうという意識が弱まっており、どんな内容であってもフィードバックをもらえるのが当たり前という感覚になりつつあるかもしれない。
入社初期は仕事のスタンス、”当たり前”の基準が形成される重要な時期だと認識している。今の所属部門のメンバーのタイプを考えると、新人に対して時に厳しく接する役割を担っているのが自分だととらえ、育成に貢献できればよいと考えている。良い意味で緊張感を与えられるよう、まずは日報のフィードバックから対応していきたい。