200831_適切なKPIを設定するためのヒント

当社の人事評価制度は、MBOの形式をとっている。上位方針が各階層に適切にブレイクダウンされているのかという問題意識が経営にあり、その検証に現在取り組んでいる。

検証の対象を執行役員や上級管理職に絞り、設定された目標を一つずつ見ているのだが、目標を達成するために設定されたKPIが適切かという問題意識がある。漠然とした問題意識なので、なかなか思考が深まらないと思いながら何日か過ごしていたのだが、現在勉強している企業価値評価に関する書籍にヒントを見つけた。

ピンときたのは、ROEを３つの項で分解したデュポン公式を見たときである。対象者が設定しているKPIは、各目標に一つずつ設定してあることが殆どであり、以下の四点の検討が浅いのではないかと考えている。

１．ある目標を達成するために管理すべき複数のKPIを見つけること
２．各々のKPIのトレードオフの関係を見つけること
３．目標達成するための各KPIの最適数値を導くこと
４．各KPIを最適数値とするための具体的なアクションプランを立てること

この４つに知恵を絞ることが、事業企画に携わる者の最も重要な仕事の一つではないかと感じている。