骨で踏むペダリングの肝

以前骨で踏むペダリングというのを書いたが結論はまたということですっかり時間がたった。この間、コロナのデルタ株に感染し、重症化してエクモのお世話になる脳死状態。結果半年経過してしまった。あの状態から生き返るのは奇跡と言われたがなんと心肺停止したら脳溢血の後遺症である片麻痺が良くなってしまった。
さて骨で踏むに戻すがこの間私はヤマメ乗りの堂城賢氏の著作を2冊、MTB全日本4勝の竹谷賢治さんの著書、東大出身でTTのスペシャリスト西薗良太さんの著作の合計4冊を読んだ。そして私の感覚に近い部分を探してみた。西薗さんのものはコンディショニングに関してなので割愛。

ヤマメ乗りから書いてゆく。まず堂城さんの本の中から大切なこと。
背中を真っ直ぐにして乗る。これは私も意識していた部分で町中を走るときなどガラスに映る自分のポスチャーをよく確認した。ちなみにセッティングも堂城さんに似ており、トップチューブが長いフレームを選び、ステムはさらに135mmのものをつけている。

ハンドルとサドルの高低差は少なく、大体5-6cmである。背中をまっすぐというよりはおしりのすぐ上の仙骨から背骨の真ん中あたりを真っ直ぐにする感覚である。これはyoutuberであるなななさんが辻善光選手にフィッティングを受けた動画の中でもコシを丸めようとしたなななさんに対して辻船主は「腰はまっすぐ出ないとダメです。」と語っている。ほんの一瞬の出来事なのでほとんどの視聴者が見過ごしているも思うがそういうところが実は大切なのだ。
そして竹谷さんの著書からであるが彼はポスチャーを非常に重要視している。堂城さんも同じだがやはりニュートラルポジションで乗ること。重心を自転車の中心に置くことが大切だと言っている。探し方は極端に前荷重とか後ろ荷重にしてそこから動いてみて一番スムーズに動ける場所を見つける事。

中心云々はスムーズに取り回せることでペダリングとは関係ないので終わり。竹谷さんの記述で私がとても大切だと思うことが書かれていました。それは各関節の角度のこと。そして動かし方について。
クルマのピストンとコンロッドの構造などを考えるとたとえ易いが円運動をさせるために動くところ動かないところがある事に気付く。それと同じに自在に角度を変えるところと変えてはならないところが存在する。つまり変えてはならないところはあえて固定するような意識で動かしてみる。これは人間の体の構造と出力の伝達を考えればわかることだと思う。どこをどうするかということはいい大人なのだから個々人で考えて探してみてほしい。それが分かると強い出力を長い時間出すことができる。昔の話だが友人と横浜市瀬谷区日向山交差点から南へ環状通を走り5.4km先の南和田小学校まで走ったときのこと。私はメーター読み57-9km前後をキープして走りきった。このとき友人は千切れたが彼はインターハイ個人追抜きで準優勝の実績を持つ人だった。
コンビニで休憩したときに「競技にも出てこないバケモンが世の中にはいるもんだな。」と語っていた。過去の武勇伝を語りドヤリングしたいわけでもないのでこれで終わりにする。

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