デルフィス オラクル Delphis Oracle,CH-1421.1E-BLBK
クロノスイスは40周年を記念して、我々のアイコンの再定義を行います。
40年ぶりに過去のコレクションを紐解き、偉大なアイコンであったピースに新しい命を吹き込んだのです。
Delphis Oracle
「デルフィス オラクル」
誰もその復活を予測することはできなかったことでしょう。
クロノスイスは40周年の記念となる今年、ジャンピングアワーとレトログラードミニッツを搭載した「デルフィス」を再定義し、復活させることに成功しました。
クロノスイスは文字通り、時計製造における限界に挑戦し、息を呑むようなファイヤーエナメルと、ユニークな曲線針ギョーシェ文字盤を発表いたします。
例外中の例外へ…新しいデルフィスへの着手
2023年、クロノスイスは創業40周年を迎えました。
この機会に初めて、クロノスイスは既存モデルをリモデルすることになります。
クロノスイスにとって、このように過去を振り返ることは初めてのことです。
クロノスイスは、常に前を向くことを好んできました。
すべてのモデルには誕生があり、人生があり、そして終わりがある…
クロノスイスは、過去の再現に満足することなく、次々と新しく生まれてくるアイディアを世に送り出すことに集中してきました。
しかし「デルフィス オラクル」は違います。
「デルフィス」の偉大なカムバックは、クロノスイスの歴史において例外中の例外と言えるでしょう。
デルフィス旧モデルには膨大な未開発の可能性があり、創業から40年で培ってきたあらゆる専門知識とノウハウを持ってチャレンジすることにより、デルフィスの持つポテンシャルを完全に引き出すことができました。
「デルフィス」は、「オラクル」と呼ばれるリモデルバージョンで復活します。
50本の限定モデルですが、長期的にはきっと新しいコレクションの礎となることでしょう。
新型クロノスイス製自社開発ムーブメント
クロノスイスは、オリジナルの "デルフィス "から、ダブル・コンプリケーションを継承しています。
まず、12時位置の専用ウィンドウに表示される、デジタルジャンピングアワー。
そして、レトログラード式の分表示は、180度回転するミニッツトラックを流れる太いセンター針で表示されます。
さらに、6時位置の文字盤下部には、独立したスモールセコンドを備えています。
このムーブメントは、新世代の "デルフィス "のために特別に開発されたものです。
従来のマニュファクチュール製ムーブメントは最終的に搭載を却下され、この新しいクロノスイス製キャリバーが初めて採用されました。
この新しいムーブメントはルテニウムメッキが施され、中央から発せられるジュネーブカットが特徴で、クロノスイスの有名な レイ・ギョーシェパターンを彷彿とさせます。
三日月型のエナメル加工ギョーシェ
「デルフィス オラクル」は、クロノスイスがそのクラフトマンシップのすべてを解き放つ場所です。
卓越した職人による手彫りのギョーシェとファイヤーエナメルという、このメゾンの特徴ともいえる2つの異形の技術の組み合わせが、この時計をユニークなものにしているのです。
しかし、これはデルフィスオラクルをご紹介するには、ほんの”触り”に過ぎません。
それでは、詳しくご紹介していきましょう。
曲面に施されたギョーシェ模様
通常、腕時計の文字盤は平面であるため、曲面に彫刻を施す難易度は非常に高いもの。
これをマスターできるのはギョーシェ職人だとしても、ごくわずかしかいません。
しかし、クロノスイスのギョーシェ彫りは過去から現在まで、一貫して自社の職人の手によって製作されています。
時計の上半分には、18金ゴールドのカーブした三日月が広がっているのがご覧いただけるでしょう。
新しいデルフィス・オラクルのギョーシェは、3次元の世界に足を踏み入れた、ユニークなデザインになりました。
卓越した技術を持つ熟練の職人だからこそ施すことのできる3Dの陰影は、デルフィス オラクルにこそ相応しいのです。
ファイヤー・エナメル加工の技術
クロノスイスは、ファイヤー・エナメル加工に関しても、40周年モデルにふさわしい通常の方法とは異なるデザインを採用しました。
それは曲線的な面にエナメル加工すること。
これもまた技術的に一筋縄ではいかない高度な技術を要するもの…
黄金色に輝く三日月の上には、半透明のブルーエナメルが7層にわたって薄く塗り重ねられていきます。
ギョーシェ模様のニュアンスやディテールをエナメル上に引き出すためには、完璧に均質に塗布されなければなりません。
エナメルは、ギョーシェ彫りの三日月の曲線に完全にフィットし、全ての面に渡って同じ厚さと密度を持たせなければならないのです。
更には、この後、エナメルの研磨という、これ以上ないほど厳しい工程が続きます。
宝石のように、完璧なカットと研磨が施されたファイヤーエナメルの表面だけが、ギョーシェ模様の真の魅力に火をつけます。
これは、非常に高い技術を要求する厳しい作業であり、またクロノスイスのアトリエの自社職人たちの誇る技術でもあります。
そう・・外部委託するエナメル職人のトレーニングは必要ありません!
愛称は「UFO」:6時位置のレンチキュラー・セコンドCH-1421.1E-BLBK
クロノスイスでは「UFO」とのみ呼ばれているこのスモールセコンド。
この”UFO"には、クロノスイスの技術的・および美的表現のすべてを、この作品の全体像として反映させるものになっています。
無垢のゴールドで作られた湾曲した立体的な文字盤には、手作業でマイクロギョーシェ加工が施され、12時位置の三日月のように半透明なブルーファイヤーエナメルで仕上げられています。
”UFO”は、アントラシートカラー(ブラックに近いダークグレーのような色合いです。アントラシートカラーを実現するには、繊細な色付けの作業を要すると言われています。)のベースの文字盤の上に無重力状態で浮かび、文字盤上部の湾曲したギョーシェによって生み出される 3D 効果を高めています。
多くのクロノスイス デザインに見られる 2 つの連続した大きなブリッジが、「デルフィス オラクル」に珍しい大胆で彫刻的な幾何学模様を与え、それが新しいマニュファクチュール ムーブメントのローターに反映され、「デルフィス オラクル」を首尾一貫した唯一無二の完全体のピースへと昇華させています。
そう、デルフィス オラクルは、、カーブ、深さ、ボリューム、そしての陰影のニュアンスを楽しむピースなのです。
Delphis Oracle CH-1421.1-BLBK
「デルフィス オラクル」は、時計製造の傑作であり、伝統的な職人技と最先端技術を見事に融合させています。
我々のアトリエのマイスター達によって生み出されたこの時計は、クロノスイスの「モダン・メカニカル」というブランドの主張を伝えるにふさわしいアンバサダー・ピースとなっていくことでしょう。