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腕時計専門用語-前編-【腕時計ブログ】

ファッション、モータースポーツなど様々な分野には、そのジャンル特有の用語というものが存在します。普段、接する機会が少ない場合では
「△●#€⁑」という用語がいったい何を意味するのか皆目見当がつかない場合もあります。そこで今回は、普段何気なく使っている時計に関連する専門用語を解説したいと思います。

〜外装パーツ編〜

【文字盤】

いまさら説明するまでもありませんが、文字盤は時計の顔ともいえるパーツで時刻や曜日などの情報、ブランド名やロゴなどを表示。英語ではdialと書かれるので、ダイアルと呼ばれることも多いです。ただし国産時計メーカーの場合は、ダイアルでも文字盤ではなく、文字板と表記するケースも多いと言えます。小ネタ➡ かつて日本の時計職人さんたちは文字盤を「干支(えと)」と呼んでいました。根拠としては、文字盤上の1~12を、子、丑、寅~という十二支で割り振ったことから干支に。ちなみに丑三つ(うしみつ)時は、今の時刻でみると午前2時過ぎの真夜中にあたります。

応用編➡白文字盤(=白干支/しろえと)、ホーローエナメル文字盤(=瀬戸干支/せとえと)、文字盤裏面にある2本の足(干支足/えとあし)といいます。

【針】


針は、時計の時・分・秒を指し示すもので、時計の機種によっては日付、曜日など示すタイプもあります。英語表記ではハンド/hand(s)となります。チクッと刺すと痛い針はneedleですが、こちらは「手」です。
漢字で指す、指針にも見られるよう、物をさす場合は指/手が多いようです。
針のバリエーションはブレゲ、バトン、リーフ、アルファ、ドーフィンなど数えきれないほど豊富です。

またスケルトン針と呼ばれるタイプは、くり抜いた部分に夜光塗料や発光塗料を塗布して暗闇での視認性に優れたタイプもあります。

【リューズ】


リューズとは、機械式時計のゼンマイの巻き上げや、時刻合わせ、カレンダー調整などに用いられる外部パーツ。
漢字では「龍頭」と書かれる。また形が王冠に似ているところから「クラウン」と呼ばれることもあります。

カレンダーの調整を行う場合の注意点として、日付が変わる午前0時の前後4時間は、リューズを操作してのカレンダー調整はNGです。
これは前後4時間にあたる午後8時から午前4時までの時間帯に、時計内部にある「日送り車」と呼ばれる、日付を変更するための歯車が少しずつ作動しているから。なので、この時間帯にリューズを操作すると、歯車の噛み合わせに必要以上の負担がかかり、故障の原因となります。しかし実際の時間ではなく、あくまで操作する時計上の時間帯となります。

リューズの形といえば、クロノスイスのリューズはオニオン(玉ネギ)スタイル。指かかりが良いので、ゼンマイの巻上げ、時刻合わせが楽に行えます。

英語でリューズはクラウンなので、Onion Crownと呼ばれ親しまれています。

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