見出し画像

「1983年 孤高の時計師、機械式時計ブランドを設立」クロノスイス・ヒストリー Vol.1

さぁ、時計を1983年に戻しましょう・・・
クロノスイスの歴史を紐解きます

1983 - 1984 クロノスイス設立

”クオーツ時計”の人気が最高潮に達しているちょうどその時、ゲルト・R・ラングはクロノスイスを設立しました。

Gerd-Rüdiger Lang(ゲルト・R・ラング)

スイスがクォーツ・ショックに揺れていた時代。
ホイヤーのトップ時計技師として活躍していた彼は、スイスの古典的な時計づくりを愛した一人の時計技術者として、新たなブランドを立ち上げることを決意しました。

時計師としての腕の高さもさることながら、起業家として、スイス製ムーブメントをこよなく愛する時計愛好家として、ブランドの立ち上げに取り組む目標は当初より明確でした。

最高品質のスイス製高級機械式時計を、世界中に広めること。

多くの時計メーカーがクォーツ・ウォッチの時代の波に乗り遅れないようにと時計作りの方針を大きく変更しようとしていた時代、古典的な機械式時計を製造るす会社をつくることは、誰から見ても大きな賭けのようにも見えました。

ただ、時計技師としてこよなく機械式時計のを愛していた彼は、時代を超越する機械式腕時計の魅力を、固く固く信じていたのです。

ーーーー

ブランド誕生の時からクロノスイスはすでに、先見性と開拓精神に妥協を許さないブランドでもありました。

伝統的な機械式時計を重んじるクロノスイスは、「スイス時計よりもスイスらしいドイツ生まれの時計」といわるまでになりました。

最初の時計は、多くの世界初を成し遂げた中の1つ。
月齢表示と透明なクリスタルケースバックを備えた、世界初の機械式クロノグラフです。

ーーーー


さらに、クロノスイスはレギュレーターを腕時計形式に小型化・量産化した最初のブランドとなり、この画期的なピースを中心にコレクションを開発します・・・

1988 - 1990 クロノスイスの代表作が生まれる

クロノスイスの代表作となるレギュレーター・ウォッチは、分、秒、時間を分離するレギュレーター式のディスプレイを備えた、世界初の量産化製造された腕時計でもあります。

世界初の自動巻レギュレーター、初の自社製自動巻きムーブメントを搭載した、クロノスイスの代表作となるピースです。

このレギュレーター式と言われる表示形式の時計は、海洋クロノメーター、ラジオ放送のタイムキーパー、時計製造の基準時計などに使用されていましたが、個人の腕元で時を刻むサイズのものではありませんでした。
それがついに、ラングの手によって個人の手首に装着できるまでのサイズになったのです。

また際立ったデザインにはクロノスイスのアイデンティティでもある、コインエッジのベゼル、オニオン型のクラウンリューズ、ストラップをラグにしっかりと接続することが出来る特許取得済みのねじ込み方式が含まれています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?