ポーカーチェイス ランク戦の戦い方
はじめまして(ご挨拶)
私はポーカーに魅せられ、様々なところでポーカーをしています。
「くろの」と申します。
ポーカーチェイスもその一つですが、長くステージⅤとⅥの中間といった成績を繰り返していました。
自分のスタイルに対するこだわりもあったのですが、23年8月に入ってから、本気でポーカーチェイスならではの対策を吟味し続けて、9月現在ランクポイント2500以上での戦いを行っています。
対策を講じてから一気に500pt近いポイントを積み上げられて、現在でも荒れることなく安定していることから、現状の私の対策の考え方を、自身のリマインダーの意味を込めて、皆様に公開します。
元来駄文が多い私ですが、出来る限り簡潔に取りまとめることに務めました。しかしまだまだ一部読むに足らない事も目にするかもしれません。あしからずご了承ください。
・追記
23年10月21日 ランクポイント2773 ランクイン達成しました。
23年12月7日 ランクポイント2800突破しました。
序文 ポーカーチェイスのランク戦の成績を向上させるには?
簡潔に言えば「下位の順位を出来る限り取らず、出来る限り上位の成績を収める」という、誰でも分かることを実行するだけです。
しかし現実には、よく言われる「運ゲー」という部分、理性的に考えても確率的に均等に落ち着く「分散」という部分で、ポイントの上下を繰り返したり、ポイントの積み重ねがままならないといった事が起きるため、言われたほど簡単ではないのが実際なのです。
でも、皆さんは下位の順位を出来る限り取らず、出来る限り上位の成績を収めるという部分を、どこまでポーカーチェイスで実践できる対策が出来ているでしょうか?
実際に私が見ている限りは「本気でポーカーチェイス対策をしている人は、自然と上位に君臨している」し、「対策が無かったり甘かったりする人は、成績が荒れ、下位ステージ落ちから這い上がるのに苦労している」という事です。
いや、実際に私が正にそうでしたから(笑)
では、どうすればいいのか?
やるべきことは、「ポーカーチェイスのランク戦の、システムとそれに伴った傾向を理解して、それに応じた対策を行う」という事です。
但し、その対策を行った場合、標準的なテキサスホールデムと違う立ち回りを要求され、ポーカーチェイスのランク戦で行うことを、他の場所やルールで用いても通用させるのが難しい部分があります。
ポーカーチェイスも、日本ではなじみの深いポーカーアプリへと成長致しましたから、私がこれから披露するような攻略記事が、他方でも見かけることが出来ます。
それ故に、現在のポーカーチェイスのランク戦は、それらを見て戦って、そのプレイを見て取り入れられ、一定の傾向も現れています。
ですので、そこも汲んだ上で「正しい理解と心構えを持ち、相手に挑むべき」なのです。
大事なのは「正しい理解と心構え」だと自分に命じてください。
1.システムを理解して対策を考える
先ずは、ポーカーチェイスのランク戦のシステムを紐解き、
ランク戦対策がなぜ必要なのか? どういう対策すべきなのか? を考えてまいりましょう。
1-1 ポーカーチェイスの対戦形式とストラクチャー
ポーカーチェイスのランク戦は、6人によるSit&Go(SnG)と言われるルールで戦います。そして順位によって、ランクポイントが増減します。
ストラクチャーは、SB 100 BB 200 ANTI 50(全員)
プレイ時間3分が経過したときにタイマーが一旦止められた上で、現在のブラインドアンティからおおよそ40%上げられた額となり、次のプレイ時に再びタイマースタートといった形式になります。
実際、他では類を見ない、超電撃戦ルールであり、
他のトーナメントでの「HYPER TURBO」と言われる、短期決戦トーナメントも真っ青になるほどに、早いルールです。
ボタンが一周する前にブラインドが上がることがざらにある上、次のレベルは「今の4割増し」ですから、待つこともできず、勝負が急かされるルールです。
実際、かなり急かされているのですが、
それでも「判断に一呼吸置ける余裕」は持ちましょう。
何故なら「相手も同様に急かされているルール」だという事です。
ここを念頭に置ければ、後に書かれてある、ポーカーチェイスのランク戦に特化した判断の理由が、紐解けるはずです。
1-2 ポイントの増減システムと傾向
他でも紹介されていることですので、リンクを貼っておきます。
現在存在するSTAGEⅥの紹介が御座いませんので合わせてこちらも。
なので、ポイント計算の詳しい話までは割愛しますが、
ここでは、ポイントシステムを理解して、「いかにポイントを積み上げるべきか?」から考えていきましょう。
・1-2-1 STAGEⅣ
STAGEⅢまでは、それこそポーカー初心者であっても、プレイするだけでポイントが積みあがるので、解説は省きます。
では、STAGEⅣから話を進めます。
23年8月17日アップデートより、ランク戦仕様が変更され、
プラチナランクの人がSTAGEⅤに参加できなくなってしまいました。
プラチナランクをダイヤモンドランクに、押し上げる為のたたき台が無くなり、STAGEⅣに集中してしまったが為、
「STAGEⅣも突破するのがきつくなっている」という話が出ています。
STAGEⅣは、ゴールドランクとプラチナランクの共存ステージですが、
1400~2000ptまでの幅広いポイント層となり、STAGEⅤの壁と言われるステージ突破の難関が、ここにも現れてしまったようです。
私が実際に、現在のSTAGEⅣをプレイした実感というのがありませんので、推測部分が含まれてしまいますが、基本な考え方はⅤやⅥといったステージと変わりがありません。
実際にポイント表を見てみます。
1位 +30pt
2位 +18pt
3位 +6pt
4位 -4pt
5位 -13pt
6位 -20pt
これを、6位がゼロとみなした場合はこうです。
1位 50pt
2位 38pt
3位 26pt
4位 16pt
5位 7pt
6位 0pt
ぱっと見ですが、分かりにくいですね。
実際、後ほど語るSTAGEⅥの方が、非常に分かりやすいポイント増減ですから。
まずは、序文に上げた一言、
「下位の順位を出来る限り取らず、出来る限り上位の成績を収める」
は大原則だと思って下さい。
実際、上の増減表を合計した値は+17もあります。
対戦人数の6で割った値は約2.8です。
これは、すなわち「1戦すれば+2.8ptの期待値があるプラスサムゲーム」
ということです。
なので、ポーカーチェイスのランク戦対策以前に、
ポーカーの初心者向け基礎を固め切ったうえで挑んでください。
おのずと次に進めるはずです。
基礎が知りたい方は、こちらの動画、およびチャンネルを見て、ポーカーの座学に励みましょう。
ポイントが2000に近くなってきて、ポイント増えなくなってキツイよ、という方は、この後に、その理由も記述があるので、読み進めてもらって対策を進めていもいいでしょう。先にそういうことを覚えて、後に生かすのも、また一手でしょうし。
・1-2-2 STAGEⅤ
ここからが、いよいよ本格的にポーカーチェイスのランク戦らしい戦いでしょう。
それでも、前述にあるアップデートの影響で、STAGEⅤはダイヤモンドランクのみのステージとなり、ポイント分布が2000~2300ptと狭くなり、これから記述する表に対するランクポイント平均補正がかかりにくくなり、以前よりはSTAGEⅤ突破は楽になってきたと言えます。
しかし、ここはSTAGEⅥでもかつて戦っていた猛者すら、落ち武者として混じるような、ポーカーチェイスを戦い抜いてるプレイヤーひしめくステージです。
そろそろポーカーチェイスのランク戦における戦い方を身に着けてしかるべき時期と言えますが、詳しい事は後ほどで。
こちらがSTAGEⅤのポイント増減表です。
1位 +35pt
2位 +21pt
3位 +7pt
4位 -6pt
5位 -19pt
6位 -28pt
これも6位をゼロと見立ててみます。
1位 63pt
2位 49pt
3位 35pt
4位 22pt
5位 9pt
6位 0pt
明らかに5位6位がキツイ値ですね。
それでも、先ほども上げた、上の増減表を合計した値は+10。
「1戦すれば+1.6ptの期待値があるプラスサムゲーム」
という事です。
現実はここからが甘くないところで、
ランクポイント平均補正計算式を、ここで見るとしましょう。
(自分以外の平均ポイント-自分のポイント)÷40
この値がかかってくるので、相手の平均より自分が40pt上回る毎に、
与えられるポイントは-1されてしまいます。
自分以外の平均が2100ptだったとして、自分が2260ptだった場合、
補正ポイントは-4ptです。
上の増減表を合計した値は途端に-14となり、
「1戦する毎に-2.3pt減ってしまうマイナスサムゲーム」
に変貌してしまいます。
STAGEⅣでもこれは起こることですが、
こと、このステージにおいては、相手も十分な強さがあるので、
簡単ではない壁を見ることとなります。
何度も書きますが、これを攻略するには
「下位の順位を出来る限り取らず、出来る限り上位の成績を収める」
が大原則です。
少し見方を変えてまいりましょう。
仮に、貴方が6位だけは一切取らない結果を残せる場合、
それ以外の順位を平均的に取れたとした場合は、
増減表から6位の数字は計算する必要が無くなります。
すると、値は+38となり、
「貴方は1戦する毎に6.3ptを得られる実力を持っている」
という事になります。
ランクポイント平均補正が-4になっててすらも、
まだ、その値は+14も残っており、
これならばランクポイント平均補正も一切怖くないという事。
6位を取らない。たったこれだけの事でです!
正直にいいます。
私もSTAGEⅤの壁に苦しんでいたという事は、
今まで「たったこれだけの事」が実践できていなかったという事です。
実際、「言うは易し、行うは難し」なんです、コレ。
ですが、先ずは考え方だけでも分かってしまえば、
実践に移すにあたって随分と楽になるものです。
実際の対策へ取り掛かるには、この先に紹介する考え方も取り入れてください。
・1-2-3 STAGEⅥ
最上位ステージも分析しましょう。
1位 +35pt
2位 +21pt
3位 +7pt
4位 -7pt
5位 -21pt
6位 -35pt
6位をゼロと見立てた場合
1位 70pt
2位 54pt
3位 40pt
4位 28pt
5位 14pt
6位 0pt
凄くわかりやすいです。
そして分かりやすいが故に、考え方として取り入れたい事があります。
「相手を一人飛ばせば14ptの価値がある」
他のステージはこの辺がバラバラだったので、こういう表現が出来ませんでしたが、
ポーカーチェイスのランク戦の考え方は、常にこうなのです!
飛ばせば、と表現しましたが、別に自ら飛ばさなくても構わない話なのです。
この事を取り入れていくことが「ポーカーチェイスのランク戦の戦術」のポイントになります。
一人飛べば14pt得られると分かっても、もう一つ念頭においてください。
この考え方をする場合の、もう一つ知るべきことは、
「貴方は1戦ごとに35ptの参加費をランクポイントから支払っている」という事です。
プラスにするには、やはり3位以上にするほかありません。
しかし、順位一つの価値の重みが伝わったかと思います。
増減表の合計の話に移りましょう。
見た瞬間に誰でも計算できてしまいますね、±0です。
先の話も交えて、言い換えていけば、
「1戦毎にランクポイント35ptを支払って戦うゼロサムゲーム」
です。
STAGEⅥからは、単純計算によるポイントの積み増しはありません。
残されている積み増しの補正は、
ランクポイント平均補正で相手の平均より自分が下回るか、
逆に相手のランクポイント平均点に280の差がついてしまって、補正値が-7以上に大きくなっても、3位以上の獲得ポイントは+1ptが保証されているという部分だけです。
保証ポイントを意識したランカー勢の戦い方も、当然考えうる話ですが、それはトップクラスが考えるべき話ですんで、ここでは記述しません。
とにもかくにも、
平均順位が3.5位以上を維持できないと、STAGEⅥでは生き残れません。
悲運の最下位の連続が続いてしまうと簡単に陥落します。
ランカーであっても10回連続6位を取ったらSTAGEⅤ陥落目前、場合によってはもう落ちているのです。
実際STAGEⅤには、STAGEⅥから陥落して、そのまま居ついた方々が相当いらっしゃいます。
自分のランクポイントを守る意識を、シビアに考えて行くことが、STAGEⅥで生き残り続けて戦う必須項目なのです。
2.ランク戦で取り入れるべきポーカーの知識
ポーカーは世界中でプレイされている競技です。
ギャンブルという側面は、日本のプレイヤーは一先ずは見ないように努めるのが暗黙の了解です(笑)
駄文はさておき、
世界のプロプレイヤーはポーカーを戦うにおいて、
様々な物を数値化し、それを戦いの参考にしています。
VPIP、エクイティ、オッズ、色々ありますが、
ポーカーチェイスのランク戦でどうしても必要になり、
それでいて、ちゃんと学んだことが無い人が割と居る、大事な知識を紹介します。
折角なので、「もっともっとそういった知識を取り入れたい」という方は、
こちらのサイトをご紹介しておきます。
このサイト様から、いくつかの引用をもって、
それをポーカーチェイスのランク戦に当たって当てはめて考える事を、
私が記述いたしますんで、ご参考にしてください。
2-1 ICM(Independent Chip Model)
まずはこちらです。
一度しっかり読んでください。
読んでもらったことを前提として、これより記述されています。
ポイント増減表の6位をゼロに見立てた表を記載した理由は、
これを噛み砕いて利用するに、便利になってくる数値になるからです。
こういう計算機が御座いまして、ここに入力する数値がマイナスを受け付けてくれないという問題があったんで、それを賄う数値として用意すべきものだったんですね(笑)
なにはともあれ、ポーカーチェイスに見立てた使い方をした画像をお貼り致します。
STAGEⅥの中盤戦を迎えようというところで、
まだ6人全員が残っている場合を想定した数値を入力してみました。
使い方ですが、
Number of playersには、6人残っている場合には6をクリックしてください。
人数が減っている場合を計算したい場合は、残った人数をクリックです。
Payoutsには、先ほど紹介した、ポイント増減表の6位をゼロに見立てた表の数値を入力してください。
マイナスが入力できれば、よりランクポイントに対して視覚的な数値を計算してもらえましたが、仕方ありません。
Stacksには、全員が現在持っているチップの数値を入力します。
プレイ中に入力してというのは酷でしょうから、
後でリプレイを見返したときに、押し引きの判断を迫られたシーンとかの数値を入れてみましょう。
これで入力完了です。
CALCULATORのボタンをクリックすれば、
Resultsには、それぞれのプレイヤーのポイント期待値が計算されます。
ただし、これはマイナスを考慮していない数字ですので、
最後に自らで、増減表の6位になるときのポイントを引きます。
(STAGEⅣ -20 STAGEⅤ -28 STAGEⅥ-35)
それが、その時の全プレイヤーのランクポイント期待値となります。
1位の人のランクポイント期待値は50.82から35を引きまして、+15.82
6位の人の場合は17.90から35を引きまして-17.10です。
何故これが必要なのか?という話をしましょう。
ポーカーは、参加者のチップを奪い合うゲームです。
ただし!
トーナメントやSnGといった場合には、チップを奪い、相手を飛ばし、
最後まで残ったものから順に、順位相当の成績を頂ける競技となります。
つまりどういうことか?
ポーカーチェイスのランク戦は、
「チップの奪い合いのゲームではなく、
ランクポイント期待値の奪い合いのゲーム」
だったという事です。
その場に賭けているものは、チップではあるんですが、
実際に成績に及ぶのはランクポイントですから、
やり取りを意識すべきは「ランクポイント期待値」なんですね。
この場合は、ポイント収支計算だとマイナスが現れるので、
ポイントの奪い合いのイメージをする場合には、
マイナスを無くした、6位をゼロに見立てた数値の方が使いやすいと思います。
では、ポイントの増減システムと傾向にて語られた、相手が飛ぶことによるポイント期待値の変化を計算して見ましょう。
貴方は、あの画像の3位とします。
来るハンドが少々悪く、あまり参加させてもらえない展開で、
参加してもプリフロップで降りられてチップが増えず悶々としている所でもイメージしてみましょうか。
ブラインドを含めると面倒なので、ブラインドはないものとして計算をします。
6位のプレイヤーが、スタック切羽詰まる中、オールインでオープンしてきました。
貴方はハンドが悪くフォールドを選択、唯一1位のプレイヤーがコールして、ショウダウン。
結果、1位の人がポットを勝ち取り、6位の人は飛んでしまいました。
すると、あの画像での値は、こう変化します。
1位の人は70,000となり、ぶっちぎりの様相を見せていますが、
ポイント期待値は54.55。たった3.73しか増えてません。
貴方はどうでしょうか? ハンドが悪くチャンスを諦めましたが、
値は41.17。降りただけなのに3.03も増えたのです!
10,000というチップの価値自体は、貴方から見て、たった0.7pt程度のランクポイントの価値しかなく、
貴方は、相手を一人飛ばしてもらったことで、3.03pt丸儲けしたのです。
飛んだ相手の期待値ポイントである17.90という値が、
後の結果の5人のスタックと順位に応じて分配されたという事なんですね。
何より歓喜すべきは5位の人でしょう。
6位の危険性の消滅により、24.93から30.21と5.23も増えているのです!
もっとも、5位のままでは最終的にはこの値は14pt(ランクポイントにして -21pt)で終わりますし、6位が先ほど見た景色が、今広がっているのはこの人なんですけどね…
先程の、1-2-3の章で述べた、
「別に自ら飛ばさなくても構わない」
この言葉が実感できたのではないでしょうか?
あとは、この計算を、どう戦術に落とし込んで活かすか?
そういう話をこの後にしていくのですが、
その前に、もう少し必要な知識を勉強するとしましょう。
2-2 CSI(Chip Status Index)
続いてはこちらを見て、何なのかを勉強してください。
見ていただいたところで、
これをポーカーチェイスに見立てた場合のお話をします。
1-1にて語った、「ポーカーチェイスの対戦形式とストラクチャー」
ここが関わってくることとなります。
ではランク戦ゲームスタート時のCSIを計算します。
自分のスタック÷(SB+BB+アンティ×人数)
という事なので、
30000 ÷ ( 100 + 200 + 50 × 6 ) = 50
なんと50周もボタンが回ってきます。
いや、そんなに回るはずがありません(笑)
ポーカーチェイスのランク戦は、超電撃戦。ボタンが1周もすればブラインドが上がっているでしょう。
STAGEⅥで、最終決戦ラインになりやすいブラインド、4300/8600/2200で、残り二人、均衡したスタックの場合、
90000 ÷ ( 4300 + 8600 + 2200 × 2 ) ≒ 5.2
10ハンド我慢してフォールド出来るか否か。その間もスタックは減るので、
どこかで踏ん切りをつけるタイミングですね。
もう少し分かりやすく計算できる方法を。
ポーカーチェイスのランク戦のスタック表示には、
BBの単位に置き換える機能も備わっています。
スタック表示をクリック、もしくはタップしましょう。
このように表示を変えられます。
この値から、人数に応じて下記の値を割ってください。
6人:4.5 5人:4 4人:3.5 3人:3 2人:2.5
正確にはBBに対してアンティが0.25BBでないときがありますので、微妙に違ったりしますが、おおよそで求めれば済む値ですから、この値でOKです。
CSI値を、人数で掛ければ、何もしないであと何ハンド回ってくるか?も計算できます。場合によってはこちらを見た方が参考に出来るかもですね。
人数が少ないとCSI値に対してのハンドの猶予数は減っていることも頭に入れましょう。
ポーカーは、相手にとって嫌なアクションを取ることが、極めて有効です。
相手がしたいアクションを、こちらのアクションで封じたり、損になるアクションを強いたりすることが出来ます。
そこの判断に使うのに、この値がかなり有力な情報となります。
ポーカーチェイスの場合は、ゲームが進めば、この値はあっという間に10を切り、5を切り…
「CSI(M値)2~3 この数値には本来なりません」(上記サイト様より引用)
いや、何度でもこの値を見かけるんですけど(笑)
あと。引用サイト様の文を読んでいただければ、
「スタックを持たないと、自由に動くことが出来ない」
と、お判りいただけるかと思います。
「じゃあ初めのうちに大きく稼いだ方が有利?」
その通りです。
ですが…
チップを賭けるという事は、「賭けたものを失うリスクを負う」
ポーカーの本質ですね。
勝てばこの先有利、負ければこの先不利、
この相反する状況に飛び込むのか?
現状を維持して、不利を少しでも抑えていくのか?
この判断を、的確に、そして勝利という正解へ行うという事は、難しい話です。ポーカープロですら毎日不正解を繰り返します。
何故なら、「結果はどちらにも転ぶ」からです。
98%の勝率がある状況であっても、2%に転ぶことはいくらでもあります。
ただ、98%の勝率が向かっていくことは「正しい判断」です。
プロが不正解を繰り返すと申しましたが、実際には「間違った判断はほとんどしない」からプロとして君臨出来るのです。
正しい判断をして負けてしまう、それもポーカーです。
プロが強い、その理由は「有利を正しく選び、不利を切り捨て、その時の結果がどうであれ、最終的にはプラスで終えることが出来る」からです。
ポーカーチェイスのランク戦で、その正しい判断するには、
「何をプラスにするべきなのか?」
という事です。これはICMで説明しましたね。
実際には、CSIを知らずとも、自然とこなしてる類の事ではあるのですが、
漠然としたものでなく、理論体系として取り入れ、明確な判断材料に変えていきましょう。
意識をしていけば、再び感覚で自然にこなす内容になり、より正しい判断に変化していきます。
もう少し応用して考えれば、
この値は、相手にもそれぞれ存在して、その値で判断するという事。
もう一段考えたら、こちらのCSI値を見て、相手がこちらのするべき傾向を知った上で動くという事。
正しい判断をする上ではCSIは有力な判断の値であり、先から申し上げる通り、これを見てポーカーチェイスに合わせた判断をすることで、立ち回ることが要求されていきます。
2-3 フォールドエクイティとフィアエクイティ
ご覧いただければ終わりです。
それでは執筆者として失格ですね(笑)
「貴方はハンドの良し悪しだけでプレイしていませんか?」
「貴方は相手とのハンドの勝ち負けだけで判断していませんか?」
初心者であれば、これらでしか判断出来ないのは、まあ仕方のない事です。
判断出来る情報が、上級者とは差があるのですから。
他にもこの項目にかかる、貴方に問いかけるべき事はあります。
「貴方は正しいタイミングでブラフ出来ていますか?」
ハンドで勝てなきゃブラフがあるじゃん。
その通り!
ハンドで勝てなきゃブラフで降ろせばいい。
いやいや、もっと先に進んだ考え方で問いましょう。
「貴方、相手になめられていませんか?」
え、どういう事!?
フォールドエクイティは、ポーカーが中級者にもなろう頃には聞く言葉となるでしょう。相手を降ろせる可能性と、それで得られる利益です。
ですが、フィアエクイティは聞きなれないかもしれませんね。
「貴方を恐れることによって得られる利益、その可能性」
という事です。
ポーカーチェイスのランク戦を、上位ステージで、更にはランカーに挑もうというのであれば、
この「フィアエクイティ」が求められてくる時期が来ます。
ですが、具体的な数値の発生する項目でなく、相手に与えるイメージで優位に持ち込む、
あいまいで抽象的なエクイティ要素なんですね。
フィアエクイティ向上は、実行しようにも難しい内容です。
相手によって、貴方のイメージは様々に捉えられるからです。
貴方はブラフが多いプレイヤーだとして、
大きいベットアクションに対して、恐れをなすか否かは相手の方針次第な面が非常に大きいです。
何故なら、そのアクションを見た時、
「ブラフが多いから勝負しにくい」と捉えるのも、
「ブラフが多いからエッジが取れるのでカモだ」と捉えるのも相手の方針次第です。
単純にそうすればいい、では片付かないことが非常に多い要素です。
ですが、ポーカーチェイスのランク戦では、
この上級者が身に付けるべきであろう要素ですら、
その知識も、そして意識すらもない、すなわちプレイヤー全員に襲い掛かる、
「結果を大きく左右される事がある要素」です。
人は考える生き物であり、感情を持つ存在。
イメージから完全に逃れることは出来ません。
難しいなという方は、まず前段階として、
フィアエクイティで「結果が変わる」という考えを知ってください。
そのうえでポーカーを続けてください。
具体的な話にならないですから、
ではせめて、分かりやすい段階の「フィアエクイティ」を積み上げる要素を、この段階で紹介しましょう。
「勝率(優勝回数÷参加回数)」「順位分布」「ランクポイント」
目に見えて、はっきりした数字で与えられる要素です。
順位分布は、偏りがなく、出来る限り上位で取りまとめるがベターです。
順位分布の話は後ほどにも出てきます。
まぁ要するに「勝ってる人は怖い」という事。
卵が先か、鶏が先か…
それらで与えられることが難しい、勝ちに困っている方が、いまここを読んでるでしょうからね。
得ようにも、まず勝てなきゃって話です。
もうすこし。
「相手の予期しないベットやレイズをする」
肝心なのは「相手が予期しない」という点。
相手が予期しないという事は、
「この人は何をしてくるかわからない!」
という点で、こちらへの読みを外すことが多く、アクションの方針を定められなくなり、
結果的に消極的アクションを選択し、フォールドエクイティが増大します。
これがそのままフィアエクイティとなり、
テーブル内でそれを増大させることに成功します。
ただこれも、相手の考え次第で、どう捉えられるかは断定できません。
そのため、相手がどう捉えそうかを判断して読み取る、
「相手の心理を読む」
これが求められる話なのが、フィアエクイティ拡大のポイントという事を知っておきましょう。
あと、私個人的には、この「フィアエクイティの裏攻略」も使っています。
語るだけであれば簡単、
「相手になめられる」事で、こちらのオールイン等のビッグアクションに対して、コールを頂ける状況を作り出すという事。
こっちの方が美味しそうですか、そうですか…
ですが、こちらの話はお預けです。
「人読みに関する技術や経験」が無い限りは、いかんともしがたい話です。
せめて付け足すなら
「人の読みには表裏アリ」
「フィアエクイティも、表裏どちらにも向くことがある」
という事。
表裏を正しく扱うには「人読み」の部分を磨くほかありません。
数学と計算に満ちた現代ポーカーで語られることが少ないお話ですよね。
なので、先ずは「フォールドエクイティ」の意識、
そしてそこにつながる「フィアエクイティ」の知識を知る、
という点から始めればいいです。
ぶっちゃけ、ポーカーチェイスのランク戦は「相手を降ろし続ける事が出来るだけでも成績が上がる」ので、
裏の事など倉庫の奥にでもしまって下さい。
貴方がこの辺をしっかり理解して実践し、より先の上達を意識したときに、改めて引っ張り出して見ましょう。
使い方も分かってくる時期になっているでしょうから。
2-4 SPR(Stack to Pot Ratios)とコミット
これを知っている方は結構いらっしゃるかと思いますが、
正直言います。
私はSPRという明確な数字の扱い方を知らずままに、自分の感覚だけで似たことをやってました(笑)
ポーカーにおける正しい判断をもたらすに、このSPRという値は、
相手に対して「人読み」を駆使することなく、最適で利益的なアクションの選択を取る為に、参考にすることが出来ます。
私は、めんどくさくも「状況から人の思考を想定して正しい結論を出す」という手順を踏んでいました。そりゃあ頭疲れるわ(笑)
でも、上に書いた思考訓練することは損しません。
それが「人読みの訓練の仕方」ですんで。
えーっと、SPRの話でしたよね?(笑)
超電撃戦である、ポーカーチェイスのランク戦に置きなおした場合の話をしましょう。
実際、引用サイト様の数値通りには上手くいかないところが出てくるかと思います。
何故かと言えば、あっという間にSPRが低くなってしまい、
いつでも目の前にコミットがあり、
用いようにもどうしようにも一辺倒の回答に陥ります。
しかし判断の考え方そのものが、まるで違うというわけではありません。
でも、用い方は異なるのです。
ここはポーカーチェイスのランク戦、
得たいものは、チップかもしれませんが、行きつく先は「ランクポイント」です。
人がその為に下す判断は、他とは異なるからです。
ポーカーチェイスのランク戦で、先ずはすべきは
「スタックを守る事」
ですが、私は自分を押さえつける意味で、こう言っています。
「スタックを動かさない事」
これはまた後程語ります。
そうしたことを考えている人が集った場合、
SPRがいくら低かろうが、コミット水準であってもなかなかコミットしません。
場合によってはCSIが1程度のスタックしかないのに、ただただフォールドする人見かけませんか?
一般的ポーカートーナメントの場合は、これは損です。
成果も得られず去る可能性が高いです。
何より僅かな確率とはいえ、巨大な可能性の放棄です。
しかし、現実にポーカーチェイスのランク戦には居ます。
まぁ海外の大型トーナメントでも居ないとは申し上げませんけども。
これってなんのエクイティを見てるのか?と言えば、
「自分以外の人が争って飛ぶことを期待して得られるポイント」なんですよ。
何戦も何戦も戦って結果を重ねるのがポーカーチェイスのランク戦。
それは、一発勝負ではない以上、安定した成績を求められます。
リング戦が、得られるチップの期待値で正しい判断をするのであれば、
ランク戦は、得られるランクポイントの期待値で正しい判断を下すものです。
利益的な期待値から判断するのは同じですが、判断の基準が違います。
全員のポジションやCSIを考えた上で、相手が用いるであろうハンドレンジを予測する。
これはSPRの考え方と大体共通と言ってもいいのですが、
そこからのコミット判断と繰り出されるアクションは、
変化している場合が結構あるという事です。
無論、STAGEⅥにいる人であっても、
ポーカーチェイス対策をしないで、普通の判断をする人が居ます。
いや、もう少し大きく表現して、比較的居ます。
それであっても、ポーカーチェイスのランク戦の展開は、
「チェックが多い」
「ベット額が安い」
「パッシブプレイヤーが多い」
「パッシブからスロープレイカウンターが頻繁に起きる」
かと思います。
何故かは、それらが利益的になり易いが為です。
SPRは自分で駆使するも、読みに使うにもいい判断材料です。
ですが、ここもやはりポーカーチェイスならではの判断基準にして、
対戦に挑むべきだと私は考えます。
3.相手から見える数値情報を利用する
様々な利用すべき知識をご紹介しましたが、
本当はまだまだ知って欲しい要素は沢山あるのです。
ポーカーにおける、相手のプレイスタイル情報を、
細かく分けて数値化したもの、
それらの事を「スタッツ」と言ったりします。
ライブポーカーでは、
相手自身をみて、相手の個性と判断プロセスを見抜いていく技術もありますが、
オンラインポーカーでは、ネットを介している以上、相手自身は見れません。
それを補う為でしょうか?スタッツを色々表示できる機能があります。
PFR、FCB、WTSD、W$SD、などなどなど、
いろんな数値を参照に出来る優れものです。具体的にどのようなァ…(検閲削除)
これらのスタッツの示すものは何かというお勉強は、皆様方の判断に任せます。
ポーカーチェイスでは見れませんし。
第一ライブでポーカーした場合には、これらは数値化しません。
おのおのが、相手の1ハンド1ハンドのアクションと結果をカウントして、
大まかでも把握して、判断に生かしている数値だという事を、
頭の片隅に置いておけばいいでしょう。
ポーカーチェイスでも、大事な判断に生かせる、
相手の数値がそれなりに公開されています。
それらを見て、相手のプレイスタイルを見抜くという段階に入りましょうか。
3-1 VPIPに関する情報
Voluntarily Put Chips In Pot
ようは、ハンドの参加率と捉えて間違いないですが、
正確には「ポットにチップを入れた率」ですんで、
ブラインドヘッズでSBのリンプコールに対するチェックは、
VPIPの数字にカウントされません。チップを入れていませんので。
ポーカーチェイスはSnGのスタイルですんで、
6人参加ではありますが、一般的目安の20%程度には落ち着いていません。
実際には6人残っていて、序盤中盤であれば、20%より低いはずですけど、
人数がすぐ減る上に、レンジを広げてオールインする場面もすぐやってくるので、経過とともに参加率は上がります。
なので、ポーカーチェイスで見られる値は、
他の一般基準では当てはめられないと、
皆さんは気付いているかと思います。
ポーカーチェイスのランク戦での、VPIPの統計が出されているわけでもないので、
どの程度が標準なのかは分かりかねる部分はありますが、
VPIPが35%あたりを基準線と見て、
それ以上は、ポーカーチェイスのランク戦においては、ルース寄りと見るぐらいでいいのかな?ぐらいで考えています。
見かける数値としては、32%前後が多いです。
VPIP値が中間の辺りの判断はあいまいですんで、難しいです。
何処で動くかのタイミングは明確なる個性が出る瞬間ですから。
さりとて、これに関しては断定できるであろう水準として、
VPIP25%切っている人はタイトを超えてロックレンジ、
VPIP45%を上回っていたらルースレンジです。
ポーカーチェイスのランク戦で戦うなら、
標準からタイトレンジで戦うのがやりやすいです。
ですが、プレイヤーは各々「ストロングポイント」を持っているので、
各々がストロングポイントを活かしたレンジを駆使しているはずです。
ロックレンジ3BET圧力は当然怖いですし、安定を図れる。
ルースハンドでローボードからのCBも当然怖いし一発があります。
VPIPをみて、この人は何が強みなのかを判断してください。
ハンドとボードの状況次第とはいえ、
安易に相手のストロングポイントにはぶつからないようにしたいものです。
3-2 勝率と順位履歴の情報
ポーカーチェイスで相手の傾向を読み解くなら、
この情報は、VPIPよりも重要な情報をもたらす可能性が高い、
情報になりえます。
ポーカーチェイスのランク戦では、
下位の順位を出来る限り取らず、出来る限り上位の成績を収める
事が重要と何度も何度も申し上げています。
6位を取らないようにするだけでも、ランクポイントを上昇させる効果が大きくあることも、
理解されているかと思います。
で、相手の履歴を見ましょうか。
左と右とでは大きな格差がありますね。
これを見れば、すぐにでもプレイヤーの特徴が、
よく見えてくるのではないでしょうか。
左はアグレッシブなのは容易に想像できますし、
右は着実に成績を重ねようとしていると分かりますよね。
プレイスタイルがよく表れています。
流石にこの場合は極端とも言えますが、実際に目撃する事は十分あるかと。
それではそういった傾向を、事細かに掘り下げていきましょう。
・3-2-1 勝率はアグレッションのバロメーター
勝率は直接数字には表れませんが、参加回数÷優勝回数で、すぐにでも計算できます。
確率が収束するのであれば、勝率は16.6%になりますが、
思いの外、この付近の勝率になっている人が多くないのが事実です。
勝率10%そこそこの上位ポイント者も居ますし、勝率25%越えてるポイントの少ないベテラン勢も居ます。
すなわち、勝率は、その人のスキルの優越を示しているものではなく、
明確なるプレイスタイルを示しています。
実の話、VPIPは、その人のアグレッションまでは、そこまで測れなかったりするものです。
いわゆるルースパッシブもいるならば、タイトアグレッシブも居る。
その、パッシブとアグレッシブを測るに最適な指標というわけです。
分かれば簡単ですね、
勝率が高くてもポイントが伸びていない人程にアグレッシブ傾向ですし、
勝率が低くてもポイントが高い人は明確なるパッシブ傾向です。
そして、それを見て貴方が「この人は格下だよなぁ?」と思えたならば、
そのアグレッション傾向に、チップをリークしている所が大ありだという事に気付いておきましょう。
一応言っておきますが、「格上」だったりした場合は、それが「ストロングポイント」として貴方に襲い掛かります。油断召されぬよう。
プレイスタイルそのもの、こだわる戦い方も、人それぞれですから、
どっちのスタイルも否定するべきではないですが、
自分が勝つためには、この情報は当然ながら生かすべきなのです。
相手に敬意を払いつつも、容赦は要りません。
・3-2-2 順位履歴でポーカーチェイス適応力を見る
勝率を分析に生かせるのであれば、
順位履歴だって、相手の傾向を見抜く一助になります。
過去10戦しか見れないので、上振れ下振れがあったりするものですが、
さりとて、その履歴は、上振れ下振れにそこまで関わらずに、
相手の傾向を示していたりするものです。
そして、掘り下げると明確に見えるのが、
「相手のポーカーチェイスランク戦対策度」
だったりするのです。
ポーカーチェイスはランクポイントの奪い合いであると書きましたが、
それが強い弱いの判断とは、あくまでも別として、ICMに依らず普通にチップベースのエクイティ判断する人もやっぱりいます。
順位傾向には、それがハッキリと現れてしまいます。
ランクポイントを積み重ねたいのであれば、
「6位だけはどうしても取りたくない」ですし、
「相手が飛んでいるのを眺めてれば安泰」と思っている人に、
1位の機会は多くは回ってこないでしょう。
攻めていれば、大きなリターンを得れるチャンスと共に、その分のリスクを背負って成績は荒れてきますし、
攻めていないのであれば、大きなリターンを得られずとも着実にポイントを重ねていることでしょう。
大枠で語るならば、上記の事を、順位履歴から見抜いて行けばいいのです。
もう少し細かく掘ってまいりましょう。
・6位だけが無い(少ない)
この場合は、明らかにポーカーチェイスのランク戦に対して意識をした戦いを積んでいます。
これで1~5位まで均等に順位を重ねられている人は、
かなり戦術のバランス感が整っていると言って差し支えありません。
更に1~4位で均等に重ねている人は、かなりの手練れだと覚悟してください。
・6位が多い
逆に多い場合はポーカーチェイスのランク戦をあまり意識せず、
1戦1戦勝ちに拘こだわってる傾向が強いです。
6位だらけだったら、それはこちらが動かずとも自滅する方ですが、
なんだかんだでもポイント収支で見てプラスだった場合、
十分に厄介な相手と考えた方がいいです。
勝率も合わせて見てみて、実態を掴んでおきましょう。
・1位と6位が無い(少ない)
この場合は、ポーカーチェイスのランク戦の戦い方を意識出来ていますが、
守る方へバランスが傾いています。
それでもポイント収支的に見てプラス傾向であれば、まだまだ強敵となりますが、
マイナス傾向であれば、守り切れない問題が何かしら潜んでいると考えてもよさそうです。
・中間順位が少ないが6位も無い
勝率の高い人と同様、アグレッションの高さが現れていますが、
「6位が無い」というところを見逃さないでください。
その場合はまず「6位が無い」という分析を念頭に置き、
守りが基本にあるものの、どこかでアグレッションを変化させていると思われます。
相手が一辺倒に動くものであると過信したらいけません。
なるべく簡潔にはまとめてみましたが、
「この順位が多い」「この順位が少ない」
には「何かしらの理由がある」と思って色々貴方なりに考えて行きましょう。
・3-2-3 つまり順位履歴は貴方の弱点を晒している!
相手の事ばかりではなく自分の順位履歴も、自己分析してください。
上で書かれていることを、あなた自身が分析し、
「今の貴方には何が足りていないのか?」
「今伸び悩んでいるのは何が原因なのか?」
「貴方は相手にどのように見られてしまっているのか?」
を分析して、補強し、そして相手に付け入らせてはなりません。
1位も6位も取れていない人は、アグレッションの低さを晒していますし、
6位ばかり取ってるようだと、明確に強ハンドの人だけが貴方を食べようとしますし、
6位が無いからと言って、それとて相手にとっては付け入る材料です。
1位が多くても、極端な成績を見てフィッシュと見る方だって当然居るわけなんです。
弱点になりえる箇所は、課題と考えましょう。
時に、自分のスタイルに反する課題を受け入れるべきかもしれません。
私も、それを乗り切る考え方戦い方を身に付けたからこそ、
今、かなりの高い所まで登って来ているんです。
無論、正反対の技術だったとしても、それを受け入れれば、
必ずや貴方の戦い方の幅を確実に広げてくれますし、
それまでに培って勝てた技術とて、無駄にはならず、使える場面もあります。
そして、相手にそう見られてしまっていても、
「それすらも利用して相手を陥れる手段」
も、考えておきましょう。
おのずと自分の課題に対しての必要なことが、そこに現れてるはずですから。
4.立ち回りの意識の改革
いよいよ、実践に移った話を進めます。
やっと具体的な話に入りますが、
それでも、「それでは勝ち方が分からない」
とか、この先を読んでも感じるかもしれません。
ここで述べるのは、あくまでも考え方です。
「そういう意識があれば、成績向上の一助になる」
という捉え方にしてください。
何故なら、勝ち方にはそれぞれの考え方もあると思いますので、
それらを出来る限りは邪魔をせず、
少しでも下位を減らせれるようになってくれれば、
という考えの元で、執筆しております。
生憎ですが、私の勝ち方の部分までは、ここでは教えません。
その部分は独特で、他の人が真似しようとも、してはくれない内容です。
でも、成績向上の大きなカギを与え、貴方の意識改革のお手伝いは出来ると思っています。
逆に言えば、これらの書いている内容が、
「私は実践できていなかった」
で、今の私は、
「これらを実践し始めた」
からこそ、
その他大勢で片づけられるポーカーチェイスプレイヤーだったものが、
短期間で大きく上り詰めたんです。
つまり、これは、
「ポーカーチェイスで戦い抜くキモの部分」
だと思っていただいて、読んでいただければ幸いです。
4-1 プリフロップの柔軟性を持つ
皆様は、それぞれにオープンレンジを持ち、
そこからオープン判断していると思います。
気分と感覚でやっている?
気分はどうかと思いますが、「感覚」辺りは大事だと思いますよ。
そう申し上げる理由、
それは、
「状況によって、適したオープンハンドは変化する」
そして、
「ポーカーチェイスの状況変化は目まぐるしい」
という事。
案外、その感覚ってやつが、勝負時の見極めを行っているだろうからです。
感覚で片づけてしまうと、抽象的すぎて述べることもなくなりますが、
その感覚を、思考というプロセスに直していけるように、
述べたいかと思います。
・4-1-1 オープンするのはリスクの始まり
先ずは一番大事な考え方から。
ポーカーチェイスは運ゲーだと思ってはばからない人。
運に左右されない、唯一無二の無敵の魔法を伝授します。
「フォールド」
たったこれだけの言葉を発するだけで、貴方のスタックは守られ、
運に見放されることも無く、事は進みます。
バカバカしい話に思えたかもしれませんが、
真面目に言っていることです。
勝負を避けることは、運命のいたずらを跳ね除け、
貴方を確実に守る、唯一無二の手段です。
フロップが開いて、見たら「トップヒットグッドキッカーだったのに!」
と嘆いたら、駄目ですよ。
この無敵の魔法は、「すべての世界線を否定する魔法」なんですから。
貴方は、その世界線を進んでいないのです。
なにも、ルースに打つなとは言いませんよ。
慣れたルースプレイヤーは「リスクを負ってもチャンスを取る」
という世界線を、歩む覚悟が出来ています。
そして「運ゲー」とも嘆かず、勝ち上がるか去るかをしているのです。
得てして「運ゲー」と嘆く方は、
タイトにプレイして、期待値の高い強ハンドを信じすぎて負け、
嘆いている方の方が多いと、私は感じています。
「貴方は正しい覚悟ができていますか?」
ポーカー打つ者であれば、チップを置く前に、
この言葉を肝に銘じるべきと、私は常々思っています。
嘆いている人は、正しい覚悟が出来ていなかった人です。
・4-1-2 パワーナンバーはこう使う
次に、覚悟をしたつもりのオープンが、
相手にオールインをされて降ろされた。
こういうことを避けるフォールドも求められます。
確かにオープンに適しているハンドだけど、
オールインを受けるには辛いハンドが確実に存在します。
先ずオープンする前に、確実にテーブル状況を確認してください。
オールインをかぶせてきそうに感じる人が潜んでいませんか?
ショートに近づくにつれて、パワーナンバーに基づいたオールインレンジを用いる人が現れます。
また、ポーカーチェイスのおすすめ機能は、パワーナンバーオールインに対応してますので、その通りに実践している人は結構います。
故に、このパワーナンバーを、自らオールインする判断以上に、
相手のオールイン可能性の割合の把握と、それに対して勝率の取れるハンドの選択を行えるようになってください。
それだといつまでもオープンできないよという場合、
リスクヘッジの為の2BBオープン、リンプインも少し考慮して、
いざというときの損失を減らす手を、考えておくのも悪くありません。
それが理解出来たら、相手のオールインレンジを想定しておきましょう。
こちらは出来る限り相手のエクイティを上回るハンドで受けれるように、
構えておくのです。
無論、そこで受けるはリスクです。
降ろすという道が存在していませんから。
しかし、
「リスクなくポイントを大きく増やすのはSTAGEⅥでは無理難題」
です。
いずれ大きい補正の壁にぶち当たり、それ以上は伸びません。
上を見たいなら、どのリスクを取るべきかの判断力が必要です。
ポーカーチェイスのランク戦で戦うなら、
悪戯にリスクを背負うのは、分散を激化させて結果が荒れる原因なので、
こういうところからリスクの取捨選択がいるのです。
4-2 フロップで目的意識を明確にする
よくベットやレイズの種類は2つに分類されると言います。
「相手からチップを引き出すバリュー」
「相手を降ろすためのブラフ」
ただ、日本語的に理解を深化させたいと思いたい場合、
これだけで考えるのは、私は良くないと思っている人です。
まぁ、バリューとブラフの二つに分類されるのは、
それはそれで間違っていません。
求める事は二つですし。「乗せるか降ろさせるか」ですので。
ただ、目的意識を細分化していくと、
その二つでは片づけてはならないベッティング意識が存在します。
『ブロックベット』
ブラフと類似はしますが、
積極的というよりバリューサイズで行う消極的ブラフベットですね。
ボード内容的に、相手が希望が持てないハンドであったならば、
効果的にポット獲得が見込めますし、
ランク戦においては、効果的な場面もあるでしょう。
タフコールが少ない場面では重宝します
『プロテクションベット』
この場合は、現状十分に勝っているハンドではあるが、
ターンリバーをカードが開いては、捲り負けの危険があると思った場合、
その未来を見せないために、大きいブラフサイズで相手を降ろしに行くベットになります。
コールされたとしてもまず有利なので、あとは無事を願いましょう。
『バリューともブラフとも取れないベット』
読んで字のごとくですが、
状況によっては、プロテクションベットより緩く、
降りてもらってもコールしてもらっても構わない場面もありますので、
相手に委ねて迷わせようという魂胆ですね。
使える幅は大きいですが、
使い方や、有効利用が難しいベットです。
慣れないうちは、あいまいにせず明確な方針を打ち出す方がいいです。
『ブラフベットに見える大きいバリューベット』
バリューはバリューの種類ですが、
相手にオッズコールさせるのではなく、ヒーローコールさせるための、
ブラフにしか見えないような強烈なるバリューベットです。
使える場面が限られ、タイミングが難しいですが、
決まると大変効果的で、トーナメントで有効な手筋です。
このように、細かく考えれば、目的意識自体は細分化されているのです。
ただ、結果相手がのるかそるかの二択なので、
二種類と定義されてしまっているだけです。
日本人であれば、この曖昧な内容も細分化して繊細なアクションをこなし、
相手を手玉に乗せてポーカーが出来るようになりたいものです。
いかなる時もですが、
「とりあえずベット」と言っても、
ターゲット(ハンドにせよプレイヤーにせよ)ぐらいは意識し、
「とりあえずコール」は極力避け、
必ず、
「勝つための打算」
「負け筋も想定して受け入れる覚悟」
「どうであれ不退転の決意」
このうちの何かしらは持っていきたいものです。
逆に、
「確定ナッツでもないのに勝ってるという過信」
「負け筋を考えない短絡的無謀」
「覚悟もないままただただコール」
という事はしないよう。
これらは間違いなく想定の放棄であり、上達への阻害と私は考えています。
4-3 展開の想定力を磨く
大分難しい読みの話になります。
読みと言っても、相手のハンドレンジや今あり得そうなハンドを読むのは、ここで説明する内容に対しては、あくまで標準的な読みに過ぎず、
もう少し広い読みの手段を活用していこうという話です。
自分がオープンする、ポストフロップのアクションを決定する前に、
相手のプレイ傾向とテーブル状況を把握し、
相手が行いそうな動きを想定するのです。
SB/BB 820/1640
UTG 23000 (-410
HJ 37000 (-410
CO 34000 (-410
BTN 13000 (-410
SB 25000 (-820 -410
BB 48000 (-1640 -410
簡単にテーブル状況を想定しました。
貴方はUTGです。
ここでKJsというUTGでオープンに使えるハンドを持ってきたとします。
前の章でも説明している、気を付けるべき状況です。
私はこの状況はおおよそフォールドです。わずかに即オールインする程度。
何故なら、BTNがオールインをしてきそうな水準で、
Axというハンドかポケットが出てきそうな段階です。
受けてもいいだけのスタック量が許されているなら、
オープンして、負けの状況も受け入れてやろうと言えますが、
23000というスタック量では、負けた時に辛い状況が待ち受けてます。
その耐えがたい状況の回避のためにフォールドします。
当然、さらに他の人のアクションがありますから、
そこも想定しないといけないのです。
KJsで勝ちが取りやすいパターンは、
フラッシュ、ストレート、2ペア、Jでトップヒットといった線で、
Kがヒットしてもマージナルが懸念される状況です。
UTGからでは、Aが無いだけに、
流石にショーダウンバリューを確保するのが、
ハンドの内容程には無い展開が予想できます。
他でオープンする人にKQやAxが居てもおかしくなく、
無論、望みを託してリスクを拾うのも否定しませんが、
4920という3BBのチップ量の消耗は致命打になりかねない時期です。
せめて良いポジションが欲しいハンドだという判断です。
だとすれば、残りの5人の動きがどうなるかを考えて、
BTNを潰してもらうなり、もう一人ショートを作ってもらうなりの
展開を期待したいところです。
ハンドに関係なく突き進めて展開を想定すると、
ここのテーブルの最下位はBTNであり、
次に続くプレイヤーがUTGですが、その差は僅差とも言えませんので、
先ずはBTN以外のプレイヤーはポイント確保のために、ターゲットをBTNに定め、飛ばしに行くことを想定していきます。STAGEⅥなら大体そこまで想定して戦う人ばかりです。
BTNはいかに頃合いを見て強ハンドをオールインでぶつけてダブルアップを成すか、スチールで生きながらえるかと、苦労する場面です。
UTGやSBは、自らがターゲットになってしまうスタック量にまで減ることを恐れる段階ゆえ、レンジをよりタイトに確実にしていく判断をしてもおかしくないです。
この辺はCSI値で見抜いていくことになります。
反面BBが首位故に、スタック量の余力を活かして、
レンジを広げたブラインドディフェンスを駆使してコールすることもでき、ローボードで厄介になりえます。
しかし、まだ安泰のスタック量とも言えず、
CSIの高さを生かしてひたすら様子見もあり得るでしょう。
また、そのような様子見を察したSBやCO辺りはあたりはスティール狙いで動いて順位向上を狙いそうなことも想定できますね。
それぞれの立場が、現在の状況を見て、
それぞれの狙いに沿う押し引きをしていくわけです。
自分のハンドだけを見て戦おうとすると、
結構自分都合の展開ばかり考えがちですが、
相手の都合から逆算してそれを利用し、また逆手に取る
そういう判断も出来るようになれる、
そういうプレイヤーになれれば、STAGEⅥでも戦い抜けれます。
また、度々そういう機会で戦う事が出来る、
それがポーカーチェイスのランク戦なのです!
おわりに そして次の段階へ
長い文章となりました。
ですが、ポーカーチェイスのランク戦で戦うには、
どういう考え方で挑めばよいのか?
あくまでその内容一点に絞り、
具体的な勝ち方には言及せずに執筆してまいりました。
ある人は言いました。
「ポーカーチェイスはつまらない」と。
運ゲーになる、だの、守備的すぎて展開がおもしろくないだの。
自分の理想からすると、それとは違う、なんてことは誰でも思う事。
ぶっちゃけ私ですら、真剣にやろうと思える環境ではなかったんです。
これは本当にそうでした。
ただ、ポーカーとは別の勝負の世界の考え方に触れ、
そして自分を差し置いてポーカーチェイスで結果を出す人を見て、
私は、自分の考え方を構築整理して、真剣に向き合ってみました。
そして確かに実績を、短期間で上げる事に成功しました。
そして、それはまた別のポーカー環境で戦う為の新たな知恵と変貌し、
なにより自分の弱点であった、
止めることのできないアグレッションに対するブレーキとして確かなものが身に付いたのです。
どんなことからでも、どんな環境からでも、得られることがある。
これが、私が結果を出せた、一つの形である事だと、
この文に記して締めくくりたいと思います。
え、なんですと?
私の勝ち方の秘密を知りたい?
そんなのマネしてどうするんですか?
誰も真似しようとしない、と、言ったはずですよ。
それでも知りたいというなら、
それを知って勝てるようになるとは申しませんが、
勝つための知恵の一助には出来るかもしれませんね…
現在誠意執筆中!
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