第27章 亡命者(ドラブラメインストーリーまとめ)その3
スマートフォン向けMMORPG『コード:ドラゴンブラッド』メインストーリーのまとめです。
EVAの協力
暗闇の中、重々しく、そしてゆっくりと刻む鼓動の昔は、まるで説い合う2つの太鼓のリズムで、だんだん速く大きくなっていくとーー突然、すべてが静まり返る……
……《プレイヤー》は気がつくとシランの街に一人で倒れていました。あれ? オーディンは? ロ・メイヒやノノやフィンゲルはどうなったの?
どうやら戦闘中に急に意識を失ってしまったようです。どうして無事なんだろう? 誰かが助けてくれたのかな……
ふと、手元の端末に動画が届いていることに気づきます。再生してみましょう。
そこにはフィンゲルに銃口を向け、拘束するシーザーとアバスの姿が映っていました。
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その時《プレイヤー》のもとにEVAからの通信が。警戒しながら、メッセージを確認します。
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『そんなに構えないでください、助けに来たのです』
『ロ・メイヒを守れとの命令は、私のデータベースの一番奥に残されていました。もちろん、それは今でも有効です。ですが、その命令も書き換えられないわけではないのです。そして、書き換えようとしている人がすぐそこまで迫っています。』
つまりEVAのプログラムを操ってロ・メイヒを狙っている黒幕がいるってこと……?
逃亡生活
EVAは全ての命令が書き換えられてしまう前に、ロ・メイヒを救うべく《プレイヤー》に情報を提供します。彼女が送付したのは、ショウさんのマンションを示した地図データ。ロ・メイヒとノノはここに身を寄せていました。
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ロ・メイヒは意識を失っていますが、傷の治療を受けていました。恐らくノノが処置したのでしょう。
事件に巻き込まれたショウさんは哀れですが、彼は愛するノノの頼みを無碍にしません。彼らのことは誰にも口外せず、安全なシェルターを提供すると約束してくれました。
しかし、EVAから、カッセル学院のメインデータベースに残されていた「ロ・メイヒを守れ」というロジックが消去されたことを告げられます。安全のためにも、一行はシランを離れることにしました。
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ノノはショウさんに手紙を残し、これまで苦労をかけた幼馴なじみに謝罪と感謝を示しました。
『ミネちゃんへ
こっちでの用事は済んだから、もう行くね。
手を貸してくれて、ありがとう。今まで、いじめてごめんなさい。
元気でね。
チン・ボクドウより』
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車に乗り込むノノとロ・メイヒ。
そしてその助手席には、眠っている一人の少年がいました。えっ……ソ・シハン⁉︎
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(原作について調べてみたところ、実はロ・メイヒが倒したオーディンの正体は仮面を被ったソ・シハンだったのです。彼はオーディンと交戦して捕えられた後、この仮面によって彼の支配下に置かれていた模様。今回、ロ・メイヒに倒されたことでオーディンの支配下からは脱することができたようです)
身体は取り戻せても、残念ながらソ・シハンを覚えている人は今のところロ・メイヒと《プレイヤー》、母親のショウケンだけです。
いつか彼を思い出してくれる人が増えるかな……
ともかく、当分はロ・メイヒ、ノノとともに逃亡生活を送ることになりそうです。
運命に打ち克つ
一方、シーザーたちに拘束されたフィンゲルは、護送車の中で手記を眺めていました。
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ーー1900年8月30日 夏の哀慟 唯一の生存者 ヒルベルト・ジャン・アンジェ
フィンゲルは学院の禁断の地に幽閉されることになりました。
尋問を担当するシーザーは、ロ・メイヒとフィンゲルが堅い絆で結ばれていることを知っています。容易に情報を吐きはしないだろうと予想していましたが……
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「先に言わせてくれ! 白状するから! 全然来ないから、我慢しすぎて死ぬかと思ったぞ」
「スパイは俺だ! ロ・メイヒを監視しろって、校長に送られた特派員なんだよ。みんな、仲間だぞ! 仲間だってば!」
フィンゲルは、自分は校長を裏切ってロ・メイヒに味方したのではなく、自らの判断でロ・メイヒのスパイになるつもりだったのだと主張。
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しかし、副校長のフラメルは、あくまでフィンゲルが校長を裏切ったのだという考えを崩しません。(フィンゲルが副校長の指示でロ・メイヒを守っていた、というのもフィンゲルの嘘だったようです)
フィンゲルは場所を変えたいと話し、副校長のいないところでシーザーとアバスだけに秘密の盗撮映像を見せました。
そこに映っていたのは校長とフィンゲル。
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「うちの若者たちは、最近元気かな?」
「良くない。夏弥が死んだことで、あいつはすごく落ち込んでいるんだ。あいつは自分が一体何を殺したのかを疑っているんだ。あいつの目には……」
動画の内容は驚くべきものでした。しかし、フィンゲルは微かに笑みを浮かべていました。
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