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【ドラブラ】オーディンの淵 未解決の問題まとめ

 スマートフォン向けMMORPG『コード:ドラゴンブラッド』メインストーリー第15〜27章「オーディンの淵」編は、夢と現実が交錯する複雑なシナリオでした。現時点でまだ未解決の問題をまとめてみました。

「オーディンの淵」あらすじ

 ソ・シハンらの卒業が近づく12月24日、《プレイヤー》とソ・シハンは北極圏海上を航行するヤマル号での任務中に、オーディンの領域《アヴァロン》に立ち入ってしまう。ソ・シハンは父テンキョウの仇であるオーディンにたった一人で立ち向かい、消息を絶った。

アヴァロンに漂着したソ・シハンと《プレイヤー》

 《プレイヤー》が学院に戻ると、ロ・メイヒを除く全ての人の記憶からソ・シハンと自分の存在が抹消されていた。時を同じくして校長アンジェが襲撃される事件が発生。被疑者として学院から追われる身となったロ・メイヒは、ノノとフィンゲルに協力を求め、手がかりを求めて故郷シランへと向かう。しかしそこにもやはりソ・シハンの痕跡はなく、彼の栄光はロ・メイヒのものに書き換えられていた。

 調査を続けるロ・メイヒとノノは、高架橋のニーベルンゲンへ迷い込む。決して獲物を外さないという神槍グングニルに狙われたノノを救うため、ロ・メイヒはロ・メイタクの力を借り、夢の中でノノを救うゲームに挑み続ける。

グングニルに狙われたノノ

 夢と現実の双方で手がかりを集め、ロ・メイヒとフィンゲルはついに現実世界でオーディンと対峙する。
 一方、《プレイヤー》とノノはショウケンとの面会中にニーベルンゲンに囚われるが、ショウケンがソ・シハンの存在を思い出したことで危機を脱する。

 ついに迎えた最終決戦。ロ・メイヒはメイタクとの最後の命の取引をし、グングニルの阻止に成功する。メイタクによって倒されたオーディンの正体は、オーディンによる支配を受けていたソ・シハンその人だった。

ロ・メイヒたちのもとに帰ってきたソ・シハン

 フィンゲルは学院から派遣されたシーザーによって拘束される。ロ・メイヒとノノは、未だ世界から忘れ去られたままのソ・シハンとともに逃亡生活を送ることとなる……


謎① オーディンとソ・シハン

 ソ・シハンとオーディンの最初の邂逅は2004年7月3日。ソ・テンキョウが運転する車で高速道路を走行中、ニーベルンゲンに迷い込み、オーディンやその斥候たちと交戦しました。(詳しいエピソードは16を参照)

オーディンと対峙するテンキョウ

 その際、テンキョウはこんな台詞を口にしていました。

「お前らの探し物なら知ってるぜ。いいだろう、それを渡しても構わない。ただ、俺たち親子の安全を保証しろ」

テンキョウ

 オーディンの「探し物」が何なのか作中では明言されませんでした。しかしオーディンはノノに対して「待ちくたびれたぞ」と発言し何度も命を奪おうとするなど執着を見せていたことから、彼女に関する何かを狙っていたものと思われます。

 なお、ソ・シハンはオーディンのニーベルンゲンから脱出した際に烙印を得ており、それが夏弥と接点をもつきっかけとなりました。(第8章参照)

「あんたがオーディンの烙印を持っているからだ。あんたがなぜ選ばれたのかはわからないが、あたしが観察するのは、オーディンのことを知りたいからだ」

夏弥

 夏弥の認識では、ソ・シハンはオーディンに「選ばれた」存在のようです。実際、最初の邂逅から7年後に、ソ・シハンはアヴァロンでオーディンと再会を果たすこととなります。まるで呼び寄せられたかのように……

 世界からソ・シハンの痕跡が消されたのはその二度目の邂逅の直後でした。

 四大君主や「神」レベルの竜王が記憶操作を可能とすることは夏弥(イエメンジャド)の前例があります。ソ・シハンの痕跡を消したのはオーディン(またはその協力者)の仕業である可能性が高いです。
 実際、ノノやフィンゲル、ソ・ショウケンが真実に辿り着きそうになるたびにオーディンによる妨害が起こりましたしね。

 そして、ソ・シハンの記憶を保持していたロ・メイヒ(および《プレイヤー》)、息子の存在を思い出したショウケンはこの世界における「バグ」として、オーディンの力を打ち払うことができました。
 今はまだ不完全な存在であるソ・シハン。今後、彼の記憶を取り戻す人が増えれば、オーディンに対抗しうる力が得られるかもしれません。


謎② EVAは敵か味方か?

 カッセル学院が誇る超有能なAI秘書のEVA。彼女はグリーンランド氷海作戦において殉職した女子学生ノルマ・ローレンスの人格をもとに作られました。
 日本編では、日本支部のAI《輝夜姫》に対抗し、シーザーチームを協力にバックアップしてくれた、頼れる存在でした。

 しかし今回17で登場したEVAは、いつものブルーのホログラム姿ではなく、色付きの少女の姿をしていましたよね。

17章のEVA

 アニメ版では色付きの個体「ノルマ」とブルーの個体「EVA」が別々のシステムとして描かれていました。恐らくノルマは表向きに学院内のネットワークの中心を担うホスト・コンピュータのような存在で、EVAは学生たちの端末にインストールされている個々のAI、ないしシステムの最深部にある別人格を指すのではないかと思います。(違ってたら教えてください)

 学院で《プレイヤー》が攻撃されたのは、この時点で「ノルマ」のデータが何者かによって改竄されていたからでしょう。

 また、アンジェ校長が襲撃された18では、EVAがまるで襲撃者に味方するような発言をし、プレイヤーを驚かせました。

瀕死の校長の前で意味深な発言をするEVA

 しかし終盤には、データベースの一番奥に隠された命令にしたがってロ・メイヒを助けようとする場面もありました。

ロ・メイヒを守ろうとするEVA

『ロ・メイヒを守れとの命令は、私のデータベースの一番奥に残されていました。もちろん、それは今でも有効です。ですが、その命令も書き換えられないわけではないのです。そして、書き換えようとしている人がすぐそこまで迫っています。』

EVA

 人工知能であるEVAは、命令を書き換えられてしまえばそれに抗うことはできません。学院のノルマはすでに敵の手に落ちてしまいました。しかし、ロ・メイヒのスマホに残されたEVAは、学院との回線をオフラインにすることで、まだ彼を守れという命令を残しています。今後もこのEVAだけは信用できそうですね。


謎③ フィンゲルの実力

 留年ばかりしている落ちこぼれ先輩のフィンゲル。寮ではロ・メイヒの同室です。また、ロ・メイヒが初めてカッセル学院に向かう時、駅で最初に出会った学生もフィンゲルでした。

 彼の取り柄といえばゴシップ漁り……だけかと思っていたら、今回びっくりするような大活躍がありましたね。もともとフィンゲルの血統はA級で、戦闘能力も高いようです。

巧みな銃さばきで堕武者を撃退したフィンゲル

 また、これまで陰でロ・メイヒを守ってきた「足長お姉さん」こと酒徳麻衣とも接点があるようでした。

酒徳麻衣に助けを乞うフィンゲル

 高い情報収集能力と戦闘能力、豊富な人脈を持つフィンゲルが、一体どうしてここまで留年を繰り返し、落ちこぼれの座に甘んじているのでしょう?
 また、唯一のS級学生として期待されるロ・メイヒのルームメイトである点も謎です。彼もまた、何か使命を背負ってロ・メイヒの側にいるような気がします。


謎④ ロ・メイヒの命

 ロ・メイヒはこれまでも、ロ・メイタクに1/4の命を捧げることで願いを叶えてきました。

メイタクは1/4の命と引き換えに願いを叶える

 1度目はノノを救い竜王ノートンを倒すため。2度目はソ・シハンを救い竜王フェンリルを倒すため。3度目は絵梨衣を器として蘇った白王ヘルツォークを倒すため。
 そして今回は4度目。再びノノを救い、オーディンを倒すためです。

 つまりここまでで1/4の命を4回消費したことになり、ロ・メイヒの命は尽きたはずなのですが……
 最後の場面でもロ・メイヒは普通に生きてました。どういうこっちゃ。倒したのが本物のオーディンじゃなかったから?
 ここは説明が欲しかったなぁ……


謎⑤ カッセルの最終兵器

 第18の、理事会がロ・メイヒへの対応を話し合う場面で、ベーオウルフがこんな発言をしていましたね。

「もしかしたら、我らが氷の下に隠しているモノを使う時が来たのかもしれないな」
「今、氷の下に眠るバケモノを起こすのは、良い考えとは言い難いな。今はまだ、ロ・メイヒが裏切った確証はない。敵か味方か、判断できない。やみくもに最終兵器を使ってしまっては、敵の思うつぽになることもある」

ベーオウルフ

 カッセル学院が氷の下に隠しているという最終兵器……気になります。
 氷といえば、物語のはじまりの地であるブラックスワン港、グリーンランドの氷海作戦、極北を航行するヤマル号、アヴァロンなど、これまでも氷の地を舞台とした数々の事件が語られてきました。この海域、絶対まだ何かあるでしょ……


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 ドラブラ本編のストーリーはこちらでまとめています。よろしければご覧ください!