第9章 天も地もない場所(ドラブラメインストーリーまとめ)その1
スマートフォン向けMMORPG『コード:ドラゴンブラッド』メインストーリーのまとめです。
前回のあらすじ
昨年、ロ・メイヒとソ・シハンは新入生の夏弥と親しくなるが、その正体は竜王イエメンジャドだった。竜殺しの宿命に従い、彼女はソ・シハンの手で討伐されたが、在りし日の夏弥は今もソ・シハンの心に生き続けているのであった。
時は変わって現在。風間瑠璃はシーザー小隊にある重要な知らせを持ち込んだ。それは橘政宗と王将、すなわちかつてのボンダレフとヘルツォークが「天も地もない場所」にて密会するというものだった……
第9章 天も地もない場所
電波塔へ
「天も地もない場所」ーー
それを聞いたロ・メイヒは「あれって、電波塔?」と呟きました。風間瑠璃は頷きます。
風間瑠璃の目的はただ一つ、王将を殺すこと。これには大きなリスクが伴います。シーザーは、王将の行動がカッセル学院のタブーに関わる証拠を掴まない限り、協力はできないと言いました。
これに対し、風間瑠璃は王将が自らを竜にしようとしていると言い、その危険性を強調します。
風間瑠璃が狙撃手に任命したのはロ・メイヒ。そういえば風間瑠璃は以前からロ・メイヒを高く買っていましたね。
シーザーチームは作戦への協力を承諾。いよいよ王将との戦いが始まります。
作戦開始
シーザー、ソ・シハン、《プレイヤー》は電波塔周辺に潜み、盗聴担当フィンゲルは飛行船に搭乗、狙撃手ロ・メイヒは向かいのビル、そして風間瑠璃は電波塔内へ。
電波塔周辺には堕武者が相次いで出現。王将か橘政宗のどちらかの手下でしょう。協力して敵を倒しつつ、車の陰に身を潜めてターゲットの到着を待ちます。
その時、正体不明の車両が一台、現場にやって来ました。それに乗っていたのは橘政宗。
取引
王将はかつての旧友に、昔の声を使おうと提案します。王将の隣にヘルツォーク博士のホログラムが立ち、会話を続けます。
ヘルツォークは、王とは元々孤独なものであり、彼が支配しているものとは異なる圧倒的な力と美しさを持つ種族であると主張し、橘政宗の牽制をはぐらかします。
彼の計画のために、ブラックスワンを始めどれだけの犠牲が払われたのでしょう。「あんなにイカれたことをして来たんだ。まだ神の救済を望むのか」と呆れたように言う橘政宗の隣には、いつの間にかボンダレフのホログラムが立っています。
王将ことヘルツォークは、オロチ八家が白王の聖骸が眠るとされる蔵骸の井戸を探していることを知っていました。
完全な竜血を持つ者が聖骸を手に入れれば、竜へ進化することが可能となります。しかし、いくら白王の末裔とはいえ、オロチ八家が受け継いでいる白王の血統は不完全。このまま聖骸に寄生されてしまうと、力を制御できない化け物と化してしまいます。
聖骸の在処を突き止めかけているオロチ八家と、完全な進化薬を作ろうとしているヘルツォーク。両者が手を組むことで初めて竜の復活が実現します。
しかし橘政宗はヘルツォークの提案に釈然としないものを感じているようです。
橘政宗ことボンダレフは、ブラックスワン爆破作戦の後にヘルツォークを裏切り、背後から銃撃した前科があります。彼の偽装の上手さと狡猾さをヘルツォークはよく知っていました。
そんな橘政宗だからこそーー稚生は今でも彼が正義のために動いていると信じているし、絵梨衣は保護者として彼を信頼し、その命令に無邪気に従います。その点にヘルツォークは感心しており、仲間として期待できると言いました。
(その2に続きます)