第17章 世界の果て(ドラブラメインストーリーまとめ)その2
スマートフォン向けMMORPG『コード:ドラゴンブラッド』メインストーリーのまとめです。
消えたID
《プレイヤー》は学院に戻り、EVAに任務の結果を報告しようとします。しかし、目の前に現れたEVAはいつものホログラムではなく、少女の実体を持っていました。
《プレイヤー》は自分が学院の生徒であることを示そうとしますが、EVAらしき少女は信じてくれません。
《プレイヤー》は仕方なくガーディアンロボットを倒し、ロ・メイヒと連絡をとって合流しました。
ロ・メイヒはソ・シハンがどうなったのか尋ねますが、《プレイヤー》も訳がわからずうまく説明できません。あの後ちゃんとニーベルンゲンから戻れているならいいんだけど……。
学院へ戻る途中で、ロ・メイヒと《プレイヤー》は学生自治会の副会長イザベルと会いました。
イザベルは、リオデジャネイロでの任務で負傷したロ・メイヒを気遣います。ロ・メイヒは「ただの脳震盪だ。問題ない」と落ち着いて答えました。うんうん、なかなか会長らしくなってきたじゃないの。
イザベルはふと、ロ・メイヒの隣にいる《プレイヤー》に目を留めました。
《プレイヤー》が「新入生」と呼ばれていたのは日本にいた頃まで。イザベルとも顔見知りのはずなのですが……
何かの冗談だろうか、と首を傾げるロ・メイヒ。これから自治会の会議があるので、ひとまず皆で学生自治会基地へ行くことにします。
記憶の齟齬
ノートン館には学生自治会のメンバーが集まり、シカゴ大とのヨットレースのことなどについて熱く議論しています。ロ・メイヒは会長として意見を求められ、冷静に対応しています。
付近を散策していた《プレイヤー》は、アンジェが理事会に弾劾されたという新聞部の記事を見つけます。しばらく留守にしていた間にいろいろなことが起こっていたようです。
ロ・メイヒのタブレットを見ると、ガーディアン掲示板に連載されているフィンゲルの小説『東瀛斬竜伝』のページが開かれていました。あの日本での冒険をフィクション化した小説で、カッセルの学生たちの間で人気になっているようです。フィンゲルの活躍がかなり美化されているのは気になりますが……
この小説におけるフィンゲルは冥殺炎魔刀の使い手であり、レベル7の言霊「黒き烈焔」を刀に纏わせて敵を圧倒します。これではまるでソ・シハンの必殺技ではないか……
この荒唐無稽なお話をロ・メイヒは気に入っています。この小説を読んでいる間だけは、日本での日々をはっきりと思い出すことができるからです。
と、イザベルが「獅子心会の会長がロ会長にお目にかかりたいと下でお待ちです」と報告します。獅子心会会長! ソ・シハンが帰ってきているんだ!
すぐに下に降りようとするロ・メイヒを、「あちらがいらっしゃるのをお待ちになれば良いのでは? ロ会長がお越しになる必要なんてありませんよ」と制するイザベル。
しかしロ・メイヒは、あの先輩に足労をかけるわけにはいかないからと、自ら階段を降りていきます。
さて、下で待っていたのは新会長である2年生のパブロでした。
会長といっても、獅子心会もすでに引き継ぎが終わっていたのか。少し期待はずれのロ・メイヒでしたが、謙虚で穏やかなパブロを好意的に評価します。
……ん? アバス?
今アバス前会長って言った?
ロ・メイヒは獅子心会の会長はソ・シハンだったはずだと言いますが、パブロも周りのメンバーも、誰一人その名に心当たりがありません。逆にロ・メイヒが脳震盪の後遺症で記憶障害を起こしているのではと疑われてしまいます。
《プレイヤー》は急いで小説を確認します。物語はちょうど源氏重工でソ・シハン、シーザー、源稚生が堕武者と戦うシーン。しかし、そこにあったはずの「ソ・シハン」の名前はなく、代わりにフィンゲルが登場していました。
search「ソ シハン」、result 「0」
パブロはロ・メイヒを気遣って検査に連れて行こうとします。全てが信じられないロ・メイヒは荒々しくこれを拒否しました。
(その3に続きます)