第2章 日本の旅(ドラブラメインストーリーまとめ)その1

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

前回のあらすじ

 カッセル学院への入学を果たした《プレイヤー》は、ドラゴンの討伐演習を通してロ・メイヒ、シーザー、ソ・シハンらと絆を深める。そんな折、学院は日本海海底にて竜族の胎児と思しき心拍音をキャッチ。4人は調査のため日本に向かうこととなったーー

第2章 日本の旅

オロチ八家

 日本某所、オロチ八家御所。
 源家当主、源稚生は、カッセル学院からの使いが到着したことを、大族長である橘政宗に報告します。

華やかな和服に身を包んだシーザー小隊

 そこに、シーザー、ソ・シハン、ロ・メイヒが華やかな和風姿で登場。その後ろに《プレイヤー》も着いて行きます。

風魔小太郎(風魔家当主)
竜馬弦一郎(竜馬家当主)
犬山賢(犬山家当主)
宮本志雄(宮本家当主)
桜井七海(桜井家当主)

 オロチ八家は、源、橘、上杉、桜井、犬山、風魔、竜馬、宮本の8氏族を中心に組織された極道集団です。各当主が集結していますが、この場には上杉家当主がまだ来ていないようですね。

「カッセル日本支部を代表して、本部からエース専門員の到来を歓迎いたします。オロチ八家は全力で今回のSS級任務をサポートします。皆さんのご武運をお祈りしております」

橘政宗

 ここにいる当主の半数は学院の卒業生とのこと。犬山、竜馬、宮本、そして源稚生です。
 挨拶もそこそこに、橘氏は「今日、重要なことを発表したい」と言います。「ここの者に証人になってほしいのだ」と。
 そこで稚生は、まだ来ていない上杉家当主、上杉絵梨衣を呼びに行きます。

ヒロイン登場! あどけなさを残した美少女

 巫女服に身を包んだ絵梨衣にロ・メイヒらは目を奪われますが、彼女は周囲の視線にはお構いなし。自席に着くや否や、携帯ゲーム機で格闘ゲームを始めます。

上杉お嬢様はゲーム好き
稚生もこの表情である

 というか、オロチ八家の皆さんはこの状況に誰も突っ込まないのでしょうか……橘氏は平然と話を続けます。

「諸君! 今日わしは、我々の最大の敵ーー猛鬼衆のことで発表したいことがある!」
「数十年来、猛鬼衆は我々の方針に逆らい続けてきた。我々は竜族復活の阻止になんとか努めてきたが、彼らは竜になる方法を探しているのじゃ!」
「そこで、我々は猛鬼衆の勢力をすべて一掃しようと思う。1人たりとも見逃すわけにはいかぬ。この戦争ですべてを終わらせるのだ!」

橘政宗

 猛鬼衆も混血種の集団ですが、竜族の根絶を掲げるカッセル学院とは立場が異なり、猛鬼衆は竜を復活させ、自らも竜となることを目指しています。
 橘氏は当主たちに、心で思っていることを聞かせてほしいと言い、本部から来たシーザーチームも含めたみんなに猛鬼衆との戦いについて同意を求めます。極道組織といっても意外と民主的。言ってることはバイオレンスだけどね。

 投票の結果は6:5で、制圧派が和平派を上回りました。ちなみに《プレイヤー》が「戦」「和」のいずれを選んでもこの結果になります。(仕組まれているんだな、これが)

 稚生は「大族長のために旧時代を断ち切ろう」と力強く宣言。絵梨衣は「お兄ちゃんと同じ」と書かれたノートを掲げて同意します。絵梨衣は血統の制御が不安定で、口にする言葉が危険な言霊になってしまうため基本的に筆談でコミュニケーションを取ります。

 SS級任務の前にウォーミングアップをしたいというシーザーの提案で、シーザーチームも猛鬼衆との戦争に参加することに。橘氏はこの件を稚生に任せることにしました。

 実戦テストを経て、稚生が班分けを発表します。シーザーは犬山家と行動を共にし、ロ・メイヒとソ・シハンは風魔家の追尾チームに加入。
 《プレイヤー》は、稚生と、彼の影忍である矢吹桜と行動することになりました。カッセルの制服では目立つので、和服に着替えての潜入捜査です。 

舞台は夜の町へ……

「普通の少女に変装して、目標に接近します。そして、君(プレイヤー)と若君(稚生)は適切な時間に現れ、抹殺してください」

矢吹桜

 桜から手渡された新聞には、東京で女性への暴力行為が多発しており、7人も被害者が出ているというニュースが載っています。この犯人が、今回の作戦のターゲットのようです。


桜井明という鬼

「鬼とは、血脈に重大な欠陥のある混血種の事です。いつ、竜血がコントロールできなくなり、堕武者に身をおとしてしまうのか分からない存在なんですよ。それゆえ、日本の混血種は、血脈に欠損が見つかった場合、家族により山奥に隔離されてしまうのです」

源稚生

 ターゲット、桜井明は5歳の時から隔離され、その血脈は非常に不安定。何事も起きなければ、彼は死ぬまでそこに監禁されているはずでした。しかし何者かが彼に竜血の純度を高める薬を渡したことで状況は一変、自由と力を手にした明は、20年間押さえつけられていた欲望を発散させるために女性たちを傷つけていたのでした。

ドラブラの世界では「ありふれた」私服らしい

 桜が扮するのは、北海道に自分のペットを埋葬しに行く少女、緒方円。可憐な姿と哀れな境遇で明の同情を買い、警戒を解く作戦のようです。

「監禁の間に、桜井明は彼の先生を愛してしまったんです。力を得た彼が真っ先にしたことは、その先生を暴力でーー切り裂くことでした」

源稚生

 稚生によると、出生後の血統検定で暴走しやすいという結果が出た明は、幼い頃から本家の監視下に置かれていましたが、40歳まで大人しく生活していれば自由になれるはずでした。(さっきは死ぬまで監禁と言っていたはずですが……仮釈放みたいなものかもしれません)
 猛鬼衆が竜血の薬を渡したせいで、暴走した彼は罪のない人を殺めてしまいました。

「所詮、人は人。竜になれるわけがない」

源稚生

 一方、桜は無事明との接触に成功。ここは危険なので一旦別れ、北海道で合流する約束をしました。
 桜が去った後、一人になった明のもとへ静かに歩み寄る稚生。
 そのただならぬ雰囲気に、明が「本家の法執行者か」と問うと、稚生は自分の身分を明かし、極刑の執行を言い渡しました。 

「言い返すことはない。もう慣れているのでな。君たちが、俺のことを安全といえば安全だし、危険と言えば危険なんだ……こうした日以外、俺の命に一文の価値もない」

桜井明
怪しげな注射を手にする桜井明

 明は自分の首に注射器を打ちました。明の全身をブラッドブースト時のような金色の光が包み、視界が赤く染まり、体型が変形して鬼のような姿へと変わっていきます。

「23年! 23年も監禁されてきたんだ! 友人はなく、自由もなく、誰も考えを聞いてくれない! 誰も俺の気持ちを気にかけてくれない!」
「すべては、これで終わる!」

桜井明
その顔は哀しみと怒りに歪んでいる

(その2に続きます)