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宛名も書かずに書いた手紙が、あなたに届けばうれしいのに


昨日から頭のなかでエンドレスリピートされているものがある。

銀ちゃんのラブレターという曲だ。



こどもの頃に聞いていた記憶があるから、たぶんNHKのみんなのうたか、おかあさんといっしょで流れていたうた。


なんで急に今この曲を思い出したのか、不思議だったのでかんがえてみる。


なんと作詞は、サラダ記念日でおなじみあの俵万智さんだった。知らなかった。
そういえばこの歌詞、どういう意味だろう。

書けないのは、時代背景が関係してたりするのかな。もしかしたらLDとか。
切手を貼ってポストに投函したんだな。雪がとけて水が滴る封筒に、郵便屋さんは困っただろうな。
私も幼かったころ、ゲゲゲの鬼太郎にてがみを書いて、宛先もなしにポストに投函したことあったな…。


そんな風にぐるぐると一日、物思いにふけってみたけど。
ポチっと検索したら、ざんねん。考えすぎの可能性大だった。

俵万智さんはすごい人という勝手な付加価値をつけたから、妄想が暴走してしまったのかも。



でもこういうのって結構よくある。
私たちって、妄想したがり。

想像する余白を残してくれている、あそびのある音楽や創作物は好物だ。
きままに推測した受け手たちで、意見がわかれたり共感しあったりするのって面白い。

人間なんてものはほとんど、想像力で成り立っているのかもしれない、
なんて極端なことも考える。

とくに恋愛なんて、想像力の独壇場。
それがあるから、始まるし終わる。結婚となるとそうはいかないのもおもしろーい。


ことばの奥で、他人が本当はなにを考えているかなんて、知らなくてもいい。読心能力なんていらない。

自分をゴキゲンにする物語ストーリーを、勝手につくっちゃってもいいんじゃないか。

もちろんだれかを傷つけてしまうのは、論外。
だけど自分が傷つかないような優しい世界は、自分でつくっていけるのだ。

コンビニの裏に住んでるおばさんが、実はむかし大恋愛の末駆け落ちした過去があるとか。

あのアスファルトに一本咲く花は、近くの小学校に通う優しい女の子が毎日水をあげているから生きながらえてるとか。



だから街を歩いていて、ジロジロこちらを見てくる人がいたとしても。

この洋服ダサいかな?もしかして臭い?デブなブスって思ってんの?
なんて、暗いきもちになってあげる必要はない。


「カッコイイ人だな」
「あのアクセサリーかわいい」
「友達にソックリだな!」

無表情の奥で、そんなことを考えているのかも。
実際私はよくオシャレな人をガン見してしまうよ。


分からないほうが、いいことってたくさんある。
想像は自由だから。




そういえば私はEテレが好き。

ドレミファどーなっつ(ギリギリ)世代だけど、大人になっても見つづけてる。
知識が増えて視点が増えると、またちがう面白さがあるんだよね。

なにげない出演者にびっくりしたり、声優さんが作品のなかで遊んでいたり、こども向けとはおもえないほど勉強になる番組も多い。
最近では、プログラミングを教えてくれる番組もある。

「ピタゴラスイッチ」や「デザインあ」なんかは、大人のファンも多い。
どうやったらこんな神番組がつくれるんだろう。右の脳も左の脳もガンガンに刺激される。

きっとこういうものをつくるのは、イマジネーションと知識をフュージョンできる人だ。
普段から想像という筋トレを欠かないステキな大人だからこそ、こんなスッゲーものがつくれるんだな。

という勝手な物語を妄想しながら、今日も楽しくいきています。





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鈴熊 まい
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