【牛乳(乳製品)がいかに体に悪いかを知りましょう‼️】『新谷弘実医師談』 市販の牛乳が体に悪いということを、35年前に私に最初に教えてくれたのは、私の親戚の子供たちでした。 その子供たちは、二人ともアメリカで育ったのですが、生後6、7ヶ月のころにアトピー性皮膚炎を患いました。 子供たちの母親は、かかりつけの小児科医の指示に従っていたのですが、いくら治療を受けても一向に改善されませんでした。 そして3~4歳になった頃から、ひどい下痢を起すようになったのです。 ついには血便まで出るようになってしまいました。
篠崎 朗
【牛乳(乳製品)がいかに体に悪いかを知りましょう‼️】
『新谷弘実医師談』
市販の牛乳が体に悪いということを、35年前に私に最初に教えてくれたのは、私の親戚の子供たちでした。
その子供たちは、二人ともアメリカで育ったのですが、生後6、7ヶ月のころにアトピー性皮膚炎を患いました。
子供たちの母親は、かかりつけの小児科医の指示に従っていたのですが、いくら治療を受けても一向に改善されませんでした。
そして3~4歳になった頃から、ひどい下痢を起すようになったのです。
そしてついには血便まで出るようになってしまいました。
びっくりした母親が私を頼ってきたので、急いで内視鏡を入れて中を見るとその子供は潰瘍性大腸炎の初期でした。
潰瘍性大腸炎は食事内容が関係して起きることが多いので、私はすぐに子供たちが普段からよく食べている食物を調べました。
そしてちょうど彼らがアトピーを発症した時期が、医師の指導のもと授乳を打ち切り、牛乳を与えるようになった時期であったことがわかったのです。
私は子供たちの食事から、すぐに牛乳と乳製品をすべてカットするよう指示しました。
すると案の定、血便も下痢も、アトピーすらもピッタリ治まったのです。
のちに患者さんたちに食歴のアンケートをとるとき、牛乳、乳製品をどれぐらいとっているかという項目を設けたのも、このときの経験があったからでした。
その臨床データによれば、牛乳や乳製品の摂取はアレルギー体質をつくる可能性が高いことが明らかになっています。
これは妊娠中の母親が牛乳を飲むと、子供にアトピーが出やすくなるという最近のアレルギー研究の結果とも一致しています。
私はアトピーや花粉症などのアレルギーの第一の原因は、1960年代初めに始められた学校給食の牛乳にあると考えています。
過酸化脂質を多く含む牛乳は、腸内環境を悪化させ悪玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを崩します。
その結果、腸内には活性酸素、硫化水素、アンモニアなどの毒素が発生します。
こうした毒素がどのようなプロセスを経て、どのような病気を招くのかはまだ研究途上ですが、牛乳はさまざまな病気を発症する原因になっているという研究論文がいくつも出ています。
こうした論文はインターネットなどで見ることができますので、是非ご自分で確かめていただくといいでしょう。
いろいろな健康被害をもたらす可能性を持っている牛乳ですが、
最大の誤解は、牛乳が骨粗鬆症の予防に役立つといわれていることです。
年をとるとカルシウムが減るので、骨粗鬆症にならないように牛乳をたくさん飲みなさいといわれます。
でもこれは大きな間違いです。
牛乳の飲みすぎこそ骨粗鬆症を招くのです。
牛乳のカルシウムは、小魚など他の食物に含まれるものより吸収がよいといわれますがそれは少し違います。
人間の血中カルシウム濃度は、通常9~10ミリグラム(100cc中)と一定しています。
ところが、牛乳を飲むと、血中カルシウム濃度は急激に上昇するそうです。
そのため一見すると、カルシウムがより多く吸収されたように思いがちですが、この「血中濃度の上昇こそが、悲劇をもたらすのです。
じつは急激にカルシウムの血中濃度が上がると、体は血中のカルシウム濃度をなんとか通常値に戻そうと恒常性コントロールが働き、余剰カルシウムを腎臓から尿に排泄してしまうのです。
つまりカルシウムをとるために飲んだ牛乳のカルシウムは、かえって体内のカルシウム量を減らしてしまうという皮肉な結果を招くのです。
牛乳をたくさん飲んでいるアメリカ、スウェーデン、フィンランドの各国で、股関節骨折、骨粗鬆症が多いのはそのためでしょう。
これに対し、日本人が昔からカルシウム源としてきた小魚や海藻類に含まれるカルシウムは、血中カルシウム濃度を高めるほど急激に吸収されることはありません。
しかも、牛乳を飲む習慣のない時代の日本人には、骨粗鬆症はありませんでした。
現在も、牛乳を飲む習慣のない人や牛乳の嫌いな人に骨粗鬆症が多いという話は聞いたことがありません。
小エビや小魚、海藻類は腸内で消化された後、体に必要なカルシウムとミネラル分を吸収するので、体の仕組みに即したよい食物だといえるのです。
『病気にならない生き方』 新谷 弘実著
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