〝よこしまな〟ホテルステイ②コンラッド東京
予め今日はホテルに泊まろう!と一緒に出かける相手となら、もはや「よこしま」なことなど無い。しかし、そこまで関係性が作られてない間柄でのホテルディナーやお茶から、相手とのムードや盛り上がり次第でそこにステイするという流れをぜひ目指してみたいものだ。夕食のデザート注文に合わせて「部屋をひとつ」なんて、一生に1度くらい言ってみても良いかもね…(お前は島耕作かよ)
そういった流れを作るのに最適なホテルを紹介していく「よこしまなホテルステイ」、今回はこちらのスタイリッシュさではピカイチのホテルを紹介したい。
汐留のコンラッド東京
ヒルトン系のラグジュアリーなカテゴリーのホテルである。ここは私が1番利用したことがあるホテル。エレベーターを登ってフロアに降りた瞬間、汐留の風景が広がり、左を向けば高い吹き抜けのロビーが広がり独特のアロマの良い香りがする(このアロマは購入も可能)。
夕食なら私は中華の「チャイナブルー」をおすすめしたい。高さ8メートルのワインセラーと広くモダンなインテリアで包まれる空間で、海側の夜景を見やりつつ中華とワインのペアリングをゆっくりと楽しめる。窓際の席ももちろん良いが、少し奥のソファ席で落ち着いて横並びでくつろぐと、より2人の親近感が増すだろう。
部屋から東京湾を眺める景色は、都内ホテルのベスト・オブベストと言っていいのではないだろうか。
ここのホテルはステイすると小さな人形(コンラッドベア)がもらえる。風呂場のガーガー鳴くおもちゃのアヒルも持って帰ってOKだ。
バスルームの大きな美人ライト的な照明と、シースルーで部屋を介して外を眺めることもできる。このような作りのホテルは最近いくつかあるが、ここコンラッドはその先駆けであったように思う。
忙しい御仁にとっては、恋する人との逢瀬の間も仕事は気になるもの。ベイビュースイートならドアを閉めてしっかり仕事に専念することもできる。恋も仕事も頑張りましょう。ここが気に入ってずっと長期滞在しているエグゼクティブもいらっしゃる。
このホテルで1番私が好きなスペースは、「バーラウンジ トウェンティフォー」の端にある暖炉前の席だ。揺らめく炎を見ながら愛を語り合おう。流れる音楽もチルアウトで他所にはなかなかない空間となる。昨今の事情で遅くまで利用ができなくなったのが残念で仕方ないが、時間に余裕があればおすすめしたいバーの一つである。
夜を堪能したら朝食はシティスケープ側の「セリーズ」でエッグベネディクトを。卵料理のチョイスなら迷わすこれ。ボリュームたっぷりで、これを食べればランチははいらないくらいだ。ナイフを入れた瞬間に卵がとろーりと漏れ出す様は幸福そのものだ。
以上、2人の愛を深め合うのに間違いなくぴったりなホテル。もちろんスパもプールも極上である。なお、アフタヌーンティーの充実度も素晴らしいので、女性同士でも非日常を楽しめること間違いなし。お楽しみあれ。