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26歳、3連休を知る #1

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26歳、3連休を知る #2


「3連休」が 3連休に

からだを休める「3連休」

金曜日に有休をとった。

今年に入ってから仕事やらなんやらで考え込むことが多く、「割とやばめ」な日々が続いた。GWに友だちを誘えなかったのは何年ぶりだろう。

何とかしなければ。

そうだ、整形しよう。

ちょこっと全身麻酔するだけでダウンタイムも短い(その分効果も大きくない)施術があるらしい。

「翌日出社してもバレない」と書いてあるし、金曜朝に切ってもらって土日休めば、全然、余裕。

意気揚々とS南美容クリニックに乗り込む金曜朝10時。

同じ考えの人が多いのだろう、受付はかなり混んでいた。

思いがけず3連休

別の美容クリニックでそばかすを消したことがあったので、いわゆる「プチ整形」に抵抗はなかった。今年に入ってからほぼ毎日ググって決めたこと。今回の施術に対しても決意は固かった。

少なくとも、クリニックに着くまでは。

脱毛などで美容クリニックに来たときは目に留まらなかった、待合室の大きなスクリーン。きれいな顔に少し「ちくっ」としてからもう一度きれいにする、そういう映像が延々と流れていた。

しばらくするとわたしの番号が呼ばれる。

そのとき、すでに意志は固かった。
「今日は、帰ろう。」

「ちくっと」には耐えられる。ダウンタイムも短い。でも、そのあと「完成」までに3~6か月と聞くと、なんだか取り返しのつかないことを企てている気分になった。

最近の自分は「様子がおかしい」という自覚があった。この半年間の頭で決めたことをそのまま進めてはいけない。

看護師さんとお医者さんに謝って、今日の説明を聞いたうえで少し考えたいと伝え、資料だけもらうことになった。(一緒についてきた見積は最初に聞いていた額の約4倍だった。)

先生たちはこんな意味のわからない人間(しかも、質問が多い)にほんとうに丁寧な対応をしてくださった。この顔が時間と重力に屈する前に、もう一度話を聞きに行こう。

人生初の3連休

金曜の朝11時。ダウンタイムになる予定だった3連休が、空っぽのままこちらを向いて戸惑っている。

26年間、まったく予定のない3連休なんてあっただろうか。

ダイソーでも行くか。

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