ラジオ局へ挨拶に行ったら、いきなり6時間の生放送でデビューしてしまったという話
8歳の頃からの僕の夢は、ラジオDJかヘリコプターパイロットになること。
その夢を叶えるため、18歳で、メディアとジャーナリズムを勉強するために専門学校へ行きました。そして、その半年後「卒業後のために、ラジオ局へ挨拶に行って、早めに顔を売っておいたほうがいいかなー。」と、いつも聞いているラジオ局へ。そのときは、ほんの軽い気持ちでした。
これが僕が行ったラジオ局「5MU」の現在のロゴ
マネージャーに挨拶できたらいいほうだと思っていたら、なんといきなり、社長が会ってくれることに!ウキウキしながら、社長室をたずねると、そこには、僕を見てもニコリともせず、怖い顔で、葉巻を吸っている社長が座っていました。
なぜ、ラジオDJなんかになりたいんだ!
この世界は、そんなに甘くない。
ラジオDJ以外に、なりたいものはないのか?
ヘリコプターパイロット?
いいじゃないか!そっちのほうが安全だぞ!
ラジオDJになんて、なるもんじゃない。やめたほうがいい。
とにかく「ネガティブ」なことばっかりいってくる社長。なぜ、怒られてるのか、よくわからなかったけど、とにかく何を言われても「ポジティブ」な回答を返し続けました。そして、一通りやりとりが終わると、社長はもう一度最初から
なぜ、ラジオDJなんかになりたいんだ!
この世界は、そんなに甘くない。
ラジオDJ以外に、なりたいものはないのか?
って、リピートしてくる(笑)
そんなやりとりが、なんと2時間近くも続きました。そして、とうとう社長も諦めたのか(←しつこい僕に、疲れたのか!)僕を連れて生放送中のスタジオへ。
社長:ここにある機材の扱い方は、わかるか?
僕:はい、わかります!
社長:どうしても、ラジオDJになりたいんだな?
僕:はい!ラジオDJになることは、僕の子供のころからの夢ですから!
社長:このあと時間はあるのか?
僕:はい、あります!
社長:じゃぁ、このあと6時間、生放送やってみろ。
僕:えーーーーっ!? いいんですかぁ!?!?!?!?(マジ??←心の声)
その時間に生放送をするはずだったDJに話をつけ、いきなりやってきた18歳の専門学生の僕に「6時間の生放送」をやらせた、すごい社長というのが、この人!
僕の恩人、デイビット。今は、優しいオジさんです(笑)
ちょっと話せば、DJができるスキルを持っているかどうかはすぐにわかるし、度胸があると思ったから、やらせてみた。
っていうけど、初対面の18歳をいきなり生放送で起用するって...本当にスゴイ人だなぁ、と今でも思います。デイビットがチャンスを与えてくれたから、僕は30年間、大好きなラジオの世界で仕事を続けてくることができました。とにかく彼には、感謝しかありません。
ラジオ局へ挨拶に行ったら、いきなり6時間の生放送でデビューしてしまったという話。ここには、夢を叶えるためのヒントがたくさん詰まってます。それは、また次回のnoteで。