肘部管症候群になった。
現在も治療中であるが、同様の症状の方の参考になればと記録を残す。
2月10日。
朝起きると小指が痺れている。薬指にも若干の痺れを感じる。仕事に行くため準備をして家を出る。多分寝ているときに体の下敷きになってて、痺れているだけだ。すぐに治るだろうと思っていた。その時は。
しかし、約1週間治らない。仕事のない週末に、家の近くのO整骨院を受診。幼稚園の頃からお世話になっている馴染みの整骨院だ。
幼稚園児の時に雲梯から落下し、左腕を骨折した際に受診して以来、何かあればここに通っていた。
簡単な検査をし、肘部管症候群と診断された。
通常1週間から2週間で治るとのこと。
この時既に小指と薬指が曲がり気味になっており、「かぎ手変形」が見られた。ビタミン剤を処方され、リハビリをしつつ、様子見ということとなる。
2月X日【忘れてしまった】------------------------------
リハビリ後に先生から、「紹介状を書くから一度専門の先生に診てもらうか?」と聞かれ、お願いする。またリリカという痛み止めを処方される。25mgを寝る前に二錠。1日50mg。
2月21日。---------------------------------------------------
家の近くのO整形外科から紹介状をもらい、紹介されたH総合病院の整形外科を受診。
受付を済ませると、「待ち時間が長いので、先にレントゲンを撮ってきてください」と言われ、レントゲン撮影。その後、診察へ。
名前を呼ばれ診察室に入る。目の前には、白髪がかっており、メガネをかけた50代の先生。
触診とエコーで速やかに診察していく。明らかに家の近くの整形外科とは違う。レントゲン写真を見て、エコーで左肘周辺を見ていく。
エコーの結果、神経を阻害している腫瘍等はないが、肘を曲げると神経が別の場所に乗り上げる状態になっていた。
酷くなると、神経を元の位置へ戻す手術をする必要があると告げられる。
別の場所にある医大での検査予約を入れ、別日にリハビリテーション科での検査予約をする。
その後、念のためMRI検査を行い、リハビリ科へ向かい予約を行う。
2月27日---------------------------------------------------
医大での検査は、手に電極を当て電気信号を流すものだった。触診の後、手のひらに電極がつけられていく。電気がピリピリと刺激してくる感覚と勝手に指が動く奇妙な感覚を感じつつ、終わるのを待つ。
終了するが、信号が弱いということで追加の検査を行う。小指の付け根から手首までの間に針を刺し、直接信号を見るというものだ。
注射が苦手な私は、地獄だと思った。
しかも針がなかなか太い。爪楊枝よりは細い程度か。
ブスリ。痛っ!と思わず声に出してしまう。
小指、薬指、手のひらの小指側半分が痺れていても痛いものは痛いのだ。
手に針が刺さったまま目一杯手を開くように言われる。痛い。痛みに耐えつつ、検査を終える。
検査結果は、総合病院に送っておくとのこと。
ようやく検査を終え、家路についた。
2月28日(金)------------------------------------------------
総合病院のリハビリ科。
検査は2種類。
1.目を瞑った状態で髪の毛程度の細さから様々な太さの棒状のものを手のひらに当てて行き、触ってると感じたらハイと返事をするもの。
2.先の尖っていない針【一本、二本(棒と棒の間隔が小さいもの)、二本(棒の棒の間隔が長い物)】の3つで指をなぞり、知覚できるかというもの。
その2種類を終える。リハビリ科の先生いわく、かなり進行しているとのこと。
手術の二文字が頭に浮かぶ。
3月2日(月)----------------------------------------------
H総合病院で再診。名前を呼ばれ診察室に入る。
O医大での検査結果がまだ来ていないということで、まだ手術をしていいかがわからないということだった。
2月28日の検査結果を見る限り、かなり悪化しており、検査結果を確認次第、早めに手術をする方が良いと告げられる。
数日前から家族間で、この病気の話があった。悪化すれば手術ということも話していた。
父がインターネットで調べた結果、肘部管症候群を手術せずに回復することが出来る整骨院があると判明する。
検査結果次第では手術と告げられた私は、一度その整骨院で保存的治療が可能か診察したい旨を伝えた。
3月9日に再診予約をし、H総合病院を後にした。
その日のうちに、父と例の整骨院に向かう。
同日
受付に挨拶をし、これまで受けた検査結果のデータが入ったCD-Rを渡した。
丁寧な受付から説明を受けたのち、順番が回ってきて院長と挨拶をする。とても親切そうな40代の男性だった。父と共に個室に通され、問診や当院の説明を受ける。
その整骨院では体全身のバランスを整えて、根本治療を行うということだった。
体をチェックし、バランスの歪みを丁寧に調整してもらい、緊張していた左腕をほぐしてもらう。
幼稚園児の時の左手骨折を話すが、施術後、全く影響がないとは言えないが、そこまでではないとの回答を得る。
藁にもすがる思いで受診したが、そんなにすぐに治るわけでもなく、左手の痺れ感は取れない。
しかし、明らかに身体のバランスが整ったと実感できたので、期待を込め次回の予約を入れる。
自分でできるものとして勧められたのは、
・小指と薬指を真っ直ぐにし、少し根元側に押し込むこと。
(押されているかな程度の強さでOK)
・手を温めること。(浴槽で温める。お湯を入れたバケツに手を入れておく。タオルを濡らし、レンジで1分ほど温めたものを手に置くなどでも良い。)
・小指、薬指を曲げずに親指の付け根に触れる
3月3日(火)--------------------------------------------------
少しだが痺れ感が少ない。マシになっている感じがある。半信半疑だったが、効果を実感する。
その日も指を真っ直ぐにし、ゆっくり入浴し、十分に手を温めた。
本日3月4日。
本日の20:30から、もう一度整骨院で施術を受ける。ここでもう良くならなければ、手術を受けることとなると思う。
追記
3月4日(水)------------------------------------------------
整骨院での二度目の施術を終えた。
前回と違い、今回は受付後、施術前に足の血行を良くし、腹部を温めるとのこと。
足を圧迫する器具(血圧を測る機械のように、空気の注入で圧迫する)で断続的に圧迫と解放を繰り返す。
だんだん足が温まるのを感じる。
腹部には電動の湯たんぽのような(あくまで湯たんぽのようなイメージ)機器を置き、温める。こちらも徐々に温まるのを感じる。
温めが終了すると、施術に移る。
前回の施術から変化があったかどうかなどを話す。
少しマシになったことを伝え、首を下げた後にあげると痛むことに気づいたと伝えた。
「気づいたことがあればなんでもいってくださいね」と、とても話しやすい。
9日にH総合病院での診察の際、先生に首の件を伝えてみてくださいとアドバイスをもらう。
そこから前回同様に全身をくまなく整えてもらう。
会話をしながら施術をしてくれるため、気まずさなどはなく、ゴリゴリと施術するわけではないので痛みも少ない。
前回のH総合病院での検査時より感覚がマシになっていること、9日に手術かどうかの話をするということで、予定よりは早いが電気を用いたリハビリをしていきましょうと提案される。
最後に電気を通してのリハビリへ。
手と首元(鎖骨近く)に電極を当て、反応を見つつ電気を流していく。勝手に指が反応する感覚はやはり慣れず、思わず笑ってしまう。
「くすぐったいですか?」と聞かれ、「すいません、変な感覚で笑っちゃいます」と答える。
この先生は痛くないかを確認しながら施術してくれるため、安心して受けることが出来る。物腰もとても柔らかく、施術以外も恐ろしく優しい。
リハビリを終える。9日の判断までに時間がないことから、「3日後の7日にもう一度来れますか」と。
安静を第一に何も予定を入れていなかったため、お願いしますと即答した。
20時30分からの予約で、終了したのは22時前だった。
「遅くになってしまってすいませんね」と先生。とんでもございません。
先生遅くまで丁寧に本当にありがとうございます。
ちなみに料金は保険適応外なので2回目以降は、4950円である。
初回はHPを見ての予約ということで、2980円程だった。
リハビリ後の経過を明日以降記していく。
【追記】
3月5日(木)----------------------------------------------
3月4日の夜。処方されていた痛み止め【リリカ25mg】を飲み切ってしまった。次回の診察は9日。それまで痛み止めがない。
起床するが、前日までとさほど変わらない。もちろん痛みは少しマシである。小指、薬指の痺れ感は昨日同様マシではある。しかし、電気でのリハビリは功を奏していないのだろうか。それとも初日だから弱めにすると言っていたが、弱い刺激で効果が現れていないのか。
またはリリカの服用をやめてしまったがために、リハビリで良くなったプラス分とリリカの服用をやめたマイナス分で、プラスマイナスゼロなのか。
3月6日(金))----------------------------------------------
昨日同様、起床時の感覚は変わらない。
前日にしっかりと入浴し、体全体温めた。
昼以降、小指と薬指(特に小指)が圧迫されているような痛みが来た。指の表面である皮膚は痛くないが、中の肉を誰かにギューと握られているような痛み。小指の付け根にも同様の痛み。マシになっていた痛みが復活してきている気がする。圧迫感が小指の付け根から手首までの区間にもある。
また圧迫のせいで小指を曲げさせようという力が働いているかのような感覚。握ろうとしていないのに、小指を曲げさせようとしてくる。
以前にもあったが、今日は前回よりも酷い。固まっていってしまうような感じがするので、正直怖い。
明日の昼13時から再度リハビリである。それまでは耐えるしかない。今日のこの感覚を先生に伝え、相談しなければいけない。
3月7日(土))----------------------------------------------
13時の整骨院に向かう。
起きてから断続的に小指、薬指の圧迫感がある。
また小指と薬指に輪ゴムをかけられて手のひら側に引っ張られているような、感覚がある。
先生に前回からの変化を伝える。現状は上記の状態であることを伝えた。
施術前に前屈と後屈を行う。初めよりもかなりスムーズに出来る様になっているとのこと。
先生から「これまでに顎関節症になったことがありますか」と聞かれた。数年前に一度ほんの短い期間だが、顎関節症になったことがある。カクカクとなる感覚も分かる。
先生曰く、顎が少し右にズレているとのこと。
前日に母にも同様のことを言われており、驚きはしなかった。顎がズレていると左肩にも影響を及ぼすから、そこも修正していきましょうと。
いつも通り全身を整えていく。顎の歪みと首も入念に施術していただいた。
手術で切除する「神経を圧迫している筋肉の部分」がある。整体で(たとえゆっくりでも)ほぐしていけば、切除せずに済むということを話してもらった。
張り詰めたゴムを切って、問題部分への干渉を止めるのではなく、張り詰めたゴムをじっくり緩めて干渉しないようにしていくという考え方だ。
可能であれば、私は手術なしで回復していきたい。
最後に電気を流すリハビリ。
首元(鎖骨)に電極をあて、もう一つの電極は前回と違い薬指、小指に当てる。
その後、首元から電極を外し、肘の近くに電極をあてもう一つの電極は前回と違い薬指、小指に当てる。前回とは違い、二の腕から神経を触っても痛くないため、肘付近に電極を当てる。首元と肘の電極は先生がぐるぐると場所を変えながら当てていく。
強さは前回よりも強めに設定。
電気を流すリハビリの後、明らかに薬指が楽になっている。かなり動かしやすい。動かしやすさは右手の薬指と遜色ない。確かに触られると痺れ感はあるが、何もしない時に痺れ感はない。
今回の電気のリハビリで薬指に関してはかなり改善した。小指に関しては実感できるほどの変化はない。
先生と話すが、次のH総合病院の診察が9日のため、予約は入れなかった。9日の手術かどうかの意思決定後、通い続けるのであれば予約ということとなった。
3月9日(月)-------------------------------------
母と共にH総合病院に訪れた。今日主治医の先生から手術かどうかを伝えられる。
結果から言うと、手術は現状なしで、経過を見るとのこと。電気信号の検査を見る限り、神経単体に問題がある。そのため、神経を取り出してみることはできても、処置はすることができない。(靭帯等が干渉している訳ではなさそうなので、靭帯を切除して、神経の圧迫を解放するなどが出来ない。)
過去の写真と見比べても改善が見られるとのことで、メチコバール(ビタミン剤)を処方して様子見ということとなった。次回は1ヶ月後の4月6日の診察となる。
H総合病院でリハビリの案内がなかったため、リハビリを行うということもなく経過観察となった。
リハビリの必要もないため、先週1週間で3回通ったO整骨院に今後も通うかどうかは、私次第ということらしい。
一回4950円は妥当なのだが、金額的にしょっちゅう通えるものでもない。
まずは入浴や腕をよく温めることや睡眠に気をつけながら日々を過ごし、経過を見守っていきたい。
今後は何か変化があれば、こちらに追記していく。