77年 奇跡の小切手――神は導いてくださる
77年5月1日クリスチャン新聞「生活」欄に掲載された、ある田舎の教会の婦人牧師の体験。どんなに小さくても、実話はフィクションに勝る。
――「長い信仰生活の中では多くの奇跡を体験しましたが、この小さな出来事は、その中でも特に忘れられない恵みの思い出です」と、この人の「証し」は結ばれている。
全国の読者はこの号を読んで、名も知られぬこのご婦人にとって、とっておきの、神さまの助けの体験を読むことができたわけだ。
「公募」という見出しが躍っているのは、クリスチャン新聞がこのころ読者に、自分の実体験の証しを募っていたのだろうか。
田舎町の銀行では、換金に何日もかかるので、自分の町から3時間かけて、東京・丸の内のお堀端にある銀行へ。そこで、知人が奇跡的なタイミングで郵送してきてくれた小切手を現金に換えて、そこからそのまま、出たくてたまらなかった箱根ケスィックコンベンション集会に出る費用に充てるつもりだった。
ところが窓口の青年に冷たく言い放たれた。
「ここでは、この小切手は現金に換えられません」「え?どうして・・・」
・・・すごすごとカウンターを離れ重い鉄のドアを押して外に出ると、力なくビルの谷間を東京駅に向かって引き返した。目に涙が浮かんでいた。
「主よ。帰る以外ないのでしょぅか。ケズィックに出席させてくださるために、この小切手を送ってくださったのではないのですか?」
静かな細いみ声が聞こえた。「もう一度あの銀行に戻って頼みなさい。私はあなたの前に進みます」。このみ声に力づけられてもう一度私はあの銀行に戻って行った・・・。
神さまの方が、こんなに「先回り」をして備えていてくださったという驚きの結末です。実話です。その文章そのものをお読みになってください。
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