はじめに
私は骨髄異形成症候群という血液の病気の治療のため、
2019年11月に「さい帯血移植」をしました。
私自身、移植をすると決まってから
造血幹細胞移植をした方の闘病記を本やネットで片っ端から読みました。
移植をするってどういう風になっちゃうのか、どれだけしんどいのか…
不安な気持ちをどうにかしたくて闘病記をとりあえず読みあさった。
もちろん勇気づけられたこともあったけど、
読めば読むほど恐怖の方が増えたのが正直なところでした。
でも移植を乗り越えた今思うこと。
「ひとそれぞれ全然違う」
一口に造血幹細胞移植と言っても移植方法や、元々の病気の種類、病気の進行度…
そして何よりも誰一人同じからだを持つ人はいない。
色んな闘病記を読んで恐怖に感じたってことは
全部全部自分にも起こるんだ…!と思って読んでいたんです。
医師の先生や看護師さんから
「移植したら100%口内炎で苦しむよ!」
「もうそろそろ口内炎ができるころだから気を付けて!」
とさんざん脅されてびくびくしていました。
確かに造血幹細胞移植をした方たちみんな、口内炎でしんどい思いをしたというのをたくさん読んでいたのでもちろん自分にも起こると思っていました。
確かに口の中全体が腫れて痛かった時期はあったけど
口内炎らしい口内炎は一つもできずに腫れもひいて…
ずっと食べたかったポテチを食べたよ!と先生たちに言ったら
「この時期にポテチ食べれる人なんて見たことない…!」
と驚かれました(笑)
いくら先生たちが100%って言ってもそれにあてはまらないこともある。
造血幹細胞移植に限った話ではないかもしれないけど、
本当に人それぞれ全然違う体験をするんだなあと凄く感じました。
こんな人もいるんだなあと感じてもらえれば、と思って自分が病気を通して体験を記録しておこうと思います。