読了『くもをさがす』西加奈子
西加奈子さんの本は初めてです。
乳がんの、しかも私と同じサブタイプであるトリプルネガティブの闘病記。
場所はカナダで、時期はコロナ禍。
その頃、キイトルーダは投与されていないようだった。
キイトルーダ。
乳がんに効いていれば、副腎皮質機能低下症を患うことになっても喜んだほうが良いのか。
いやそんなことはないと思うけど。考えてもしゃあないね。
最近、過酷な現実という言い方が妙にしっくりくるなと思っている。
それは、たぶん、死ぬのが怖いということとは別だし、はっきり並存している。
誰にでもあることで、戦地で犠牲になった生まれたばかりの赤ん坊に対しても容赦なく覆いかぶさってくる。
比べるのでなく、
乳がん罹患とその治療に伴う副腎皮質機能低下症の発症は、自分にとって間違いなく過酷な現実だということ。
例えば、30年くらい前に父が過酷な現実に陥ったときにも、私の現実も間違いなく過酷だったことを思い出した。過酷なまま2年半がたって、父は亡くなり、私は今も生きている。
生きたいという本能は続いていくだろうけれど
死んだほうがマシとも思えるほどの過酷な現実もある。
中途半端でまとまっていないけれど
今の考えは書き残しておこう。
仕事を辞めることになり、時間があるからといって詰まらぬことを考え続けるくらいなら、西さんみたくスキンヘッドのまま筋トレやジョギングしたほうが絶対いいよね。
3月の手術までの時間は有効に使いたい。
収入なくなるインパクトはあるけど、また4月から元気に稼げるように準備もしておきたい。