僕は変わったのか、変わってしまったのか。

新年あけましておめでとうございます。
大変ご無沙汰しておりますが、石丸は元気でやっております。
発信ができていない期間にも幸せなことにたくさんの方にお声がけをいただいて、楽しく日々新しい一歩を踏みしめながら2025年を迎えることができました。
日頃の感謝の気持ちを綴りたく、久しぶりの投稿です。

怒涛の日々は毎年新記録を更新し、割と筆まめで通っていたはずの僕のLINEやメッセンジャーは未読のバッジが消えずに放置されています。こうして投稿文を作成している間にでも返信すればいいのはわかっているのですが、挨拶しなくてはならない人があまりにも多いので、まずはこちらの投稿を優先することをご容赦ください。

さて、「僕は変わったのか、変わってしまったのか」という一文を添えたのは、皆様になかなかご連絡ができなくなってしまったこともそうなんですが、最近【夢】について考える機会があったためです。

【調剤喫茶】という言葉も多くのメディアにも取り上げていただいたこともあって、気がつけば僕一人の手に収まらないくらいの方に知っていただけるようになりました。まだ学生だった10年ほど前に妄想し始めたこの夢は、3年半前に立ち上げたクラウドファンディングを経て、今や僕のライフワークとなっています。

平日は調剤薬局で勤めながら、週末の空いた時間に屋台を引き始めた調剤喫茶は、今では毎週のように都内の病院や高齢者施設、地域のマルシェやフェスにも呼んでいただけるようになりました。ある日はお茶屋さんとして、ある日はバーテンダーとして、またある日はイベントの進行役として、こんなにたくさん声をかけていただける存在になれるとは思ってもいませんでした。いつもありがとうございます。

ですが、現在地は変わっていません。
この3年半の間、僕はずっと「調剤薬局に勤めながら屋台を引いている人」でした。

めーーーっちゃ地味だな。。。。って思ってしまったんですよね笑

だから改めてこの時間を見つめ直してみることにしたんです。
ビュンビュンと通り過ぎていく毎日を、振り返ることもなく過ごしてきてしまって、僕自身も全く自分のやってきた実績や時間の価値をちゃんと考えてあげられていませんでした。
・調剤喫茶全体(屋台・BAR)の活動は100回を超えていました。
・大手メディアから医療特化・薬剤師特化のメディアまで20件以上の取材を受けました。
・大小セミナーやシンポジウムの登壇も20回以上、講演料もいただけるようになりました。
・本業では在宅専門薬局を立ち上げて黒字化し、ごきげんな組織づくりを実践しました。
・調剤喫茶だけではなく、在宅医療についても話す場をいただくようになりました。
・薬剤師に限らず、たくさんの尊敬する先輩方や仲間や同志が見つかりました。
・ちょっとだけ、自分も社会を変えられる一役に近づいたと思えるようになりました。

それで、夢の話に戻るんですが、
「石丸さんはいつになったら独立するの?」と先日質問された時に考えたんです。

『今、僕が独立する意味はあるのだろうか?』

こんなこと言ってしまうと、これまで応援してくれていた方々をがっかりさせてしまうのではないかとか、まんまる薬局に入って牙でも抜かれたんじゃないかとか、あぁあぁつまんない人間になっちまいやがってとか、そんな声が聞こえてくる気がして、少し前まではすんごい怖かったです。ずっと焦っていて、止まったら刺されるんじゃないかとか思ってました。
でも全部自分の声でした。と思ったら、どぉーーーでも良くなった!

夢が勝手に重量を増してしまったように感じられていましたが、本来の僕の夢はどんな姿をしていたんだっけ。【調剤喫茶】という言葉が生まれる前に描いていた夢をよくよく思い返してみました。独立は必ずしも達成しなければならない手段ではありませんでした。

僕は悩みごとや困りごとを思わずこぼしてしまうような近所のおっさんになりたかったんです。薬を調剤するわけでもなく、医療知識を提供するわけでもなく、ただなんとなくそこにいるだけで寄りかかってしまうようなとまり木のような存在として地域に在りたい。と思ったのがはじまりでした。
そのためには普段からちょこっとだけ休憩できるような場所を作りましょう。頬杖をついてふぅ~と息をつけるカウンターを作りましょう。いつでも立ち寄れるようにたくさんの言い訳を用意しよう。コーヒーが飲みたい、新聞が読みたい、本が借りたい、なんでもいいからちょっとだけ顔をのぞかせる言い訳がある場所をつくろう。僕はそのカウンターの角でお客さんの吐いた一言二言を受け止められるひとになろう。その先でもしかしたら役に立てるかもしれない。僕自身が役に立つこともあるかもしれないし、僕の仲間が力になってくれるかもしれない。もし僕が直接役に立てるとしたら、薬剤師としての可能性が高いからお薬箱くらいの調剤室はあった方がいいな。。。そうして段々と調剤喫茶は出来ていきました。

普段から語っている自分の夢も、深掘ってみると見え方がすこし違うものですね。
こうして考えてみると僕は独立して社長になることにあまり関心がないのが分かる。
こんなことを実現するには自分が会社を起こすしかないって思っていただけなのでした。

では『今、僕が独立する意味はあるのだろうか?』

ないですね。考え方を改めることにしました。
僕は今、調剤喫茶をhitotofrom社内に作ってやろう!と息巻いております。
最近調剤喫茶としてやってきた様々な事業が、回り回ってまんまる薬局を運営するhitotofromの事業と結びついて来ています。施設でのイベントが在宅医療につながったり、地域からの依頼で講演した内容を聞いて患者さんが来局したり、一緒にやろう!といってくださる病院や施設も本当に多くなってきました。 な ら ば hitotofromの事業で調剤喫茶ができる日も遠くないはずです。恵まれたことにこんなことを本気で相談すると本気で返してくれるのがうちの会社です。真剣に本気でやるしかないでしょう。

バランス感覚は現在も大きな課題です。
本業に偏りすぎてしまったり、調剤喫茶に偏りすぎてしまったり、どっちも欲張りすぎて身体が急に動かなくなってしまったり。たぶん今年も変わらず、今後もしばらくこの課題とは付き合っていかなくてはならないのだろうと思っています。

でもこれまでみたいにちょっとバランスを崩したときにもう全部がだめな気がして落ち込んだり、焦りすぎて過呼吸になることはないでしょう。今年は自信を持って、会社員として在宅専門の薬剤師も調剤喫茶も突き進めていけます!

最後になりましたが、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
訪問薬剤師は1月3日から、調剤喫茶は1月4日から営業開始です。

株式会社 hitotofrom まんまる薬局
https://hitofro.com/

調剤喫茶 Barmateria
1/4(sat) bar neriba
OPEN 20:00 - 23:00 CLOSE
kampoジンカクテル🍸️

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いしまる
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