資格を取得したので転職しました
僭越ながら私がトラック運転手をやっていた当時何故転職を考えたか、というお話をさせていただきたいと思います。
トラック運転手というと長時間労働などブラックなイメージがあるかもしれませんが、私が退職を決意した当時は時代の流れや大手ということもあり、昔に比べてホワイトな環境になっていました。一昔前は朝早くから日付が変わるまでなんてこともあったり、有給も安く買い叩かれて実質使えないなんてこともありました。今ではコンプライアンスや継続性を考えたら大手ではそんなことはできませんね。
私が転職を決意したのは様々理由がありますが、大きかったのは定年後の再雇用の先輩方を見たこと。運送業は体力仕事なので高齢になればなるほど足元を見られてしまいます。実質的に定年前と同じ仕事をしていても、再雇用の契約では給与をかなり安く抑えられてしまうんです。理由は直接言及されないまでも、その歳ではなかなか他で１から働けないといった理由があるのでしょう。運送業に限らず定年後の再雇用では他の業界でも同じようなことはあるのではないでしょうか。
言い方は悪いですが、それが「現代の奴隷契約」のようにも見えてしまい、「このまま行くと自分もおそらくそうなる」という恐怖を感じました。「そんな契約をする会社はなんてひどい会社なんだ」とも思ったこともありますが、よくよく考えると株式会社であれば株主のために利益を出さなければならないわけですし、双方合意の元で雇用契約を結んでいるわけなので、法律に沿っていれば致し方ないとも思えます。
そこで私が大事だと思ったことは’’そうなる前に自分で対策を講じること’’。人は誰でも歳をとります。対策せずに会社の言いなりになるのか、対策を講じて未来に備えるのか、それも個人の選択次第です。
私は後者でありたいと思いましたし、その選択の1つとして資格を選びました。独立すれば定年も再雇用もありません。独立しないにしても収入を上げて定年までに蓄えを用意しておけば再雇用を拒否できるのです。
ただ、学のない私でもそこそこ稼がせてもらいましたし、その頃の蓄えがあるからこそ新しいチャレンジができると思うので、トラックに乗って良かったなと感じております。
運送会社にいた頃は、収入も人間関係も仕事内容も待遇も全く不満はありませんでした。
だからこそ資格に挑戦する余裕があったのかもしれません。メンタルが安定していなければ勉強も集中できません。仮にストレスが強い職場であれば資格なんて取る前にさっさと転職してしまった方がいいと思います。
メンタルがやられるほど問題がある職場なら資格なんて二の次ですが、おそらく私が資格を取得していなかったらと考えたら同業くらいしか転職先はなかったでしょう。それでは収入は相場の範囲でしかないし、再雇用の問題も解決しません。
会社員の収入で満足だという人はわざわざ大変な資格に挑戦する必要はありませんが、満足出来ない、1度きりの人生もっと挑戦したい人にとって資格も1つの稼ぐ手段だと思います。もちろん資格が全てではありませんが。
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