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8つ国家資格に合格した私の【行政書士の攻略法】

私の行政書士の試験に対するイメージは、
『意外と難しい』です。

 土地家屋調査士の合格点は大体8割ぐらいの得点率ですし、宅建士は7割ぐらいの得点率、測量士で6割5分の得点率で合格します。
なので6割で合格の行政書士はかなり簡単な試験だと思っていました。
テキストも宅建のテキストより少しだけ分厚いぐらいですので普通にやれば、落ちることはないなと思っていました。

しかしある程度テキストを覚えてからいざ過去問をやってみると、どのテキストに載っていないようなレベルの細かい問題を全体の何割か出題されます。
テキストに絶対載っていないような細かい問題を出して合格率を調整しているようなイメージです。
仮に普通にテキストに載っているような問題で、6割の合格点だとかなり簡単になってしまいますので’’調整の意図’’が感じられます。
絶対評価ですのであまり簡単だと10%前後になりませんからね。
例えば宅建だとテキストを覚えればほとんどの問題は答えられますが、行政書士はテキストを覚えても答えられない問題が何割かあるということです。

それと、一般知識の問題もありますので対策が難しく得点率が下がり、運の要素も加味されてきます。
なので、6割の得点で合格だから簡単だと思われて挑戦される方は、テキストに載っていることは実質8割以上答えられなければ、合格できないと思っておいた方がいいでしょう。

ただ、試験自体は宅建のような法律の暗記系だけですので対策はしやすいと思います。宅建の2倍難しいなんて言われたりもしますが、私はそこまでは難しくはないと思います。
なので『意外と難しい』という印象です。

受験者数が多く試験会場は大きな会場で行われます。
合格者も人数制限ではなく、180点以上皆さん合格なので合格者の人数がとても多い。シングルライセンスで行政書士として働かれる方は営業を頑張らないと食っていけないかもしれません。
行政書士法人で修行するような求人もほとんどなく、即独立される方もたくさんいます。行政書士会の研修などで勉強はできるとはいえ、実務を勉強させて貰える先輩を見つける努力も必要です。「人付き合いが苦手」ではなかなか厳しい世界かもしれません。それを表しているかのようにせっかく合格しても合格者の半分ほどしか資格者登録を行いません。それでも競争が激しい業界ではありますが、ちゃんとやれば食っていけると言われる先生もいらっしゃいます。

要するに資格を持っているから引く手あまたな世界では無いってことです。受験される方は、資格取得後の行政書士のどの分野で頑張っていきたいかやどこにコネを作っていくか等、具体的な考えを持ってから挑戦しないと、「結局登録しませんでした」なんてことになるかもしれませんのでご注意ください。


試験対策は基本的には記憶系なのでテキストを丸暗記するくらい何度も読みましょう。
問題集や過去問でアウトプットの練習もしていくのですが、過去問には先ほど言った「間違えさせるための問題 」が含まれています。そういった問題は細すぎて汎用性がないため、あまり深追いしなくていいかもしれません。
基本的なことは確実に覚えていき、細かいところは捨てていきましょう。

商法・会社法を捨てる方もいらっしゃいます。細かい割に5問しか出ないのであまり時間が無い方は捨ててもいいかもしれません。私は捨てずに勉強しましたが、5問全部間違えました笑。優先順位が低いのは確かでしょう。

一般知識ですが、なかなか対策のしようがありません。
私はニュース検定のテキストを買いましたが、あまり意味はなかったですし、あまりそこに時間をかけるのももったいないと感じます。大学入試や高校入試の頃の知識を思い出して答えていくしかないかもしれません。
ここが「知っているか知らないか」’’運次第’’のところですね。
ただ、わからない問題だからといって適当に答えるのではなく、消去法だったり、「これがこうだったらこうなるはず」と仮説を立てて考える地頭力が要求されると思います。意外とその場で考えたら正解することもあるんです。
ただ、一般知識以外のちゃんと勉強した場所よりも確度が低いのであまり時間を掛けすぎないように最後はエイヤで答えますが。

地頭力は記述の問題にも影響してきます。決まった書き方があるわけでもないので、わからないとしてもそれなりに答えることはできるはずなんです。直前期に記述対策も多少は練習した方がいいかもしれません。

運の要素が絡む珍しい資格試験ですので、落ちてしまっても致し方がないと思います。たまたま1回で受かる人もいれば、何度も受ければ運良く受かる場合もあるでしょう。
1回目で落ちた方は次の年にまた2-3ヶ月思い出しながら勉強したらそのうち受かるでしょう、それくらい運の要素に左右されると思います。

教材は、宅建同様に受験者数が多いため市販のテキストでも良いものがたくさんありますので通信講座などは必要ないと思います。ただ1年に1度の試験ですし、心配な方や気合いを入れたい方は申し込んでもいいかもしれません。

士業の1つであり、独立開業できる人気の資格でありながら現実的なことも書きました。
だからこそ現に行政書士としてシングルライセンスで仕事をされている先生方は凄いなと尊敬します。
独占業務があるので独立できる士業で間違いはないのですが、士業の中でもかなり営業力が問われるのではないでしょうか。


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