なぜシステム監査技術者試験をお勧めするのか?
前回記事で、「システム監査技術者試験」の受験をお勧めすると書きました。ちょっとフリが大きかったかという反省もありますが、次のような事項から、是非お勧めしたいと思っています。
1.システム監査技術者受験人数の少なさ
誤解が無いようにしたいのですが、これは試験の容易さとは関係はありません。受験人数が少ないと何が良いのか?というと、
・ライバルが少ない
・全体数が少ないので重宝される
というメリットがあります。情報処理技術者試験を実施しているIPAの公開統計情報によると、(ITサービスマネージャやエンベデッドシステムスペシャリストというライバルはいますが)圧倒的に受験者数が少ない。これは、上記のようなメリットを享受できるのではないでしょうか。
2.難しくない
システム監査技術者というと、堅苦しくて近寄り難いイメージがあるでしょうか。システムが決められたルール通りになっているかのチェックをする立場であることから、硬い雰囲気を醸し出すのは当然です。でも、それは試験が難しいということとは関係ありません。
システムの最新の技術を大まかに知っていることは当然ではありますが、細かいところまで全てを把握している必要はありません。(もちろん知っていればさらに良いですが)
システム監査とは、「ルール通り行われていることを確認する」という業務からすると、ITストラテジストのような多角的な視点や創造力の必要性は低く、「ある程度機械的にチェックする」ことができるという認識です。監査人はシステムの内部仕様や特性に引きずられることなく、ルール通りであるかを第三者的な立場からチェックを行う必要があるためです。逆にいうとシステム特性に依存したチェックを行ってしまうと、それはそれで監査の軸がぶれてしまうからです。言ってしまうと、「監査人である立場の軸からぶれることなく」回答ができれば、OKなのです。
3.将来性
う~ん、これはどちらの考え方もあるとは思いますが、使える資格になり得るのではないでしょうか。それは、昨今のシステム等も含めたコンプライアンス重視の風潮による影響です。これまで軽視されていたシステム等においてもコンプライアンスを重視し、監査人が必要となる分野が広がる可能性はあると思います。
しかし、上記「2.難しくない」でも記載した通り、「ルール通りに実施されているか」というチェックを行うのであれば、それはコンピュータが得意とする分野となる可能性があります。ただ、少なくともそれを使う人が必要なのは当然ではあります。将来的にずっと続けられるかどうかは不明ですが、まずは手を付けても損はしないのではないかと思います。
これらの理由から、是非受けてみてはいかがでしょうか。その際には、是非当サイトの情報を利用して頂ければと思います。ってことで、フォローも忘れずにお願いします!