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クエス王女関連のイベント文字起こし:18話
・道場
「だいぶ良くなったぞ、クエス!ただちょっとツメが甘えかなあ?もう少し精進が必要だぞ? …へっ、これで俺も師匠として面目が保てたな!」
「ちぇ、随分偉そうだな。…まあ、負けたんだから仕方ないか。…しかし、こうして訓練するのもボク達だけになってしまったな。」
「ここんとこアショカの攻撃が続いたからなあ。生き残った奴らもみんな、怪我しちまったし。」
「ボクたちだけじゃアショカに殴り込みにも行けないものな。」
「今は自分自身を鍛えるしかねえ。怪我してる奴らが一人でも治れば…三人揃えば、その時は決戦だ!」
「そうだな。三人いなければ予言の書は満たされない。」
「…ここにフォボスがいれば、どんなに頼りになることか。」
「それは言わないことにしよう。自分たちのことは自分で解決しなければ。」
・クエスの部屋
「確かに…フォボスがいてくれれば、アショカと戦うことも可能だ。…!いけない、自分たちのことは自分でしないと。他の誰かを頼りにしていては、未来は作れない。」
「!!
なんだよいきなり!乙女の部屋に無断で入るなんて、失礼だぞ!」
「あーそっか、自分の意思で時間を超えてるわけではないんだっけ。…でも、いつまでそこにいるんだ!?とりあえず出てけ!」
・クエスの部屋前廊下
「あははは、いや、さっきもな、フォボスがいてくれたら心強いとクエスと話してたんだよ。この風の谷でも風を使える者はほんの僅かだ。みんなアショカとの戦いでやられて、戦えるのはクエスと俺だけ。君がいれば、かなりの戦力になると思ったのさ。」
「げっ!や、なんでクエスの部屋の前にいたかって?それはその…クエスの成長ぶりを…成長…いやいや成長じゃなくて、着替えてる最中にアショカに襲われたら困るだろ?それで…」
「なんで着替えてるって知ってんのさ、サスケ!?」
「ぎぇ…いやその…」
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「だけど、サスケの言ってたことは本当だ。アロマとカンガリアンの連合軍は、アショカ将軍リュートによって全滅させられた。もちろん、補給部隊にいる女性や老人まで一人残らず!そして、今でもあちこちの町で恐怖政治が行われているんだ。」
「昔から多くの国が戦い、攻防を繰り返してきた。戦争がよくないなんて綺麗ごとは言うつもりはない。でも、今のアショカのやり方は許せない!たとえ刺し違えてでも、アショカ法王とリュートの首は獲る!」
「ところでフォボス、今度はなんでチェーンウォッチが光ったんだ?…ふーん、でもクエス、鋼鉄の樽なんておめえ知ってんのか?」
「いや…。だが心当たりはある、調べておこう。」
「ところでよフォボス、こんなこと頼める義理じゃねえんだけどよ、アショカ討伐に手を貸してくれ。今頼りになるのはオメーしかいねえんだ。」
「サスケ!自分のことは自分でしようと、さっき言ってたばかりじゃないか!」
「確かに、ここにいない人間をあてにするのは間違いだ。だがフォボスがここにいるのは現実のことだし、アショカが今この時にも、罪のない人を殺しているのも真実なんだ。
…この時代のことは我々だけでケリを付けるのが本当だと思う。でも、俺たちには力がねえ。フォボス…頼む。リュートを倒すのに力を貸してくれ!
…よーし。早速出発しようぜ、アショカ討伐へ!」
「その前に、いくつかすることがある。」
「えぁ?なんだよ?」
「アロマの城と町、それから風の谷をどうにかしないといけない。」
「あー…確かになあ。俺たちがいなくなった後、アショカに襲われたらひとたまりもねえからな。」
・アロマ城-エスペラとの会話
「大臣エスペラ…よく今まで尽くしてくれた。このクエス、先王に代わって礼を言う。本当にありがとう。」
「姫様…そのようなことはおっしゃらないでくださいませ。まるでアロマ王家の終わりのようではありませんか。……まさか…」
「ああ…今日をもってアロマ王家は消滅する。エスペラ、お前にはその後始末をしてほしい。」
「なんと…!それで姫様はどうなさるので?」
「アショカを討つ!」
「な、な、なんと…!」
「戦乱を巻き起こすアショカは風使いとして許せない。また王家の最後の者として、父王の敵は撃たねばならない。」
「し、しかし…」
「でも、ボクにはもう一つしなければならないことがある。それは、アロマの民の安全を確保することだ。でも、今のボクにできることは戦う事だけだ。だからアロマの民は…エスペラ、お前に任せる。城内の全員を連れ、風の谷へ向かってくれ。そして、そこでアロマ王家とは関係のない暮らしををしてくれ。」
「姫様…。」
「移住が終わった時、風の谷には結界を張る。結界は数百年でなくなるけれど、それまで誰にも気づかれないだろう。旅人にも、もちろんアショカの軍勢にも。未来を…頼んだぞ。」
「はは…!命にかえても。」
・アロマ城-カルマ―との会話
「カルマ―、君に頼みがある。」
「なんでしょう、姫様。」
「今日をもってアロマ王家は歴史から姿を消す。お前にはその後始末を頼みたい。」
「なんですと!?それは何故!姫様を中心に頑張っていこうと家臣一同話しておりましたものを…」
「僕たちはアショカ討伐の旅に出る。そして二度と戻らない。君にはこれからのアロマを任せたい。」
「はぉ…」
「今城にいるものは、風の谷に行って暮らしてもらうつもりだ。でも今後戦いが終われば、アロマの町に帰ってくる人もいるだろう。そういった人の住む街を、君には作ってもらいたい。そこはボクたちと全く無関係な町にしてほしい。軟弱でもいい…アショカが来ても戦わない、平和な町にするんだ。」
「クエス姫…。」
「間違ってもボクの名前は口にしちゃいけない。今後ボクはアショカにとって最も憎むべき敵になるはずだから。」
「カルマー…お前への最後の命令は――アロマ王家を忘れ、クエス姫を忘れ、新しい町を作ること――だ。全ては自分たちだけでやっていくんだ、いいな!」
「…承知しました…。しかしクエス姫、首尾よくリュートを倒した後はどうなさるので?」
「その時は…サスケと一緒にあちこちを旅して周るさ。元々お姫様なんて柄じゃなかったし。付き合ってくれるよな、サスケ!」
「姫様のご命令とあらば、どこまでも。」
「サスケ、嫌味か?」
「ふふん、クエスが望むなら、いつまでも一緒にいるぜぇ。俺の吐く息が肌で感じられる距離でそばにいてやる。」
「1m以上、3m未満ぐらいの距離がいいな!」
「なんだよそりゃあよ、男と女の距離じゃねえぞ!?」
「師匠と弟子の距離だ!三歩下がって師の影踏まずというだろう?」
「踏みたいなあ…」
・アロマ城-ネコ大臣(名前不明)との会話
「今から君に最後の命令を出す。いいか!」
「は!」
「準備が済み次第、アロマ城を破壊してほしい。」
「わかりました。クエス様の準備が整い次第、アロマ城を破壊…ええーーッ!?あ…えぇ…あッ…は、破壊、するのですか?」
「ああ。アロマ王朝が消滅した証としてな。」
「アロマ王朝が消滅した証…。」
「これからボクたちはアショカ討伐の旅に出る。ボクたちがいなくなった時、ここがアショカの攻撃対象になってほしくないんだ。」
「しかし…この城はクエス様のお育ちになった城。思い出の多い場所では…」
「そんな感傷など気にしていられない!何よりアロマの民の安全が大事だ。」
「はあ…(溜息)承知しました。では、城の破壊の準備を始めます。」
・リビドー馬車駅
「はあ、これでこの町のアショカ軍はほぼ追っ払ったようだな。」
「だが、この町を占領していた指揮官がどこにもいない。奴を見つけ出さないと、残党を集めてまたやってくるぞ。」
「クエス様!」
「おお?ブラパン党とかいうクエスの追っかけじゃねえか!クエスモテるなあ!うらやましいなあ!」
「お前たち!ここは危険だぞ!」
「そんなことを言わないでくださいクエス様!我々ブラパン党はクエス様が命です!クエス様のためなら、たとえ火の中水の中、どのような場所でもお供します!」
「くぁー、憎いねクエス、逆ハーレムだねえ!」
「ありがとう…おまえたち。その気持ち本当に感謝する。」
「私たちは戦いに慣れていませんし、風も使えません。そこで、今後情報をクエス様にお届けしようと思います。」
「それは助かる!そうだ、この町を占領していたアショカの司令官の情報を集めてくれないか?」
「お安い御用です!」
・リビドー解放後
「クエス様、サスケ様、そしてフォボス様。ついにやりましたね!」
「いやありがとうございます!これでリビドーも救われました!皆様には本当に感謝しています!ただ…長い占領のおかげで何もお礼できないのが残念です。」
「仕方ねえさ…アショカが何もかも奪っていったもんな。」
「なに…これからですよ。また一から頑張って、この町を元通りにして見せますよ。」
「ああ…そうだな。頑張ってくれ!他の町でアショカに支配されている人々のためにも。」
「はい!」
「いいなあ…未来があるってのは。」
「ボクたちにだって未来があるさ。隣にいるフォボスなんか、その象徴じゃないか。」
「そうだな。俺たちにも未来があるんだよな。自由な世界という大きな未来が。」
「そうですよ!クエス様と、サスケ様と、そしてフォボス様の未来は明るいんです!そうですよね!」
「はははは…」