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クエス王女関連のイベント文字起こし:30話
・アンサーと最後の会話
「アンサー王よ!いよいよ明日、王子誕生ですね!コノコノ!憎いよもう~!」
「えへへへ、なんだかくすぐったい気分だ。ぼくが父親になるなんてさ。」
「まあどんな子供でもいつしか親になるんだ。その時初めて親の気持ちがわかるのさ。」
「うん、そうかもしれないね!」
「さーて、今日はもう寝よう!明日はお祝いだ。」
「フォボス…!フォボスだね、そこにいるの!
よく聞いて。いいかい?人間は点として存在しているわけじゃない。こうして子供から親になり、人は長い歴史の中を生きているんだ。その歴史を見つめているのが風なんだ。
風に希望や未来を感じるのは、それがぼくたちの歴史そのものを感じるからなんだと思う。
フォボス、どんなことがあってもぼくたちの歴史を壊してはいけないんだ。次の世代に渡さなくちゃいけないんだ。
フォボス、ぼくがわかったことは全部話したつもりだ。
このチェーンウォッチ、最後の戦いに必要なんだろう?
最後のお別れになっちゃうけど…返しておくね、フォボス。
君のことは絶対に忘れない。
さようなら、フォボス。」
・クエス、サスケと最後の会話
「サスケ…本当ににありがとう。感謝してるよ。」
「へっ…そんな改まって言われちまうと、気恥ずかしいな。」
「ボク達は…多分、今日でおしまいだね。」
「ああ…多分な。そう思って鋼鉄の樽、作ったんだろ?」
「うん…。
でもサスケ、君には何もしてあげられなかったな。」
「いや…別に何もしてもらわなくたって…
…え、おいおいおい!!」
「フォボス、どっから入ってきた!?」
「いや、外にいるフォボスとは別人だ。随分成長した感じだ…もしかして、すべての風を仲間にしたのか!?」
「そうか…さらに未来のフォボスか!
じゃあボクらの未来は知ってるな?なら話は早い。
ボク達は、力足りなくて、今日死ぬ。
でも、君に最後の助言ができるのは嬉しい限りだ。
よく聞いてくれ。この世界には七つの風がいて、それをすべて集めると白の風が吹くと言われている。そして、その風は純粋な希望と共に吹くと言われている。
諦めがあっちゃいけない。また憎悪があってもいけない。仲間を信じて、未来を見つめる者だけが、白の風を心に吹かせられるんだ。ボク達は、風を集めることができるなんて、夢にも思わなかったけど…フォボス、君なら白の風を吹かすことができるよ。
きっと、最後の戦いでこれが必要になるんだろう?
どのみちもう会うことはない。返しておくよ。」
「頑張れよ、フォボス。」