ヒトの腸内は3種類?4種類?エンテロタイプって何?
こんにちは、とらこです🐯
早いもので、新年が明けてからもう1ヶ月が経ちました...!!
年々、時の流れが速くなっている気がしますね。
個人的に、年末年始はお腹の不調にずいぶん苦しめられました…
思い当たる原因としては、寝不足です。
今年の目標は、「睡眠に貪欲に人生を充実させる✨」です。
今年もnoteを通して、弊社検査について知っていただければと思いますので、ぜひぜひ読んでください!!
さて、今回は、弊社腸内フローラ検査「Flora Scan®」の特徴の1つでもあるエンテロタイプについてご紹介します。
そもそも、エンテロタイプってなに?
私たちの腸内フローラ(腸内細菌叢-ちょうないさいきんそう)は一人ひとり異なりますが、生活環境や食習慣の条件が近い場合には、腸内細菌叢が類似してくるとも言われています。
この類似性に着目して、血液型のようにヒトの腸内細菌叢をパターン分けする試みが各国で行われており、その分類を「エンテロタイプ」と呼んでいます。
パターン分けの方法は複数報告されていますが、ここでは有名なものを紹介させていただきます!
3タイプ分類
2011年にイギリスの科学雑誌「Nature」で発表された分類方法で、第1のタイプが「スウェーデン・日本人タイプ」、第2が「欧米タイプ」、第3が「アフリカ:南米タイプ」とされています。
(1) 「スウェーデン・日本人タイプ」(ルミノコッカス型)
スウェーデン人と日本人に多いエンテロタイプ。
ビフィドバクテリウム属、ルミノコッカス属の比率が他のエンテロタイプに比べ多いのが特徴です。
スウェーデン、日本で腸内環境が似ているということに驚きますが、実はどちらの国も農業と漁業が盛んという特徴があるそうです。
食生活から考えて、穀物を主食とし、海産物を多く食べる食習慣からこのようなエンテロタイプを形成していると考えられています。
(2)「欧米タイプ」(バクテロイデス型)
欧米人や中国人によく見られるエンテロタイプ。
タンパク質や脂肪を多く摂取する食習慣をもつ人に見られるタイプで、バクテロイデス属の比率が高いことが特徴です。
(3)「アフリカ・南米タイプ」(プレボテラ型)
中南米やアフリカ大陸に住む人に多いエンテロタイプ。
穀物を主食にしている人に多くみられる傾向があり、プレボテラ属が多いです。
4タイプ分類
2017年、「Nature」で発表された、エンテロタイプの発展型である4型分類で
B1型(バクテロイデス 1型, B1)
B2型(バクテロイデス 2型、B2)
P型(プレボテラ型、P)
R型(ルミノコッカス型、R)
の4つに分類されます。
4種類のタイプ分けでは、バクテロイデス型がさらに2つに分けられています。B1タイプはB2タイプよりもフィーカリバクテリウム属の占有率が高いタイプとされています。
従来のエンテロタイプの難点
3タイプ分類で提唱されたBタイプが、4タイプ分類で2つに分けられたように、エンテロタイプが人種や居住国、性別などに関係なく定義されることは難しい、との見解がいくつかの研究で報告されています。
特に、私たち日本人の腸内細菌叢は、欧米や中国などの諸外国のそれとは異なる特徴を持っていることも報告されており、この3タイプ/4タイプの分類をそのまま日本人の腸内細菌叢に当てはめてしまってよいのか、については研究者の間でも疑問視されていました。
日本人の腸内細菌叢には5タイプ分類が最適?
そこで、日本人に合った腸内細菌叢タイプ分類を定義しよう、という考えから、弊社では京都府立医科大学、摂南大学との三者共同研究のもと、診療データの紐づいた、日本人1,803名の腸内細菌叢データで解析を行いました。
その結果、日本人の腸内細菌叢は以下の5タイプに分けられることが明らかになりました!
B1型(バクテロイデス 1型, B1)→バランス食タイプ(TypeB)
B2型(バクテロイデス 2型、B2)→アンバランス食タイプ(TypeC)
P型(プレボテラ型、P)→ヘルシー食タイプ(TypeE)
R型(ルミノコッカス型、R)→たんぱく・脂肪タイプ(TypeA)
Bif型(ビフィドバクテリウム型、Bif)→たんぱく・脂肪・糖タイプ(TypeD)
それぞれのタイプの特徴は以下の通りです。
日本人に特化した5タイプ分類が調べられるのは「Flora Scan®」だけ!
ご自身のエンテロタイプを知ることで、食事・栄養素の傾向を把握し、より自分自身にあった腸活に繋げることができます。
日本人に特化したエンテロタイプが調べられるのは、数ある腸内フローラ検査の中でも、「Flora Scan®」だけです!※2024年1月31日時点
この機会にぜひ、受診をご検討いただければ嬉しいです。
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参考文献
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